Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Linux®用)

[目次][索引][前へ][次へ]


3.19.1 チャネルボード(iSCSI 25Gbps Optic)の使用を開始する場合

チャネルボード(iSCSI 25Gbps Optic)を使用する場合は,チャネルボード(iSCSI 25Gbps Optic)の障害発生時にIOを継続するため,全パス障害時のI/Oリトライ設定を有効にします。全パス障害時のI/Oリトライ設定は,チャネルボード(iSCSI 25Gbps Optic)環境でだけ有効にしてください。

全パス障害時のI/Oリトライ設定は,全パスで障害が発生した場合に障害パスでI/Oをリトライし,指定された待ち時間が経過したあと,再度リトライを実施するためのものです。

チャネルボード(iSCSI 25Gbps Optic)を使用する場合はI/Oリトライ回数とその待ち時間の合計が150秒になるように設定します。

注※
詳細はストレージシステムのシステム構築ガイドを参照してください。

リトライ回数を大きくするとシステムのIO負荷が上昇します。リトライ後の待ち時間を長くすることでIO負荷を軽減できます。ただし,待ち時間を長くするとパス回復時の復旧の時間が遅くなりますので環境に合わせて値を設定してください。

  1. HDLMドライバオプション設定ユティリティ(dlmsetopt)を実行します。コマンドは2回に分けて実行します。
    次の例はリトライ回数を15回,待ち時間を10秒で設定する場合です。合計が150秒(15回×10秒)になるように設定します。
    HDLMのインストール先がブートディスク環境でない場合は手順3へ進みます。
    # /opt/DynamicLinkManager/bin/dlmsetopt -epr 15
    KAPL12554-I The utility for setting HDLM driver option has started.
    KAPL12555-I The utility for setting HDLM driver option completed normally.
    KAPL12558-I Please restart the computer so that the option settings take effect.
    # /opt/DynamicLinkManager/bin/dlmsetopt -epd 10
    KAPL12554-I The utility for setting HDLM driver option has started.
    KAPL12555-I The utility for setting HDLM driver option completed normally.
    KAPL12558-I Please restart the computer so that the option settings take effect.
    #
  2. HDLMドライバオプション設定ユティリティ(dlmsetopt)をブートディスク環境で有効にするため,初期RAMディスクイメージファイルを再作成します。
  3. ホストを再起動します。
    # shutdown -r now