Hitachi Global Link Manager ユーザーズガイド
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3.3.4 ホストの追加
ホストをGlobal Link Managerの管理対象にするには,各ホストをGlobal Link Managerのリソースとして登録する必要があります。
ホストを追加すると,そのホストに属するパスや接続しているストレージシステムの情報もGlobal Link Managerから参照できるようになります。ホストを追加する前と追加したあとのホスト管理の例を次の図に示します。
図3-2 追加前と追加後のホスト管理の例
![[図]](GRAPHICS/UG03020J.GIF)
- ホストを追加する前に,各ホストでDevice Managerエージェントやhostsファイルなどの設定を実施し,追加するホストの情報を収集します。
ホストの設定および情報の収集方法については,「(1) ホストを追加するための準備」を参照してください。
- ホスト情報の入力,またはネットワークスキャンによってホストを追加します。
ホスト情報を入力してホストを追加する場合は,ホストの台数に応じて,直接入力またはCSVファイルでの一括インポートのどちらかの方法で実施します。
IPアドレスを範囲指定し,ネットワーク上のホストをスキャンすることによって自動で追加する場合は,即時ネットワークスキャンまたはスケジュールネットワークスキャンのどちらかの方法で実施します。スケジュールネットワークスキャンでは,実行する時刻および間隔(日次,週次または月次)を指定して,周期的にスキャンを実行できます。
ホストの追加方法については,下記を参照してください。
- 注意事項
- HDLMをクラスタ構成で使用している場合は,クラスタを構成するすべてのホストを個別に追加する必要があります。
- この項の構成
- (1) ホストを追加するための準備
- (2) ホストの追加手順(直接入力)
- (3) ホストの追加手順(CSV一括インポート)
- (4) ホストの追加手順(即時ネットワークスキャン)
- (5) ホストの追加手順(スケジュールネットワークスキャン)
ホストをGlobal Link Managerのリソースに追加する前に必要となる各ホストでの設定と,ホスト情報の収集について説明します。
ホストを追加する前に,必要に応じて各ホストで次に示すとおり設定してください。
- 追加するホストでDevice Managerエージェントを使用する場合
Device Managerエージェントを使用しない場合,またはホストをDevice Managerで管理するために,すでにDevice Managerエージェントのhdvmagt_accountコマンド※でDevice Managerサーバの情報を設定している場合は,この設定は不要です。
上記以外の場合には,各ホストでDevice Managerエージェントのhdvmagt_accountコマンド※を実行し,次に示すIPアドレス,ポート,ユーザーIDおよびパスワードを設定します。
- IPアドレス:ローカルホスト(追加するホスト)のIPアドレス
- ポート番号:2001(ほかで使用している場合には,任意の番号)
- ユーザーID:HaUser
- パスワード:haset
- 注※
- Device Managerでホストを管理するときにDevice Managerサーバの情報が未設定の場合には,hdvmagt_accountコマンドを実行して設定してください。hdvmagt_accountコマンドは,バージョン7.0より前のDevice Managerエージェントのコマンドです。バージョン7.0以降のDevice Managerエージェントを使用している場合は,hdvmagt_settingコマンドを実行して設定してください。
- hdvmagt_accountコマンドおよびコマンド実行時の注意事項については,マニュアル「Hitachi Device Manager Agent システム構成ガイド」を参照してください。
- hdvmagt_settingコマンドおよびコマンド実行時の注意事項については,マニュアル「Hitachi Command Suite システム構成ガイド」を参照してください。
- 注意事項
- コマンドの実行後にホストのDevice Managerエージェントのサービスが起動していない場合は,起動してください。起動方法については,マニュアル「Hitachi Device Manager Agent システム構成ガイド」または「Hitachi
Command Suite システム構成ガイド」を参照してください。
- 追加するホストのOSがSolaris,AIX,またはLinuxの場合
各ホストのhostsファイルを編集します。
追加する各ホストの/etc/hostsファイルにlocalhostと自ホスト(ホスト名)を記述します。Linuxの場合は,localhostよりも上の行に自ホストを記述してください。
ホストのOSがWindowsの場合は,この設定は不要です。
- 複数のネットワークインターフェースカードを搭載しているホストを追加する場合
Global Link Managerの通信に使用するIPアドレスを設定します。ホストのネットワークインターフェースカードが1つだけの場合,またはホストのOSがHDLM VMwareの場合は,この設定は不要です。
複数のネットワークインターフェースカードを搭載している場合は,各ホストのDevice Managerエージェントまたは共通エージェントコンポーネントのserver.propertiesファイルで,server.http.socket.agentAddressプロパティおよびserver.http.socket.bindAddressプロパティ※に複数搭載されているネットワークインターフェースカードのいずれかのIP アドレスを指定しておく必要があります。この設定を行わないと,ホストを正常に追加できない場合があります。
ホスト名を指定してホストを追加する場合には,ホスト名からserver.http.socket.agentAddressプロパティおよびserver.http.socket.bindAddressプロパティで指定したIPアドレスに名前解決ができるようにネットワークを設定しておく必要があります。
- 注※
- server.propertiesファイルのserver.http.socket.agentAddressプロパティおよびserver.http.socket.bindAddressプロパティについては,マニュアル「Hitachi Global Link Manager 導入・設定ガイド」を参照してください。
ホストを追加するときに次に示すホストの情報が必要になるため,あらかじめ追加するホストの台数分を準備してください。
- IPアドレスまたはホスト名
- エージェントサービスポート:
ホストのOSがHDLM VMware以外の場合は,共通エージェントコンポーネントでサービス(またはデーモンプロセス)に使用するポート番号※
ホストのOSがHDLM VMwareの場合は,リモート管理クライアントの共通エージェントコンポーネントを示す接続先
- 注※
- マニュアル「Hitachi Global Link Manager 導入・設定ガイド」を参照して,server.propertiesファイルのserver.agent.portプロパティでの指定値を確認してください。
- ESXiホストを管理対象にする場合
ESXiホストを管理対象にした場合は,次のときにメッセージが出力されます。
- アラート通知設定,またはパス稼働情報(パスステータスログ)の取得の機能を有効にすると,5分ごとにアラート情報の収集でESXiホストへアクセスするため,ESXiホストにログインおよびログアウトのメッセージが出力されます。
- ホストの自動更新機能を有効にすると,server.propertiesファイルのserver.auto_refresh.intervalの設定値ごとにESXiホストへアクセスして情報を取得するため,ESXiホストにログインおよびログアウトのメッセージが出力されます。
- ESXiホストのロックダウンモードを使用する場合
ロックダウンモードを有効にした場合は,リモート管理クライアントからの操作ができなくなります。そのため,Global Link Managerからの操作はロックダウンモードを無効にしてから行ってください。ただし,ロックダウンモードが有効となっている間は,Global
Link Managerの機能で情報が取得できないため,ロックダウンモードを使用した運用を行う場合は該当するGlobal Link Managerの機能を無効にしてください。
- ホストを追加する前に,「(1) ホストを追加するための準備」を確認してください。
- エクスプローラメニューの[リソース]-[ホスト]を選択します。
ホストサブウィンドウが表示されます。
- [ホスト一覧]タブの[ホスト追加]ボタンをクリックします。
ホスト追加ダイアログが表示されます。
- [直接入力]タブで,追加するホストの情報を登録します。
登録したホストの情報が表示されることをホストサブウィンドウで確認してください。
- 注意事項
- ホストの登録時には,IPアドレスまたはホスト名は,実アドレスまたは実ホスト名で指定してください。
- ホストからアラートを通知するように自動で設定している場合※は,アラートが正常に通知されることを確認します。
登録したホストから設定変更のアラート(メッセージID:KAPL04042-I)が通知されます。エクスプローラメニューの[アラート]を選択し,設定変更のアラートが通知されたことをアラート一覧で確認してください。
- 注※
- デフォルトでは,自動で各ホストからアラートを通知するように設定されています。設定を変更する場合は,Global Link Managerサーバのserver.propertiesファイルのserver.snmp.auto_setプロパティで指定します。server.snmp.auto_setプロパティについては,マニュアル「Hitachi Global Link Manager 導入・設定ガイド」を参照してください。
- ホストを追加する前に,「(1) ホストを追加するための準備」を確認してください。
- 下記のフォーマットでインポートファイルを準備してください。インポートファイルから一度に読み込めるホストの数は,Global Link Managerサーバの環境設定※1に依存します。
- インポートファイルのフォーマット
- <IPアドレスまたはホスト名1>,<エージェントサービスポート1>
- <IPアドレスまたはホスト名2>,<エージェントサービスポート2>
- :
- <IPアドレスまたはホスト名n>,<エージェントサービスポートn>
- コメント行を挿入する場合は,行の先頭に「#」を付けます。
- (例)
# A業務ホスト
210.145.108.1,24041
hostnamexx,24041
# B業務ホスト
210.145.108.3,23013
:
210.145.108.10,24041
- 注意事項
- ホストの登録時には,IPアドレスまたはホスト名は,実アドレスまたは実ホスト名で指定してください。
- エクスプローラメニューの[リソース]-[ホスト]を選択します。
ホストサブウィンドウが表示されます。
- [ホスト一覧]タブの[ホスト追加]ボタンをクリックします。
ホスト追加ダイアログが表示されます。
- [インポート]タブでインポートファイルを指定して,追加するホストの情報を登録します。
登録したホストの情報が表示されることをホストサブウィンドウで確認してください。
- ホストからアラートを通知するように自動で設定している場合※2は,アラートが正常に通知されることを確認します。
登録したホストから設定変更のアラート(メッセージID:KAPL04042-I)が通知されます。エクスプローラメニューの[アラート]を選択し,設定変更のアラートが通知されたことをアラート一覧で確認してください。
- 注※1
- Global Link Managerサーバのserver.propertiesファイルでserver.task.max_queue_sizeプロパティに指定しているタスクキューの最大数(デフォルト値:100)が,インポートファイルから読み込めるホストの最大数です。server.task.max_queue_sizeプロパティについては,マニュアル「Hitachi Global Link Manager 導入・設定ガイド」を参照してください。
- 注※2
- デフォルトでは,自動で各ホストからアラートを通知するように設定されています。設定を変更する場合は,Global Link Managerサーバのserver.propertiesファイルのserver.snmp.auto_setプロパティで指定します。server.snmp.auto_setプロパティについては,マニュアル「Hitachi Global Link Manager 導入・設定ガイド」を参照してください。
- ホストを追加する前に,「(1) ホストを追加するための準備」を確認してください。
- エクスプローラメニューの[リソース]-[ホスト]を選択します。
ホストサブウィンドウが表示されます。
- [ホスト一覧]タブの[ホスト追加]ボタンをクリックします。
ホスト追加ダイアログが表示されます。
- [ネットワークスキャン]タブ内の[即時スキャン]タブで,対象となるIPアドレスの範囲(最大個数:256),およびポート番号の情報を入力して,スキャンを実行します。
スキャン結果ダイアログで,実行結果を確認してください。実行結果は,[スキャン結果表示]ボタンをクリックして履歴で確認することもできます。
- 注意事項
-
- Global Link Managerサーバの稼働状況やホストの登録台数に応じて,スキャンに数十分掛かる場合があります。
- スケジュールによるスキャンの実行直前に即時スキャンを開始した場合は,即時スキャンの実行が優先されるため,スケジュールによるスキャンが設定時刻よりも遅れて開始されるおそれがあります。
- ホストからアラートを通知するように自動で設定している場合※は,アラートが正常に通知されることを確認します。
登録したホストから設定変更のアラート(メッセージID:KAPL04042-I)が通知されます。エクスプローラメニューの[アラート]を選択し,設定変更のアラートが通知されたことをアラート一覧で確認してください。
- 注※
- デフォルトでは,自動で各ホストからアラートを通知するように設定されています。設定を変更する場合は,Global Link Managerサーバのserver.propertiesファイルのserver.snmp.auto_setプロパティで指定します。server.snmp.auto_setプロパティについては,マニュアル「Hitachi Global Link Manager 導入・設定ガイド」を参照してください。
- ホストを追加する前に,「(1) ホストを追加するための準備」を確認してください。
- エクスプローラメニューの[リソース]-[ホスト]を選択します。
ホストサブウィンドウが表示されます。
- [ホスト一覧]タブの[ホスト追加]ボタンをクリックします。
ホスト追加ダイアログが表示されます。
- [ネットワークスキャン]タブ内の[スケジュールスキャン]タブで,[スケジュール追加]ボタンをクリックします。
ネットワークスキャンスケジュール追加ダイアログが表示されます。
- 対象となるIPアドレスの範囲(最大個数:256),ポート番号,および実行スケジュールを登録します。
スケジュールは100件まで登録できます。登録したスケジュールを編集または削除する場合は,[ネットワークスキャン]タブ内の[スケジュールスキャン]タブで対象のスケジュールのチェックボックスを選択し,[スケジュール編集]ボタンまたは[スケジュール削除]ボタンをクリックして実行してください。
- 注意事項
-
- スキャンの実行中にスケジュールを編集または削除した場合,実行中のスキャンは中断されないで,実行終了後に更新または削除されます。
- スケジュールによるスキャンの実行直前に即時スキャンを開始した場合は,即時スキャンの実行が優先されるため,スケジュールによるスキャンが設定時刻よりも遅れて開始されるおそれがあります。
- リモート管理クライアントの接続先の情報は指定できません。
- スケジュールの設定日時が経過したあとで,実行結果を確認します。[ネットワークスキャン]タブ内の[スケジュールスキャン]タブで,[スキャン結果表示]ボタンをクリックします。
ネットワークスキャン結果 (スケジュールスキャン)ダイアログが表示されます。設定したネットワークスキャンの処理状態および実行結果を確認してください。
- ホストからアラートを通知するように自動で設定している場合※は,アラートが正常に通知されることを確認します。
登録したホストから設定変更のアラート(メッセージID:KAPL04042-I)が通知されます。エクスプローラメニューの[アラート]を選択し,設定変更のアラートが通知されたことをアラート一覧で確認してください。
- 注※
- デフォルトでは,自動で各ホストからアラートを通知するように設定されています。設定を変更する場合は,Global Link Managerサーバのserver.propertiesファイルのserver.snmp.auto_setプロパティで指定します。server.snmp.auto_setプロパティについては,マニュアル「Hitachi Global Link Manager 導入・設定ガイド」を参照してください。
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