パスの障害は,イベントログに出力されるKAPL08xxxのメッセージから確認できます。
パスについての詳細な情報を得たい場合は,メッセージの情報を基にviewオペレーションの実行結果を確認してください。
viewオペレーションについては,「6.7 view 情報を表示する」を参照してください。
次にメッセージの例を示します。
- パスに障害が発生したときに出力されるメッセージ
KAPL08022-E パスの異常が発生しました。ErrorCode = aa....aa, PathID = bb...bb, PathName = cc...cc.dd...dd.ee...ee.ff...ff, DNum = gg...gg, HDevName = hh...hh
KAPL08019-E パス(aa....aa)が障害(bb...bb)を検知しました。(cc...cc)
- LUに対するOnline状態のパスがなくなったときに出力されるメッセージ
KAPL08026-E LUへの全てのパスで障害が発生しています。PathID =aa...aa
- LUの動的削除機能を使用している場合に,LUに対するOnline状態のパスがなくなったときに出力されるメッセージ
KAPL05301-E パスを削除しました。削除されたパスに対応するホスト-ストレージシステム間のパス接続状態を確認してください。パス接続状態に問題が無い場合,DLMgetrasユティリティを実行して,障害情報を購入元会社または保守会社に連絡してください。
- 注意事項
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- Windowsに一度も認識されていないパスを,はじめてLUに追加した場合,次に示すメッセージが出力されることがあります。
- KAPL08019-EおよびKAPL08022-E
- KAPL05301-E
これは,Windowsの動作による現象で,障害ではありません。
- LUの動的削除機能を使用してHDLMの管理対象からLUが削除された場合,イベントログへKAPL08022-Eメッセージが出力されないことがあります。HDLMの管理対象からLUが削除された場合は,KAPL05301-Eメッセージの内容でパスの情報を確認してください。
メッセージの各項目について説明します。
KAPL05301-Eメッセージの詳細については,「4.6.2 LUを動的に削除する」の「(2) LUまたはパスが動的に削除されていることを確認する」に記載されている,「パスの切断によってLUまたはパスが削除されたとき」を参照してください。
- ErrorCode
- Windowsがパスの障害を検出したときのエラー番号を示します。
- Windowsのプラグ アンド プレイ機能によって,SCSIデバイスがWindowsから削除されたパスが閉塞状態になった場合は,エラー番号が0x00000000となります。この場合,自動フェイルバック機能を使用しなくても,パスが回復してSCSIデバイスがWindowsに認識されたときに,自動的にパスが稼働状態になります。
- PathID
- パスに付けられたIDで,パス管理PATH_IDと呼びます。ホストの再起動時に割り当てられます。
- これは,パス管理ウィンドウのパスリストビューで表示されるパスIDと同じです。
- また,コマンドのviewオペレーションで表示される「PathID」と同じです。viewオペレーションについては,「6.7 view 情報を表示する」を参照してください。
- PathName
- パスを表す項目で,パス名と呼びます。システムの構成を変更する場合やハードウェアを交換する場合は,パス名を参照して影響を受けるパスを確認してください。
- 次に示す4つの項目をピリオドで区切ったものが,パス名として表示されます。
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- ホストポート番号(16進数)
- バス番号(16進数)
- ターゲットID(16進数)
- ホストLU番号(16進数)
- パス名は,コマンドのviewオペレーションで表示される「PathName」と同じです。パス名の詳細については,「6.7 view 情報を表示する」を確認してください。
- DNum
- Dev番号です。
- LU全体を示すDevとして「0」が表示されます。これはviewオペレーションで表示される「DNum」と同じです。viewオペレーションについては,「6.7 view 情報を表示する」を参照してください。
- HDevName
- ホストデバイス名です。
- ドライブレターが表示されます。ドライブレターが割り当てられていない場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。
- これはviewオペレーションで表示される「HDevName」と同じです。viewオペレーションについては,「6.7 view 情報を表示する」を参照してください。
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