Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Windows®用)
3.5.1 HDLMを新規インストールする前の準備
HDLMを新規インストールする前に必要な操作を次に説明します。
FC接続の場合は,接続方式(Fabric,ALなど)を確認し,接続方式に合わせて設定してください。
- ホストとストレージシステムを1本のケーブルだけで接続して,シングルパス構成にします。
HDLMをインストールしない状態で,ホストとストレージシステムを複数のパスで接続(マルチパス構成)すると,Windowsの動作が不安定になるおそれがあります。HDLMをインストールするまでは,シングルパス構成にしてください。
シングルパス構成,およびマルチパス構成を次の図に示します。
図3-2 シングルパス構成およびマルチパス構成
- ストレージシステムを設定します。
LUを各ポートへ割り当ててください。
ストレージシステムの保守マニュアルに記載されている内容に従って,ストレージシステムの設定を変更してください。
- HBAをホストに設置します。
使用するすべてのHBAを設置してください。
クラスタ構成にするホストには,同一メーカーの同一種類のHBAを設置してください。また,HBAのマイクロプログラムのバージョンも統一してください。
- スイッチを設定します。
設定方法については,スイッチのマニュアルを参照してください。スイッチを使用しない場合,この操作は不要です。
- HBAを設定します。
ホストからストレージシステムのLUを認識するため,パスの有無に関係なく,すべてのHBAについて必要な設定をしてください。
設定内容は,使用するトポロジーなどに依存します。設定方法については,HBAのマニュアルを参照してください。
- Windowsをインストールし,HDLM以外のドライバ類をインストールします。
各製品のマニュアルに従って,Windows,およびHDLM以外のドライバをインストールしてください。
- HBAを設定します。
HBAのマニュアルを参照して,記載された事項を必ず設定してください。
- IP-SANを使用する構成の場合,iSCSIイニシエータ(iSCSIソフトウェアまたはHBA)のインストールと設定をします。
設定方法については,iSCSIイニシエータのマニュアル,HBAのマニュアル,またはストレージシステムのマニュアルを参照してください。
- LUを準備します。
LUをWindowsのディスクとして使用する場合は,Windowsの指示に従い,署名の書き込み,パーティションの作成,およびフォーマットを行ってください。シングルパス構成なので,すべてのLUに対して署名を書き込んでも問題ありません。
- ホストを再起動します。
- ホストの動作を確認します。
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