3.4.10　uCosminexus Application Runtime with Java for Spring Bootスナップショットログの永続ボリュームおよび永続ボリューム要求のKubernetesマニフェストの作成（通常版限定）

以降に示す要件を満たすように、uCosminexus Application Runtime with Java for Spring Bootスナップショットログの永続ボリュームおよび永続ボリューム要求のKubernetesマニフェストを作成してください。この作業は、次のどちらかのKubernetesアプリケーションのKubernetesマニフェスト作成時に実施します。

• ユーザ責務のKubernetesアプリケーション

• HMP-PCTOのコントロールプレーンおよびRASのKubernetesアプリケーション

uCosminexus Application Runtime with Java for Spring Bootスナップショットログの永続ボリュームの種類を「NFS」とし、アクセスモード(accessModes)を「ReadWriteMany」とすることで、Cosminexus Application Runtime with Java for Spring Bootをインストールした各Podがどのノードからでも永続ボリュームにスナップショットログを出力できるようにします。

uCosminexus Application Runtime with Java for Spring Bootスナップショットログの永続ボリュームおよび永続ボリューム要求のKubernetesマニフェストの作成要領を次に示します。

＜永続ボリュームの作成要領＞

• uCosminexus Application Runtime with Java for Spring BootをインストールしたPodで使用しているNamespace名の数と同じ数だけ、永続ボリュームのKubernetesマニフェストを作成してください。

  例1）

  Mediator/Orchestrator/Entity-Service/ParticipantのNamespace名が「my-namespace」の場合、Namespace名の数は1つであるため、Kubernetesマニフェストを1つ作成します。

  例2）

  MediatorのNamespace名が「my-namespace-0」、Orchestrator/Entity-Service/ParticipantのNamespace名が「my-namespace-1」の場合、Namespace名の数は2つであるため、Kubernetesマニフェストを2つ作成します。

• 各永続ボリュームの名称(.metadata.nameフィールド)に、ユーザ任意の名称を指定してください。なお、名称はKubernetesマニフェストごとに一意にする必要があります。ここで指定した名称は、後述の各永続ボリューム要求の.spec.volumeNameフィールドの値に指定します。

• 各永続ボリュームの.spec.capacity.storageフィールドに、スナップショットログの出力先となる永続ボリュームのサイズを指定してください。

• 各永続ボリュームの.spec.accessModesフィールドに、「ReadWriteMany」を指定してください。

• 各永続ボリュームの.persistentVolumeReclaimPolicyフィールドに、「Retain」を指定してください。

• 各永続ボリュームは、ボリュームの種類を「NFS」とし、「(15)　uCosminexus Application Runtime with Java for Spring Bootスナップショットログの永続ボリュームマウント用ディレクトリ作成（通常版限定）」で作成するNFS上のボリュームマウント用ディレクトリパスを指定してください。

＜永続ボリューム要求の作成要領＞

• ＜永続ボリュームの作成要領＞と同様に、永続ボリューム要求についても、uCosminexus Application Runtime with Java for Spring BootをインストールしたPodで使用しているNamespace名の数と同じ数だけ、永続ボリューム要求のKubernetesマニフェストを作成してください。

• 各永続ボリューム要求の名称(.metadata.nameフィールド)に、ユーザ任意の名称を指定してください。なお、名称はKubernetesマニフェストごとに一意にする必要はありません（KubernetesマニフェストごとにNamespaceが異なり同一Namespace内で名称が重複しないため）。ここで指定した名称は、uCosminexus Application Runtime with Java for Spring Bootをインストールしたユーザ責務のKubernetesアプリケーションのKubernetesマニフェストの.spec.template.spec.volumes[].persistentVolumeClaim.claimNameフィールド、および、MediatorのHelmチャートの.ucars.snapshots.claimNameパラメタの値に指定します。

• 各永続ボリューム要求のNamespace(.metadata.namespaceフィールド)に、uCosminexus Application Runtime with Java for Spring BootをインストールしたPodで使用しているNamespace名を指定します。

• 各永続ボリューム要求の.spec.accessModesフィールドに、「ReadWriteMany」を指定してください。

• 各永続ボリューム要求の.spec.volumeNameフィールドに、前述の永続ボリュームで指定した名称を指定してください。

• 各永続ボリューム要求の.spec.resources.requests.storageフィールドに、スナップショットログの出力に必要なサイズを指定してください。

MediatorのConsensusLogの永続ボリュームおよびストレージクラスのKubernetesマニフェストの記述例を次に示します。

■uCosminexus Application Runtime with Java for Spring BootをインストールしたPodで使用しているNamespace名の数が1つである場合

apiVersion: v1
kind: PersistentVolume
metadata:
  name: snapshot-volume
spec:
  capacity:
    storage: 1Gi
  accessModes:
  - ReadWriteMany
  persistentVolumeReclaimPolicy: Retain
  nfs:
    server: nfs-server.example.com
    path: /ucars-snapshots
---
apiVersion: v1
kind: PersistentVolumeClaim
metadata:
  name: snapshot-volume
  namespace: my-namespace
spec:
  accessModes:
  - ReadWriteMany
  volumeName: snapshot-volume
  resources:
    requests:
      storage: 500Mi

■uCosminexus Application Runtime with Java for Spring BootをインストールしたPodで使用しているNamespace名の数が2つである場合

apiVersion: v1
kind: PersistentVolume
metadata:
  name: snapshot-volume-0
spec:
  capacity:
    storage: 1Gi
  accessModes:
  - ReadWriteMany
  persistentVolumeReclaimPolicy: Retain
  nfs:
    server: nfs-server.example.com
    path: /ucars-snapshots
---
apiVersion: v1
kind: PersistentVolumeClaim
metadata:
  name: snapshot-volume
  namespace: my-namespace-0
spec:
  accessModes:
  - ReadWriteMany
  volumeName: snapshot-volume-0
  resources:
    requests:
      storage: 500Mi
---
apiVersion: v1
kind: PersistentVolume
metadata:
  name: snapshot-volume-1
spec:
  capacity:
    storage: 1Gi
  accessModes:
  - ReadWriteMany
  persistentVolumeReclaimPolicy: Retain
  nfs:
    server: nfs-server.example.com
    path: /ucars-snapshots
---
apiVersion: v1
kind: PersistentVolumeClaim
metadata:
  name: snapshot-volume
  namespace: my-namespace-1
spec:
  accessModes:
  - ReadWriteMany
  volumeName: snapshot-volume-1
  resources:
    requests:
      storage: 500Mi

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