Hitachi Global Link Manager 導入・設定ガイド
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3.4.3 Global Link Managerのデータベースの移行
Hitachi Command Suite製品を長期間使用していると,Hitachi Command Suite製品のバージョンアップや管理対象となるオブジェクトの増加によって,今までよりも高性能なマシンが必要になる場合があります。このような場合,マシンの入れ替え作業の1つとしてデータベースを移行する必要があります。Hitachi
Command Suite製品では,hcmds64dbtransコマンドを使用してデータベースを移行できます。hcmds64dbtransコマンドは,各Hitachi Command Suite製品のデータベースに格納されているすべての情報と,Hitachi Command Suite共通コンポーネントが管理しているユーザー情報を移行するコマンドです。
hcmds64dbtransコマンドを使用すると,次に示すように,使用中のサーバマシンとは異なる環境のマシンにも,Global Link Managerのデータベースを移行できます。
- Hitachi Command Suite製品のインストール先が異なるマシンへの移行
- Hitachi Command Suite製品のバージョンが移行元のバージョンよりも新しいマシンへの移行
- この項の構成
- (1) データベースを移行する場合の注意事項
- (2) データベースを移行する手順の流れ
- (3) 移行先サーバへのHitachi Command Suite製品のインストール
- (4) 移行元サーバでのデータベースのエクスポート
- (5) 移行先サーバでのデータベースのインポート
移行先と移行元のHitachi Command Suite製品の種類,バージョン,およびユーザー情報についての注意事項を次に示します。
- 移行先にインストールされていないHitachi Command Suite製品のデータベースは移行できません。移行先には,必要なHitachi Command Suite製品を漏れなくインストールしてください。
- 移行先にインストールされているHitachi Command Suite製品のバージョンがどれか1つでも移行元より古い場合,移行はできません。移行先のサーバには,移行元と同じか,またはそれ以上のバージョンのHitachi Command Suite製品をインストールしてください。
- バージョン04-20以前のReplication Monitorのデータベースを移行する場合は,事前に移行元および移行先のReplication Monitorを05-00以降のバージョンにアップグレードしてください。
- Replication MonitorのデータベースをReplication Managerのデータベースに移行する場合は,移行元のReplication MonitorをReplication Managerにアップグレードしてからデータベースを移行してください。
- Tuning Managerのデータベースを移行する場合,次の制約があります。
- Tuning Managerのバージョンが6.0より前の場合,事前に移行元および移行先のTuning Managerを6.0以降のバージョンにアップグレードしてください。
- Tuning Managerのデータベースは,移行元と移行先で同じ総容量に設定してください。データベースの総容量を変更する方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager 運用管理ガイド」を参照してください。
- 移行元と移行先のデータベースの構成(SmallまたはMedium)が同じか,または移行先のデータベースの構成が大きくなる組み合わせの場合に移行できます。
- 移行元のデータベースの構成で,管理対象となるリソース数が管理限界の70%を超える場合には,同じデータベースの構成には移行できません。
- 移行先にユーザー情報がある場合,そのユーザー情報は移行元のユーザー情報に置き換えられます。このため,すでにHitachi Command Suite製品のユーザー情報があるマシンへは移行しないでください。
- 1台の管理サーバに複数のHitachi Command Suite製品がインストールされている場合,データベースを数回に分けて移行すると,移行するたびにユーザー情報が置き換えられ,最後に移行した製品のユーザー情報しか残りません。複数の製品を移行する場合は,各製品のユーザー情報をすべて移行できるよう,必ず1回の操作でデータベースを移行してください。
- ユーザー情報が置き換えられるため,複数の管理サーバで稼働していたHitachi Command Suite製品を1台の管理サーバに集約するような移行はできません。
データベースを移行する手順の流れは次のとおりです。
- 移行先サーバに,データベースを移行するHitachi Command Suite製品をインストールする。
- 移行元サーバでデータベースをエクスポートする。
- 移行元サーバから移行先サーバへアーカイブファイルを転送する。
- 移行先サーバでデータベースをインポートする。
移行先サーバに,データベースを移行するHitachi Command Suite製品をインストールしてください。移行先サーバにインストールするHitachi Command Suite製品のバージョンは,移行元のHitachi Command
Suite製品と同じか,それ以上にしてください。
Global Link Managerのデータベースをエクスポートするときには,データベースの情報を一時的に格納するためのフォルダと,アーカイブファイルを格納するフォルダが必要です。それぞれのフォルダには,次に示す2つのフォルダの合計サイズと同等の容量を確保してください。
- Global Link Managerのデータベースの格納先フォルダ
- Hitachi Command Suite共通コンポーネントのデータベースの格納先フォルダからSYSフォルダ以下を除いたもの
Global Link Managerのデータベースの格納先フォルダは,インストール時に指定した場所になります。<Global Link Managerのデータベースの格納先フォルダ>\GlobalLinkAvailabilityManagerです。
Hitachi Command Suite共通コンポーネントのデータベースの格納先フォルダは,<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\databaseです。
この容量は,Global Link Managerのデータベースだけがインストールされているときの目安です。Global Link Manager以外のHitachi Command Suite製品がインストールされている場合は,それらのデータベースの容量も考慮してください。
- 注意事項
- データベースはアーカイブファイルとしてエクスポートされます。アーカイブファイルの作成先のディスク容量が不足している場合,データベースのエクスポート時に,アーカイブファイルの作成に失敗します。この場合は,アーカイブファイルの代わりに,エクスポート時に収集されるデータベース情報を手動で移行先に転送してください。
移行元サーバで,データベースをエクスポートする手順を次に示します。このとき,データベースのほかに,Global Link Managerのプロパティファイルおよびパス稼働情報(パスステータスログ)もエクスポートします。
同じマシンにほかのHitachi Command Suite製品がインストールされている場合,Hitachi Command Suite共通コンポーネントを起動または停止すると,ほかのHitachi Command Suite製品のサービスも一緒に起動または停止されます。
- 次のコマンドを実行して,Hitachi Command Suite共通コンポーネントを停止します。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64srv /stop
- HiRDBを起動します。
次のコマンドを実行してください。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64dbsrv /start
- 次のコマンドを実行して,データベースをエクスポートします。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64dbtrans /export /workpath <作業用フォルダ> /file <アーカイブファイル>
<作業用フォルダ>には,データベース情報を一時的に格納するためのフォルダを,絶対パスで指定します。ローカルディスクの空のフォルダを指定してください。空のフォルダ以外を指定した場合は,エクスポート処理が中断します。この場合は,空のフォルダを指定して,もう一度hcmds64dbtransコマンドを実行してください。
<アーカイブファイル>には,エクスポートするデータベースのアーカイブファイルを絶対パスで指定します。
コマンドの実行例を次に示します。
"C:\Program Files\HiCommand\Base64\bin\hcmds64dbtrans" /export /workpath D:\trans_work /file D:\trans_file\db_arc
- 次のコマンドを実行して,プロパティファイルおよびパス稼働情報(パスステータスログ)をエクスポートします。
<Global Link Managerのインストールフォルダ>\bin\hglamexport /dir <エクスポート先フォルダ名>
<エクスポート先フォルダ名>は絶対パスで指定します。実在するフォルダを指定する場合は,空のフォルダを指定します。
<エクスポート先フォルダ名>に使用できる文字を次に示します。
A~Z,a~z,0~9,'.','_',そのほかにパスの区切り文字として(\),(:),(/)が使用できます。パスに空白が含まれる場合は,パスの前後に'"'を指定します。
コマンドの実行例を次に示します。
"C:\Program Files\HiCommand\HGLAM\bin\hglamexport" /dir "C:\hglam export"
- アーカイブファイルを移行先サーバに転送します。
- 手順4のエクスポート先フォルダを移行先サーバに転送します。
<エクスポート先フォルダ名>で指定したフォルダ以下のファイル構成は,変更しないでください。
- クラスタソフトウェアで,次のリソースをオフラインにします。
- HBase 64 Storage Mgmt Web Service
- Global Link Manager Web Service
- 上記以外のHitachi Command Suite製品のリソース
- 次のコマンドを実行して,Hitachi Command Suite製品のサービスを停止します。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64srv /stop
- クラスタソフトウェアで,次のサービスをオフラインにします。
- クラスタソフトウェアで,リソースグループのフェールオーバーを抑止します。
- Microsoft Failover Clusterを使用している場合:
- リソース名を右クリックし,[プロパティ]-[ポリシー]タブで,[リソースが失敗状態になった場合は,再起動しない]を選択します。
- 次のコマンドを実行して,Hitachi Command Suite製品のサービスを起動します。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64srv /start
- 次のコマンドを実行して,データベースをエクスポートします。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64dbtrans /export /workpath <作業用フォルダ> /file <アーカイブファイル>
<作業用フォルダ>には,データベース情報を一時的に格納するためのフォルダを,絶対パスで指定します。ローカルディスクの空のフォルダを指定してください。空のフォルダ以外を指定した場合は,エクスポート処理が中断します。この場合は,空のフォルダを指定して,もう一度hcmds64dbtransコマンドを実行してください。
<アーカイブファイル>には,エクスポートするデータベースのアーカイブファイルを絶対パスで指定します。
コマンドの実行例を次に示します。
"C:\Program Files\HiCommand\Base64\bin\hcmds64dbtrans" /export /workpath D:\trans_work /file D:\trans_file\db_arc
- 次のコマンドを実行して,プロパティファイルおよびパス稼働情報(パスステータスログ)をエクスポートします。
<Global Link Managerのインストールフォルダ>\bin\hglamexport /dir <エクスポート先フォルダ名>
<エクスポート先フォルダ名>は絶対パスで指定します。実在するフォルダを指定する場合は,空のフォルダを指定します。
<エクスポート先フォルダ名>に使用できる文字を次に示します。
A~Z,a~z,0~9,'.','_',そのほかにパスの区切り文字として(\),(:),(/)が使用できます。パスに空白が含まれる場合は,パスの前後に'"'を指定します。
コマンドの実行例を次に示します。
"C:\Program Files\HiCommand\HGLAM\bin\hglamexport" /dir "C:\hglam export"
- アーカイブファイルを移行先サーバに転送します。
- 手順7のエクスポート先フォルダを移行先サーバに転送します。
<エクスポート先フォルダ名>で指定したフォルダ以下のファイル構成は,変更しないでください。
- 次のコマンドを実行して,Hitachi Command Suite製品のサービスを停止します。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64srv /stop
- クラスタソフトウェアで,次のリソースのフェールオーバーを有効にします。
- HBase 64 Storage Mgmt Web Service
- Global Link Manager Web Service
- 上記以外のHitachi Command Suite製品のリソース
- Microsoft Failover Cluster(Windows Server 2012以外)を使用している場合:
- リソース名を右クリックし,[プロパティ]-[ポリシー]タブで,[リソースが失敗状態になった場合は,現在のノードで再起動を試みる]と[再起動に失敗した場合は,このサービスまたはアプリケーションのすべてのリソースをフェールオーバーする]を選択します。
- Microsoft Failover Cluster(Windows Server 2012)を使用している場合:
- リソース名を右クリックし,[プロパティ]-[ポリシー]タブで,[リソースが失敗状態になった場合は,現在のノードで再起動を試みる]と[再起動に失敗した場合は,この役割のすべてのリソースをフェールオーバーする]を選択します。
- クラスタソフトウェアで,リソースグループをオンラインにします。
- アーカイブファイルを移行先サーバに転送します。
- 「サービス停止およびフェールオーバー無効操作」の手順7のエクスポート先フォルダを移行先サーバに転送します。
<エクスポート先フォルダ名>で指定したフォルダ以下のファイル構成は,変更しないでください。
<作業用フォルダ>で指定したフォルダに格納されているすべてのファイルを,移行先サーバに転送してください。このとき,<作業用フォルダ>で指定したフォルダ以下のファイル構成は変更しないでください。
移行先サーバで,データベースをインポートする手順を次に示します。このとき,データベースのほかに,パス稼働情報(パスステータスログ)もリストアします。
同じマシンにほかのHitachi Command Suite製品がインストールされている場合,Hitachi Command Suite共通コンポーネントを起動または停止すると,ほかのHitachi Command Suite製品のサービスも一緒に起動または停止されます。
- 次のコマンドを実行して,Hitachi Command Suite共通コンポーネントを停止します。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64srv /stop
- HiRDBを起動します。
次のコマンドを実行してください。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64dbsrv /start
- 次のコマンドを実行して,データベースをインポートします。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64dbtrans /import /workpath <作業用フォルダ> /file <アーカイブファイル> /type HGLAM
<作業用フォルダ>には,アーカイブファイルを展開するためのフォルダを,絶対パスで指定します。ローカルディスクの空のフォルダを指定してください。空のフォルダ以外を指定した場合は,インポート処理は中断されます。この場合は,空のフォルダを指定して,もう一度hcmds64dbtransコマンドを実行してください。<アーカイブファイル>には,移行元サーバから転送したデータベースのアーカイブファイルを,絶対パスで指定します。
- アーカイブファイルを使用しない場合
-
- <作業用フォルダ>には移行元から転送したデータベース情報を格納したフォルダを指定してください。このとき,転送したフォルダ以下のファイル構成は変更しないでください。
- /fileオプションは指定しないでください。
Global Link Managerのデータベースをインポートするには,「/type HGLAM」または「/type GlobalLinkAvailabilityManager」を指定します。
Global Link Managerのデータベースだけではなく,ほかのHitachi Command Suite製品のデータベースもインポートする場合は,「/type ALL」を指定するか,またはデータベースを移行するHitachi Command Suite製品の名称をコンマで区切って指定します。/typeオプションに指定するほかのHitachi Command Suite製品の名称は,それぞれのマニュアルを参照してください。
ALLを指定した場合は,移行先にインストールされているHitachi Command Suite製品のデータベースが自動的に選択され,移行されます。複数の製品を指定した場合は,指定したすべての製品のデータベースが,アーカイブファイルまたは<作業用フォルダ>に指定したフォルダにあり,かつ,指定したすべての製品が移行先にインストールされている必要があります。条件を満たさない製品が1つでもある場合,移行は実行されません。
- 注意事項
-
- Hitachi Command Suite製品によってインポートの手順が異なります。Global Link Manager以外のデータベースを移行する場合は,それぞれのHitachi Command Suite製品のマニュアルを参照してください。
- 移行元のマシンに,Replication Monitor 04-20以前のバージョンがインストールされている場合,データベースを移行できません。事前に移行元および移行先のReplication Monitorを05-00以降にバージョンアップしてから移行してください。05-00以降にバージョンアップできない場合,またはデータベースの移行が不要な場合,/typeオプションでReplication Monitor 以外の製品をすべて指定してコマンドを実行してください。
- 次のコマンドを実行して,パス稼働情報(パスステータスログ)のインポートおよびデータベースを更新します。
<Global Link Managerのインストールフォルダ>\bin\hglamimport /dir <エクスポートデータ格納先フォルダ名>
<エクスポートデータ格納先フォルダ名>には,hglamexportコマンドでエクスポートしたデータの格納先フォルダを絶対パスで指定します。
インポート処理のあと,Global Link Managerのデータベースが更新されます。
- 注意事項
- 移行元と移行先で環境が異なる場合があるため,プロパティファイルはインポートされません。プロパティファイルを変更したい場合は,hglamexportコマンドでエクスポートしたデータの格納先フォルダ,または移行元サーバのプロパティファイルを確認し,移行先サーバのプロパティファイルを編集してください。
- 次のコマンドを実行して,Hitachi Command Suite共通コンポーネントを起動します。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64srv /start
- クラスタソフトウェアで,次のリソースをオフラインにします。
- HBase 64 Storage Mgmt Web Service
- Global Link Manager Web Service
- 上記以外のHitachi Command Suite製品のリソース
- 次のコマンドを実行して,Hitachi Command Suite製品のサービスを停止します。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64srv /stop
- クラスタソフトウェアで,次のサービスをオフラインにします。
- クラスタソフトウェアで,リソースグループのフェールオーバーを抑止します。
- Microsoft Failover Clusterを使用している場合:
- リソース名を右クリックし,[プロパティ]-[ポリシー]タブで,[リソースが失敗状態になった場合は,再起動しない]を選択します。
- 次のコマンドを実行してHiRDBを起動します。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64dbsrv /start
- 次のコマンドを実行して,データベースをインポートします。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64dbtrans /import /workpath <作業用フォルダ> /file <アーカイブファイル> /type HGLAM
<作業用フォルダ>には,アーカイブファイルを展開するためのフォルダを,絶対パスで指定します。ローカルディスクの空のフォルダを指定してください。空のフォルダ以外を指定した場合は,インポート処理は中断されます。この場合は,空のフォルダを指定して,もう一度hcmds64dbtransコマンドを実行してください。<アーカイブファイル>には,移行元サーバから転送したデータベースのアーカイブファイルを,絶対パスで指定します。
- アーカイブファイルを使用しない場合
-
- <作業用フォルダ>には移行元から転送したデータベース情報を格納したフォルダを指定してください。このとき,転送したフォルダ以下のファイル構成は変更しないでください。
- /fileオプションは指定しないでください。
Global Link Managerのデータベースをインポートするには,「/type HGLAM」または「/type GlobalLinkAvailabilityManager」を指定します。
Global Link Managerのデータベースだけではなく,ほかのHitachi Command Suite製品のデータベースもインポートする場合は,「/type ALL」を指定するか,またはデータベースを移行するHitachi Command Suite製品の名称をコンマで区切って指定します。/typeオプションに指定するほかのHitachi Command Suite製品の名称は,それぞれのマニュアルを参照してください。
ALLを指定した場合は,移行先にインストールされているHitachi Command Suite製品のデータベースが自動的に選択され,移行されます。複数の製品を指定した場合は,指定したすべての製品のデータベースが,アーカイブファイルまたは<作業用フォルダ>に指定したフォルダにあり,かつ,指定したすべての製品が移行先にインストールされている必要があります。条件を満たさない製品が1つでもある場合,移行は実行されません。
- 注意事項
-
- Hitachi Command Suite製品によってインポートの手順が異なります。Global Link Manager以外のデータベースを移行する場合は,それぞれのHitachi Command Suite製品のマニュアルを参照してください。
- 移行元のマシンに,Replication Monitor 04-20以前のバージョンがインストールされている場合,データベースを移行できません。事前に移行元および移行先のReplication Monitorを05-00以降にバージョンアップしてから移行してください。05-00以降にバージョンアップできない場合,またはデータベースの移行が不要な場合,/typeオプションでReplication Monitor 以外の製品をすべて指定してコマンドを実行してください。
- 次のコマンドを実行して,パス稼働情報(パスステータスログ)のインポートおよびデータベースを更新します。
<Global Link Managerのインストールフォルダ>\bin\hglamimport /dir <エクスポートデータ格納先フォルダ名>
<エクスポートデータ格納先フォルダ名>には,hglamexportコマンドでエクスポートしたデータの格納先フォルダを絶対パスで指定します。
インポート処理のあと,Global Link Managerのデータベースが更新されます。
- 注意事項
- 移行元と移行先で環境が異なる場合があるため,プロパティファイルはインポートされません。プロパティファイルを変更したい場合は,hglamexportコマンドでエクスポートしたデータの格納先フォルダ,または移行元サーバのプロパティファイルを確認し,移行先サーバ(実行系ノードおよび待機系ノード)のプロパティファイルを編集してください。
- 次のコマンドを実行して,Hitachi Command Suite製品のサービスを停止します。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64srv /stop
- クラスタソフトウェアで,次のリソースのフェールオーバーを有効にします。
- HBase 64 Storage Mgmt Web Service
- Global Link Manager Web Service
- 上記以外のHitachi Command Suite製品のリソース
- Microsoft Failover Cluster(Windows Server 2012以外)を使用している場合:
- リソース名を右クリックし,[プロパティ]-[ポリシー]タブで,[リソースが失敗状態になった場合は,現在のノードで再起動を試みる]と[再起動に失敗した場合は,このサービスまたはアプリケーションのすべてのリソースをフェールオーバーする]を選択します。
- Microsoft Failover Cluster(Windows Server 2012)を使用している場合:
- リソース名を右クリックし,[プロパティ]-[ポリシー]タブで,[リソースが失敗状態になった場合は,現在のノードで再起動を試みる]と[再起動に失敗した場合は,この役割のすべてのリソースをフェールオーバーする]を選択します。
- クラスタソフトウェアで,リソースグループをオンラインにします。
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