6.4.4 TccResponse<T extends java.io.Serializable>クラス
- 説明
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transactionKeyに紐づいたdataを管理するためのクラスです。TccResponseはtransactionKeyとdataのフィールドを持ちます。transactionKeyはトランザクションを一意に表す文字列を格納しています。dataは任意の型のデータを格納できます。dataは任意の型のため、業務ロジック内で利用している一意に識別できるIDのようなデータを持つことを想定しています。トランザクションを一意に表す文字列とデータを紐づけていることで、dataをトランザクション管理下に置くことができます。TccServiceインタフェースに定義されているメソッドの戻り値や引数として利用し、TCC-Participantとユーザアプリケーション間でデータのやり取りを行います。
このクラスは、「(b) トランザクションを一意に表す文字列とデータの紐づけの永続化」でこのクラスのインスタンスそのものを外部APIなどを使用して永続化することも可能とするためにjava.io.Serializableインタフェースを継承しています。
ジェネリクスTにはdataの型を指定します。dataの型についてもjava.io.Serializableインタフェースを継承するように実装してください。
transactionKeyの長さは最大256バイトです。
- メソッド
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TccResponseクラスのメソッドの一覧を次の表に示します。
表6‒30 TccResponseクラスのメソッドの一覧 メソッド
説明
TccResponse(final T data)
コンストラクタです。
getTransactionKey()
フィールドtransactionKeyのgetterメソッドです。
getData()
フィールドdataのgetterメソッドです。
- パッケージ名称
jp.co.Hitachi.soft.hmppcto.participant.tcc.api
(1) TccResponse(final T data)
- 説明
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コンストラクタです。
引数の値をフィールドのdataにセットします。
コンストラクタを呼び出すタイミングはトランザクション中である必要があります。
コンストラクタを呼び出すタイミングがトランザクション外である場合、HMP-PCTOはKFSG62016-Eメッセージを出力し、java.lang.IllegalStateExceptionを送出します。
- 形式
public TccResponse(final T data)
- 引数
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- T data:
-
任意の型のデータオブジェクトです。
- 戻り値
-
なし。
- 例外
-
なし。
(2) getTransactionKey()
- 説明
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フィールドtransactionKeyのgetterメソッドです。
- 形式
public String getTransactionKey()
- 引数
-
なし。
- 戻り値
-
フィールドのtransactionKeyを返します。
- 例外
-
なし。
(3) getData()
- 説明
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フィールドのdataのgetterメソッドです。
- 形式
public T getData()
- 引数
-
なし。
- 戻り値
-
任意の型のデータオブジェクトです。
- 例外
-
なし。