Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Windows®用)

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3.8.3 HDLMのアンインストール

HDLMのインストール先フォルダのデフォルトはWindowsのインストール先フォルダ:\Program Files\HITACHI\DynamicLinkManagerです。

HDLMをアンインストールする方法を,次に示します。

この項の構成
(1) クラスタ環境以外の場合
(2) MSCSまたはVCSを使用している場合
(3) Oracle RACを使用している場合

(1) クラスタ環境以外の場合

  1. Windowsにログオンします。
    Administratorsグループのユーザでログオンしてください。
  2. HDLMの管理対象パスを使用しているプロセス,およびサービスをすべて停止します。
    DBMSなどの,各種アプリケーションのプロセスおよびサービスが,HDLMの管理対象パスを使用している場合,それらをすべて停止します。
  3. 複数のパスがストレージシステムに接続している場合は,パスを1本にしてシングルパス構成にします。
    アンインストール後,ホストとストレージシステムが複数のパスで接続されている状態(マルチパス構成)でホストを起動すると,ディスクの内容が不正になるおそれがあります。
    シングルパス構成,およびマルチパス構成を次の図に示します。

    図3-6 シングルパス構成およびマルチパス構成

    [図]

  4. アンインストールプログラムを起動します。
    Server Core環境の場合は,「Server Core環境の場合」を参照してください。
    Server Core環境以外の場合は,コントロールパネルの[プログラムと機能]を起動します。プログラムの一覧から「Dynamic Link Manager」を選択して,[アンインストール]ボタンをクリックします。

    Server Core環境の場合
    HDLMアンインストールユティリティ(removehdlm)を実行します。
    removehdlmユティリティは,コマンドプロンプトで実行してください。removehdlmユティリティについては,「7.9 removehdlm HDLMアンインストールユティリティ」を参照してください。
  5. HDLMパス状態管理ユティリティ(dlmchkpath)が自動的に実行されます。警告ダイアログボックスが表示された場合は,次に示す手順に従って対処します。
    • アンインストールを中止して,シングルパス構成に変更してから再度アンインストールを実行します。dlmchkpathユティリティの詳細については,「7.5 dlmchkpath HDLMパス状態確認ユティリティ」を参照してください。
    • 警告ダイアログボックスが表示されない場合は,次の手順に進んでください。
  6. 画面に表示されるメッセージに従って操作を進めます。
    KAPL09005-Eのメッセージが出力された場合は,「4.4.2 HDLMマネージャの停止」の手順に従って,HDLMマネージャを停止してください。HDLMマネージャを停止したあと,再度アンインストールプログラムを起動してください。
  7. アンインストールが終了すると,再起動するかどうかを問い合わせるダイアログが表示されます。
    「はい」をクリックして,ホストを再起動してください。

(2) MSCSまたはVCSを使用している場合

  1. Windowsにログオンします。
    Administratorsグループのユーザでログオンしてください。
  2. HDLMの管理対象パスを使用しているプロセス,およびサービスをすべて停止します。
    DBMSなどの各種アプリケーションのプロセスおよびサービスがHDLMの管理対象パスを使用している場合,それらをすべて停止します。
  3. クラスタを構成するすべてのホストでMSCSまたはVCSを停止します。
    次に示す手順は,MSCSの場合です。
    [管理ツール]-[サービス]を起動し,サービスの一覧で[Cluster Service]を右クリックします。それから,[操作]メニューの[停止]をクリックしてサービスを停止します。
    再起動を求めるメッセージが表示されますが,ここでは[いいえ(N)]を選択してください。
  4. 複数のパスがストレージシステムに接続している場合は,パスを1本にしてシングルパス構成にします。
    アンインストール後,ホストとストレージシステムが複数のパスで接続されている状態(マルチパス構成)でホストを起動すると,ディスクの内容が不正になるおそれがあります。
    シングルパス構成,およびマルチパス構成を次の図に示します。

    図3-7 シングルパス構成およびマルチパス構成

    [図]

  5. アンインストールプログラムを起動します。
    Server Core環境の場合は,「Server Core環境の場合」を参照してください。
    Server Core環境以外の場合は,コントロールパネルの[プログラムと機能]を起動します。プログラムの一覧から「Dynamic Link Manager」を選択して,[アンインストール]ボタンをクリックします。

    Server Core環境の場合
    HDLMアンインストールユティリティ(removehdlm)を実行します。
    removehdlmユティリティは,コマンドプロンプトで実行してください。removehdlmユティリティについては,「7.9 removehdlm HDLMアンインストールユティリティ」を参照してください。
  6. HDLMパス状態管理ユティリティ(dlmchkpath)が自動的に実行されます。警告ダイアログボックスが表示された場合は,次に示す手順に従って対処します。
    • アンインストールを中止して,シングルパス構成に変更してから再度アンインストールを実行します。dlmchkpathユティリティの詳細については,「7.5 dlmchkpath HDLMパス状態確認ユティリティ」を参照してください。
    • 警告ダイアログボックスが表示されない場合は,次の手順に進んでください。
  7. 画面に表示されるメッセージに従って操作を進めます。
    クラスタを構成するすべてのホストから,HDLMをアンインストールしてください。
    KAPL09005-Eのメッセージが出力された場合は,「4.4.2 HDLMマネージャの停止」の手順に従って,HDLMマネージャを停止してください。HDLMマネージャを停止したあと,再度アンインストールプログラムを起動してください。
  8. アンインストール終了後,クラスタを構成するすべてのホストの電源をOFFにします。
  9. すべてのホストの電源がOFFになっていること,シングルパス構成になっていることを確認します。
  10. クラスタを構成するホストを,1台ずつ起動します。

(3) Oracle RACを使用している場合

  1. Windowsに,Administratorsグループのユーザでログオンします。
  2. HDLMをアンインストールするホストのOracle RACインスタンスを停止します。
  3. 複数のパスがストレージシステムに接続している場合は,パスを1本にしてシングルパス構成にします。
    アンインストール後,ホストとストレージシステムが複数のパスで接続されている状態(マルチパス構成)でホストを起動すると,ディスクの内容が不正になるおそれがあります。
    シングルパス構成,およびマルチパス構成については,「図3-7 シングルパス構成およびマルチパス構成」を参照してください。
  4. アンインストールプログラムを起動します。
    コントロールパネルの[プログラムの追加と削除]を起動し,[プログラムの変更と削除]を選択します。プログラムの一覧から「Dynamic Link Manager」を選択して,[変更と削除]ボタンをクリックします。
  5. HDLMパス状態管理ユティリティ(dlmchkpath)が自動的に実行されます。警告ダイアログボックスが表示された場合は,次に示す手順に従って対処します。
    • アンインストールを中止して,シングルパス構成に変更してから再度アンインストールを実行します。dlmchkpathユティリティの詳細については,「7.5 dlmchkpath HDLMパス状態確認ユティリティ」を参照してください。
    • 警告ダイアログボックスが表示されない場合は,次の手順に進んでください。
  6. 画面に表示されるメッセージに従って操作を進めます。
    KAPL09005-Eのメッセージが出力された場合は,「4.4.2 HDLMマネージャの停止」の手順に従って,HDLMマネージャを停止してください。HDLMマネージャを停止したあと,再度アンインストールプログラムを起動してください。
  7. アンインストール終了後,ホストを再起動します。
  8. ホストのOracle RACインスタンスを開始します。
  9. 手順1から手順8までを,クラスタシステムを構成するすべてのホストで実施します。
  10. Oracle RAC 10gの10.1.0.3.0以降,Oracle RAC 11g,Oracle RAC 12c,Oracle RAC 18cまたはOracle RAC 19cを使用している場合は,投票ディスクのI/Oタイムアウトのしきい値である「MISSCOUNT」および「DISKTIMEOUT」を,HDLMをインストールする前の値に戻す必要があります。
    「MISSCOUNT」および「DISKTIMEOUT」を設定する方法については,Oracleサポートサービスを契約した会社へお問い合わせください。