Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Windows®用)

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2.12.1 採取するログの種類

HDLMが検知した障害情報やトレース情報は,プロセス別トレース情報ファイル,トレースファイル,障害ログおよびイベントログに採取されます。これらの障害情報から,障害状況の把握や原因の解析ができます。

また,Windowsがシステムダウンしたときの情報は,システムメモリダンプファイルに出力されます。

システムメモリダンプファイルとは,Windowsがシステムダウンしたときのシステムメモリの内容を出力するファイルです。このファイルは,Windowsがシステムダウンしたときの調査に必要です。システムメモリダンプファイルを出力するためには,次の指定をします。

コントロールパネルのシステムダイアログボックスの[詳細タブ]で,[起動回復]ボタンをクリックし,[デバッグ情報の書き込み]で「カーネルメモリダンプ」または「完全メモリダンプ」を指定します。

それぞれのログで採取できる障害情報について次の表に示します。

表2-7 障害情報の種類

ログ名 内容 出力先
プロセス別トレース情報ファイル HDLMコマンドの動作ログが採取されます。 HDLMコマンドの動作ログの名称を,次に示します。
\Program Files\HITACHI\DynamicLinkManager\log\dlnkmgr[1-2].log
ファイル数は2です。ファイルサイズの上限は,2048KBです。
トレースファイル HDLMマネージャのトレース情報が,ユーザの設定したレベルで採取されます。障害が発生したときに,設定を変更してトレース情報を採取することがあります。 トレースファイルの名称を,次に示します。
\Program Files\HITACHI\DynamicLinkManager\log\hdlmtr[1-64].log
デフォルトのファイル数は4です。デフォルトのファイルサイズの上限は,1000KBです。
障害ログ 検知した障害の中で,ユーザが設定したレベルの障害情報が採取されます。デフォルトでは,検知したすべての障害情報が採取されます。

HDLMマネージャのログ
\Program Files\HITACHI\DynamicLinkManager\log\dlmmgr[1-16].log
デフォルトのファイル数は2です。デフォルトのファイルサイズの上限は,9900KBです。ファイル数,ファイルサイズの上限を変更するには,dlnkmgrコマンドを使用します。

HDLM GUIのログ
\Program Files\HITACHI\DynamicLinkManager\log\dlmgui[1-2].log
デフォルトのファイル数は2です。デフォルトのファイルサイズの上限は,9900KBです。ファイルサイズの上限を変更するには,dlnkmgrコマンドを使用します。

共通エージェントコンポーネントのログ
\Program Files\HITACHI\DynamicLinkManager\log\dlmwebagent[1-N].log
Nの値は,dlmwebagent.propertiesファイルの設定に依存します。
デフォルト値は2です。デフォルトのファイルサイズの上限は,9900KBです。ファイル数を変更する場合は,logFileNumに2~16の値を指定します。
イベントログ 検知した障害の中で,危険度の高い障害情報(Critical,およびErrorレベル)が採取されます。
イベントログは[イベントビューア]などの管理ツールで確認できます。
イベントログ(アプリケーションログ)

注※
下線部はインストール時に指定したフォルダです。
これらのファイルを取得する場合は,必ず別のファイルにコピーしてください。

障害レベルについては「2.12.2 障害情報のフィルタリング」を参照してください。