Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Windows®用)

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4.6.1 追加したLUおよびパスをHDLMの管理対象にする

追加したLUおよびパスをHDLMの管理対象にする手順を説明します。

この追加したLUをHDLMの管理対象にする手順は,ストレージの増設に伴うLU追加および既設のストレージに対するLU追加のどちらの場合でも同じになります。

LUを新規に追加する場合,HDLMが正常に新規LUを認識できたかどうかを確認するまでは,シングルパス構成のままにしてください。

追加したLUをWindowsのディスクとして使用する場合は,Windowsの指示に従い, 署名の書き込み,パーティションの作成,およびフォーマットを行ってください。

この項の構成
(1) 追加したLUをHDLMの管理対象にする
(2) 追加したパスを確認する

(1) 追加したLUをHDLMの管理対象にする

MSCSを使用していない場合

  1. LUを追加します。
    使用するストレージシステムによっては,ストレージシステムの再起動が必要です。各ストレージシステムのマニュアルに従って作業してください。
  2. [ディスクの管理]を起動します。
  3. LUがディスク管理の画面に表示されていない場合は,次に示す手順を実行するとLUが管理対象のデバイスとして追加されます。
    • Windowsの「デバイスマネージャ」画面で[ディスクドライブ]を選択して,[ハードウェア変更のスキャン]を実行してください。
    • Windowsの「ディスクの管理」画面で[ディスクの再スキャン]を実行してください。
  4. dlnkmgr view -pathコマンド,またはHDLM GUIで,PathIDが追加されていることを確認します。
    LUの追加をコマンドで確認する例を次に示します。HDLM GUIについては,「Hitachi Dynamic Link Manager GUIヘルプ」を参照してください。

    図4-1 LUの追加をコマンドで確認する例

    [図]

  5. 新規LUに対して,署名の書き込み,パーティションの作成,およびフォーマットを行います。

注意事項
PathIDは,番号の小さい順に,空いている番号に追加されます。このため,いったんパスを削除して,もう一度追加したときは,削除する前のPathIDと異なる番号になることがあります(以前の番号に戻るとは限りません)。
MSCSを使用している場合

  1. LUを追加します。
  2. ノードBを停止します。
  3. ノードAで「MSCSを使用していない場合」に示す手順を実行します。
  4. ノードAを停止してから,ノードBを起動します。
  5. ノードBで「MSCSを使用していない場合」に示す手順を実行します。
    パーティションを作成するとき,手順3.でノードAに割り当てたドライブレターと同じドライブレターを割り当ててください。
  6. ノードBを停止してから,ノードAを起動します。
  7. ノードAで新規LUをMSCSに登録,設定します。
  8. ノードBを起動します。

(2) 追加したパスを確認する

HDLMがインストールされているホストの稼働中に,既存のLUに対してケーブルを新たに増設するなどによってパスを追加できます。

パスを追加しただけで,LUの追加がない場合は,ディスクの管理上の表示は変わりません。

追加したパスは,HDLMコマンドのviewオペレーション,またはHDLM GUIで確認できます。パスの追加をコマンドで確認する例を次に示します。HDLM GUIでパスの追加を確認する例については,「Hitachi Dynamic Link Manager GUIヘルプ」を参照してください。

図4-2 パスの追加をコマンドで確認する例

[図]

注意事項
  • PathIDは,番号の小さい順に,空いている番号に追加されます。このため,いったんパスを削除して,もう一度追加したときは,削除する前のPathIDと異なる番号になることがあります(以前の番号に戻るとは限りません)。
  • Windowsに一度も認識されていないパスを,はじめてLUに追加した場合,次に示すメッセージが出力されることがあります。
    • KAPL08019-EおよびKAPL08022-E
    • KAPL05301-E
    これは,Windowsの動作による現象で,障害ではありません。