Hitachi Global Link Manager 導入・設定ガイド

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4.1 Global Link Managerのクラスタ環境でのシステム構成

Hitachi Command Suite製品の管理サーバでは,Active/Standby型のフェールオーバークラスタリングに対応しています。クラスタシステムを構成するそれぞれのサーバシステムのうち,業務を実行中のシステムを「実行系ノード」,実行系ノードの障害時に業務を引き継げるように待機しているシステムを「待機系ノード」と呼びます。障害が発生したときに,業務を実行するサーバを実行系ノードから待機系ノードに切り替えるため,障害が発生しても運用が継続できます。これによって,障害発生時の業務の中断を防ぎ,稼働率が高くなります。

Hitachi Command Suite製品の管理サーバでのクラスタ構成の概念図を次の図に示します。

図4-1 クラスタ構成の概念図

[図]

クラスタシステム全体を制御するソフトウェアを「クラスタソフトウェア」といいます。クラスタソフトウェアは,システムが正常に動作しているかを監視し,異常を検知した場合にフェールオーバーすることで,業務の中断を防ぎます。