Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Solaris用)
- dlmsetconfユティリティを実行すると,HDLMドライバ構成定義ファイル(/kernel/drv/dlmfdrv.conf)にはLU単位でsdまたはssdデバイスが定義されます。
- dlmsetconfユティリティを実行すると,KAPL10242-Iのメッセージが出力されます。KAPL10242-Iのメッセージに対して「y」を入力すると,HDLMドライバ構成定義ファイル(/kernel/drv/dlmfdrv.conf)とHDLMドライバ非構成定義ファイル(/opt/DynamicLinkManager/config/dlmfdrv.unconf)とHDLMネクサスドライバ構成定義ファイル(/kernel/drv/dlmndrv.conf)を作成または更新します。「n」を入力すると,これらの定義ファイルの作成または更新を中止します。
- dlmsetconfユティリティを実行したあとで,再構成オプションを指定してホストを再起動すると,HDLMに管理されるsdまたはssdデバイスの論理デバイスファイルが削除されます。
- HDLMドライバ構成定義ファイル(/kernel/drv/dlmfdrv.conf)およびHDLMネクサスドライバ構成定義ファイル(/kernel/drv/dlmndrv.conf)は編集できません。これらの構成定義ファイルを編集した場合,HDLMデバイスの論理デバイスファイルが正しく作成されないことがあります。
- /kernel/drvディレクトリ,または指定したディレクトリにdlmfdrv.confおよびdlmndrv.confという名前のファイルがある場合には,dlmfdrv.conf.bakおよびdlmndrv.conf.bakと名前を変換して1世代前の構成定義ファイルを保存します。さらに,/opt/DynamicLinkManager/configディレクトリまたは指定したディレクトリにdlmfdrv.unconfという名前のファイルがある場合には,既存のdlmfdrv.unconfをdlmfdrv.unconf.bakと名前を変換して一世代まで保存します。
- -dパラメタを指定した場合でも,既存の定義情報は,指定したディレクトリのdlmfdrv.confおよびdlmndrv.confファイルではなく,/kernel/drv/dlmfdrv.confおよび/kernel/drv/dlmndrv.confファイルから読み込みます。
- dlmsetconfユティリティの実行時に,新しく追加されたパスが検知された場合,HDLMドライバ構成定義ファイル(/kernel/drv/dlmfdrv.conf)にはパスを追加したLUに,エントリの定義が追加されます。また,削除されたパスがある場合,該当するLUの定義からエントリの定義を削除します。パスが追加された場合でも,削除された場合でも,HDLMドライバ構成定義ファイル(/kernel/drv/dlmfdrv.conf)を新規作成しないかぎり,既存のインスタンス番号は引き継がれます。
- dlmsetconfユティリティの実行時に,新しく追加されたHBAにストレージシステムが接続されていることが検知された場合,HDLMネクサスドライバ構成定義ファイル(/kernel/drv/dlmndrv.conf)には追加したHBAのエントリの定義が追加されます。また,日立製ストレージシステムが接続されていたHBAが削除された場合でもそのエントリは引き継がれます。HDLMネクサスドライバ構成定義ファイル(/kernel/drv/dlmndrv.conf)を新規作成しないかぎり,既存のインスタンス番号は引き継がれ,エントリは削除されることはありません。
- 構成定義ファイル(/kernel/drv/dlmfdrv.confおよび/kernel/drv/dlmndrv.conf)がない場合は,-rパラメタの指定に関係なく構成定義ファイル(/kernel/drv/dlmfdrv.confおよび/kernel/drv/dlmndrv.conf)を新規作成します。
- LUを削除した場合,dlmsetconfユティリティを実行する前に/dev/dsk,または/dev/rdskディレクトリ内にある,削除したLUに対応するHDLMデバイスの論理デバイスファイルを削除してください。削除したLUに対応するHDLMデバイスの論理デバイスファイルを削除しないでdlmsetconfユティリティを実行すると,formatコマンドの実行時,新しく認識したLUが削除したLUのHDLMデバイスの論理デバイスファイル名で表示されることがあります。
- SVMを使用している場合,パスの構成を変更してdlmsetconfユティリティを実行するときは,-rパラメタを指定しないでください。-rパラメタを指定して実行すると,メタデバイスやボリュームが使用できなくなります。
- -uパラメタを指定してdlmsetconfユティリティを実行した場合,HDLM管理対象のデバイスに変更がない場合,HDLMドライバ構成定義ファイル(/kernel/drv/dlmfdrv.conf)のunconfプロパティの更新はしません。また,更新されたHDLMドライバ構成定義ファイル(/kernel/drv/dlmfdrv.conf)が有効となるのは,再構成オプションを指定してホストを再起動したあとになります。
- HDLM管理対象外のデバイスを管理対象にする場合は,HDLMドライバ非構成定義ファイル(/opt/DynamicLinkManager/config/dlmfdrv.unconf)の管理対象にしたいLUの定義のうち,LDEV行をコメントアウト(先頭に「#」を付ける)して,再構成オプションを指定してホストを再起動してください。
- デバイスをHDLMの管理対象外または管理対象とする場合には,HDLMドライバ非構成定義ファイル(/opt/DynamicLinkManager/config/dlmfdrv.unconf)を編集したあと,-uパラメタを指定してdlmsetconfユティリティを実行する前に,ホストを再起動しないでください。
- dlmsetconfユティリティを実行して,次のメッセージが出力されたときは,SCSIドライバからデバイスIDが取得できない状態になっています。この場合,ホストの再起動を行ったあと,再度dlmsetconfユティリティを実行してください。
KAPL10237-E The property information (devid) on a device (aa...aa) could not be collected.aa...aa:sdまたはssdデバイス名
SCSIドライバからデバイスIDが取得できない場合,詳細は,My Oracle Support (https://support.oracle.com/)のBug ID 4897065のバグレポートを参照してください。このバグレポートの参照にはMy Oracle Supportのアカウントが必要です。
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