Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Windows®用)

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6.4.2 パラメタ

この項の構成
(1) パスを閉塞状態にする場合
(2) offlineオペレーションの形式を表示する場合

(1) パスを閉塞状態にする場合

-path
HDLMが管理しているパスを操作することを指定します。
offlineオペレーションの対象物はパスだけなので,この指定は省略できます。
-hba-cha-pathid,または-hbaportwwnパラメタで,閉塞状態にするパスを必ず指定します。

-hba ホストポート番号.バス番号
HBAポート単位でパスを閉塞状態にする場合に指定します。指定した番号のHBAポートを通るすべてのパスを閉塞状態にします。
viewオペレーションで表示されるパス名のうち,ホストポート番号,バス番号をピリオドで区切って指定します。viewオペレーションについては,「6.7 view 情報を表示する」を参照してください。ホストポート番号,およびバス番号の,左側の桁から0詰めされている0は省略できます。ただし,ホストポート番号,またはバス番号「0000」を指定する場合は,「0000」または「0」を指定してください。

使用例
コマンド実行の確認をして,特定のHBAポート(ホストポート番号「0001」,バス番号「0001」)を通るすべてのパスを閉塞状態にする場合
PROMPT>dlnkmgr offline -hba 1.1
KAPL01055-I 指定されたHBAを通る全てのパスをOffline(C)にします。よろしいですか? [y/n] :y 
KAPL01056-I 指定されたHBAを通る全てのパスがOffline(C)になってもよい場合はyを入力してください。そうでない場合はnを入力してください。 [y/n] :y
KAPL01061-I 3本のパスをOffline(C)にしました。失敗したパス = 0本。オペレーション名 = offline
PROMPT> 

-cha -pathid パス管理PATH_ID
CHAポート単位でパスを閉塞状態にする場合に指定します。-pathidパラメタで指定したパスが経由しているCHAポートを通る,すべてのパスを閉塞状態にします。物理ストレージシステムの物理CHAポート単位でパスが閉塞状態になります。
viewオペレーションで表示される,現在のパス管理PATH_IDを指定してください。viewオペレーションについては,「6.7 view 情報を表示する」を参照してください。パス管理PATH_IDの,左側の桁から0詰めされている0は省略できます(000001と1は同値です)。ただし,パス管理PATH_ID「000000」を指定する場合は,「000000」または「0」を指定してください。
パス管理PATH_IDは,ホストの再起動時に新しく割り当てられます。必ずviewオペレーションを実行して,閉塞状態にするパスの現在のパス管理PATH_IDを確認してから,offlineオペレーションを実行してください。

使用例
コマンド実行の確認をして,CHAポート「0A」を通るすべてのパスを閉塞状態にする場合(パス管理PATH_ID「000001」がCHAポート「0A」を通っているとき)
 
PROMPT>dlnkmgr offline -cha -pathid 000001
KAPL01055-I 指定されたCHA portを通る全てのパスをOffline(C)にします。よろしいですか? [y/n] :y 
KAPL01056-I 指定されたCHA portを通る全てのパスがOffline(C)になってもよい場合はyを入力してください。そうでない場合はnを入力してください。 [y/n] :y
KAPL01061-I 2本のパスをOffline(C)にしました。失敗したパス = 0本。オペレーション名 = offline
PROMPT> 
 

-pathid パス管理PATH_ID
単一のパスを閉塞状態にする場合に指定します。
viewオペレーションで表示される,現在のパス管理PATH_IDを指定します。viewオペレーションについては,「6.7 view 情報を表示する」を参照してください。パス管理PATH_IDの,左側の桁から0詰めされている0は省略できます(000001と1は同値です)。ただし,パス管理PATH_ID「000000」を指定する場合は,「000000」または「0」を指定してください。
パス管理PATH_IDは,ホストの再起動時に新しく割り当てられます。必ずviewオペレーションを実行して,閉塞状態にするパスの現在のパス管理PATH_IDを確認してから,offlineオペレーションを実行してください。

-hbaportwwn HBAポートWWN [-tid ターゲットID -hlun ホストLU番号]
HBAポートWWNで指定したHBAポートに接続されている,パスを閉塞状態にする場合に指定します。-tidパラメタおよび-hlunパラメタを指定しない場合は,指定したHBAポートWWNを通るすべてのパスを閉塞状態にします。指定できるパラメタ値は1つだけです。
HBAポートWWNには,HBAPortWWNを指定します。英字の大文字,小文字は区別されません。
ターゲットIDには,PathNameからターゲットIDに該当する値を指定します。ターゲットIDの,左側の桁から0詰めされている0は省略できます(0000000000000001と1は同値です)。英字の大文字,小文字は区別されません。
ホストLU番号には,PathNameからホストLU番号に該当する値を指定します。ホストLU番号の,左側の桁から0詰めされている0は省略できます(0001と1は同値です)。
HBAPortWWNおよびPathNameは,次に示すviewオペレーションを実行すると表示されます。
dlnkmgr view -path -hbaportwwn
viewオペレーションを実行してHBAポートWWNおよびパス名を表示する方法については,「6.7.2 パラメタ」の「(2) パス情報を表示する場合」を参照してください。

使用例
コマンド実行の確認をして,HBAポートWWN「10000000C93213BA」,ターゲットID「0000000000000001」,およびホストLU番号「0000」を通るパスを閉塞状態にする場合
PROMPT>dlnkmgr offline -path -hbaportwwn 10000000C93213BA -tid 1 -hlun 0
KAPL01052-I 指定されたパスをOffline(C)にします。よろしいですか? [y/n]:y
KAPL01053-I 指定されたパスがOffline(C)になってもよい場合はyを入力してください。そうでない場合はnを入力してください。 [y/n]:y
KAPL01061-I 1本のパスをOffline(C)にしました。失敗したパス = 0本。オペレーション名 = offline
PROMPT>

-s
コマンド実行の確認メッセージを表示しないで実行します。シェルスクリプトやバッチファイルでコマンドを実行する場合など,確認メッセージへの入力を省略したいときに指定します。

使用例
コマンド実行の確認をしないで,パス管理PATH_ID「000001」のパスを閉塞状態にする場合
 
PROMPT>dlnkmgr offline -pathid 1 -s
KAPL01061-I 1本のパスをOffline(C)にしました。失敗したパス = 0本。オペレーション名 = offline
PROMPT> 
 

(2) offlineオペレーションの形式を表示する場合

-help
offlineオペレーションの形式が表示されます。

使用例
 
PROMPT>dlnkmgr offline -help
offline:
  Format
   dlnkmgr offline [-path] -hba HBAPortNumber.BusNumber [-s]
   dlnkmgr offline [-path] -cha -pathid AutoPATH_ID [-s]
   dlnkmgr offline [-path] -pathid AutoPATH_ID [-s]
   dlnkmgr offline [-path] -hbaportwwn HBA_Port_WWN
                          [-tid Target_ID -hlun Host_LUN] [-s]
  Valid value
   AutoPATH_ID     { 000000 - 999999 }(Decimal)
   Host_LUN        { 0000 - FFFF }(Hexadecimal)
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = offline, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
PROMPT>
 
参考

HDLMコマンドのviewオペレーションとWindowsのコマンドを組み合わせて実行すると,特定のHBAポート,またはCHAポートで,パスの情報を絞り込んで表示できます。viewオペレーションについては,「6.7 view 情報を表示する」を参照してください。

HBAポート単位,またはCHAポート単位でパスを閉塞状態にする前に,次のコマンドを実行して,閉塞状態にするパスの情報を確認することをお勧めします。

例1
特定のHBAポート(ホストポート番号「0004」,バス番号「0001」)を通るすべてのパスを確認する場合
dlnkmgr view -path | find "0004.0001"
指定したHBAポートを通るパスの情報だけが表示されます。

例2
VSP G1000シリーズのCHAポート「1B」を通るすべてのパスを確認する場合
 

dlnkmgr view -path -stname | find "VSP_G1000" | find "1B"
 
指定したCHAポートを通るパスの情報だけが表示されます。
注意事項

LUの動的削除機能を使用している場合には,パス障害などによってパスが削除された状態になっていることがあります。このときは,パスの状態を変更しようとしてもエラーになります。状態を変更しようとしていたパスが削除されていることを確認し,パス障害に対処してください。詳細については「4.6.2 LUを動的に削除する」を参照してください。