3.8.2 Kubernetes各ワーカーノードでの作業
- 〈この項の構成〉
(1) MediatorのConsensusLogの永続ボリュームマウント用ディレクトリの作成(ローカル永続ボリューム(local)とする場合)
MediatorのConsensusLogのマウント用ディレクトリをローカル永続ボリューム(local)とする場合は、次の作業を実施してください。
「3.6.2 MediatorのConsensusLogの永続ボリュームおよびストレージクラスのKubernetesマニフェストの作成」でMediatorを配置する対象として決定した各ワーカーノードについて、MediatorのConsensusLogの永続ボリュームマウント用ディレクトリを次の要領で作成してください。
- MediatorのConsensusLogの永続ボリュームマウント用ディレクトリの作成要領
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ディレクトリパスは、「3.6.2 MediatorのConsensusLogの永続ボリュームおよびストレージクラスのKubernetesマニフェストの作成」で永続ボリュームの.spec.local.pathフィールドに指定したディレクトリパスとしてください。
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ディレクトリのグループにGID「0」(root)を設定してください。
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ディレクトリのパーミッションにグループの書き込み権限を付与してください。
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MediatorのConsensusLogの永続ボリュームマウント用ディレクトリを作成するコマンド例を次に示します。
mkdir -p /mediator-consensus-log-volume chgrp 0 /mediator-consensus-log-volume chmod g+w /mediator-consensus-log-volume
次のコマンド例のように、MediatorのConsensusLogの永続ボリュームマウント用ディレクトリが期待どおり作成されていることを確認してください。
ls -ld /mediator-consensus-log-volume
<コマンドの実行結果の例>
drwxrwxr-x 2 root root 6 5月 10 12:34 /mediator-consensus-log-volume
(2) Elasticsearchデータディレクトリの永続ボリュームマウント用ディレクトリの作成
「3.6.3 Elasticsearchデータディレクトリの永続ボリュームおよびストレージクラスのKubernetesマニフェストの作成」でElasticsearchを配置する対象として決定した各ワーカーノードについて、Elasticsearchデータディレクトリの永続ボリュームマウント用ディレクトリを次の要領で作成してください。
- Elasticsearchデータディレクトリの永続ボリュームマウント用ディレクトリの作成要領
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Elasticsearchの永続ボリューム専用パーティションを作成してください。
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ディレクトリに、Elasticsearchの永続ボリューム専用パーティションの割り当てを実施してください。ディレクトリパスは、「3.6.3 Elasticsearchデータディレクトリの永続ボリュームおよびストレージクラスのKubernetesマニフェストの作成」で永続ボリュームの.spec.local.pathフィールドに指定したディレクトリパスとしてください。
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ディレクトリのグループにGID「0」(root)を設定してください。
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ディレクトリのパーミッションにグループの書き込み権限を付与してください。
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Elasticsearchデータディレクトリの永続ボリュームマウント用ディレクトリを作成するコマンド例を次に示します。
mkdir -p /elasticsearch-data-volume-masternode mkdir -p /elasticsearch-data-volume-datanode chown 1000:0 /elasticsearch-data-volume-masternode chown 1000:0 /elasticsearch-data-volume-datanode chmod g+w /elasticsearch-data-volume-masternode chmod g+w /elasticsearch-data-volume-datanode
次のコマンド例のように、Elasticsearchデータディレクトリの永続ボリュームマウント用ディレクトリが期待どおり作成されていることを確認してください。
ls -ld /elasticsearch-data-volume-masternode /elasticsearch-data-volume-datanode
<コマンドの実行結果の例>
drwxrwxr-x 2 user root 6 5月 10 12:34 /elasticsearch-data-volume-masternode drwxrwxr-x 2 user root 6 5月 10 12:35 /elasticsearch-data-volume-datanode
(3) EADSの永続ボリュームマウント用ディレクトリの作成(通常版限定)
「3.6.5 EADSの永続ボリュームのKubernetesマニフェストの作成(通常版限定)」でEADSを配置する対象として決定した各ノードについて、EADSの永続ボリュームマウント用ディレクトリを次の要領で作成してください。
- EADSの永続ボリュームマウント用ディレクトリの作成要領
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ディレクトリパスは、「3.6.5 EADSの永続ボリュームのKubernetesマニフェストの作成(通常版限定)」で永続ボリュームの.spec.local.pathフィールドに指定したディレクトリパスとしてください。
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ディレクトリのグループにGID「0」(root)を設定してください。
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ディレクトリのパーミッションにグループの書き込み権限を付与してください。
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EADSの永続ボリュームマウント用ディレクトリを作成するコマンド例を次に示します。
mkdir -p /eads-cache-volume mkdir -p /eads-logs-volume mkdir -p /eads-store-volume chgrp 0 /eads-cache-volume chgrp 0 /eads-logs-volume chgrp 0 /eads-store-volume chmod g+w /eads-cache-volume chmod g+w /eads-logs-volume chmod g+w /eads-store-volume
次のコマンド例のように、EADSの永続ボリュームマウント用ディレクトリが期待どおり作成されていることを確認してください。
ls -ld /eads-cache-volume /eads-logs-volume /eads-store-volume
<コマンドの実行結果の例>
drwxrwxr-x. 2 root root 6 6月 27 07:25 /eads-cache-volume drwxrwxr-x. 2 root root 6 6月 27 07:25 /eads-logs-volume drwxrwxr-x. 2 root root 6 6月 27 07:25 /eads-store-volume
(4) Elasticsearchを使用するために必要な追加手順
Elasticsearchを使用するためには、コンテナランタイムcontainerdにsystemd cgroupドライバを構成する必要があります。
- containerdにsystemd cgroupドライバを構成するための作業要領
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containerdのデフォルト設定を、ファイル「/etc/containerd/config.toml」に出力してください。
containerd config default > /etc/containerd/config.toml
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config.tomlの内容で、[plugins."io.containerd.grpc.v1.cri".containerd.runtimes.runc.options]のSystemdCgroupをtrueにしてください。
[plugins."io.containerd.grpc.v1.cri".containerd.runtimes.runc.options] SystemdCgroup = true
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「systemctl daemon-reload」を実行したあと、containerdを再開始してください。
systemctl daemon-reload systemctl restart containerd
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