Hitachi Global Link Manager ユーザーズガイド

[目次][索引][前へ][次へ]


3.1.1 ユーザー管理の概要

Global Link Managerを運用するために,ユーザーを登録し,ユーザーの操作範囲を制限するための権限を設定します。また,システムのセキュリティ強化のためにユーザーのアカウントを一時的にロックしてログインを制御します。

ユーザーの管理は,ユーザー管理のAdmin権限ユーザーが実施します。Global Link Manager以外のHitachi Command Suite製品を使用している場合は,Hitachi Command Suite製品で共通のユーザーを設定することもできます。

ユーザーアカウントの認証をほかのアプリケーションと一元化する場合には,外部認証サーバ(ユーザー認証用のLDAPディレクトリサーバ,RADIUSサーバ,またはKerberosサーバ)と連携することもできます。

Global Link Managerを運用するためのユーザーには,次の2種類があります。

表3-1 ユーザーの管理種別

管理種別 説明
ユーザー管理 Hitachi Command Suite製品共通のすべてのユーザーを管理します。Hitachi Command Suite製品を使用するユーザーのIDや権限などを設定します。
Global Link Manager管理 Global Link Managerのリソースと,リソースに属するパスなどを管理します。

管理種別ごとの権限は,次のとおりです。なお,ユーザープロファイル管理およびGlobal Link Managerのライセンス管理は,権限に関係なくすべてのユーザーが実行できます。

表3-2 ユーザーの権限

管理種別 権限 説明
ユーザー管理 Admin すべてのHitachi Command Suite製品へのログイン,およびHitachi Command Suite製品共通のユーザーの設定ができます。
Global Link Manager管理 Admin Global Link Managerのすべてのリソースに対するアクセス権限を持ち,ユーザー管理以外のすべての業務を実行できます。
Modify Global Link Manager管理のAdmin権限ユーザーが設定したリソース内で,リソースやパスなどを管理したり,それらの情報をCSVファイルで出力したりできます。
View Global Link Manager管理のAdmin権限ユーザーが設定したリソース内で,リソースやパスなどを参照したり,それらの情報をCSVファイルで出力したりできます。

Global Link Managerのインストール時には,すべてのユーザーおよび製品を管理できる「System」というIDのビルトインアカウントが設定されています。このユーザーのIDおよび権限は,変更したり削除したりできません。

ビルトインアカウント(ユーザーID:System)を除くユーザー管理のAdmin権限ユーザーは,デフォルトではユーザー管理以外のGlobal Link Managerの運用操作はできません。Global Link Managerを操作するためには,Global Link Manager管理の各権限を設定する必要があります。

ユーザー管理のためのエクスプローラメニュー

ユーザーを管理するためのエクスプローラメニューおよび各権限での実行可否を次の表に示します。

表3-3 ユーザー管理のためのエクスプローラメニュー

エクスプローラ 実行可否
メニュー サブメニュー ユーザー管理のAdmin Global Link Manager管理のAdmin,Modify,View
管理者メニュー ユーザー管理 ×

(凡例)
○:実行できる
×:実行できない
ユーザー管理の機能

ユーザーを管理するための機能および各権限での実行可否を次の表に示します。

表3-4 ユーザー管理の機能一覧

機能 実行可否
ユーザー管理のAdmin Global Link Manager管理のAdmin,Modify,View
ユーザー一覧の表示 ×
ユーザー情報の表示 ×
ユーザー権限のサマリー表示 ×
ユーザー権限一覧の表示 ×
ユーザーの追加 ×
ユーザープロファイルの編集 ×
ユーザーの削除 ×
ユーザーパスワードの変更 ×
ユーザー権限の変更 ×
ユーザーのアカウントロック ×
ユーザーのアカウントロック解除 ×
ユーザーの認証方式の変更 ×

(凡例)
○:実行できる
×:実行できない