Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Linux®用)

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3.10.4 論理ボリュームがマルチパス構成であることの確認方法

論理ボリュームがマルチパス構成であることは,次の手順を実行することで確認できます。

  1. dmsetup deps -o blkdevnameコマンドでボリュームグループのマッピング情報を確認します。
    コマンドのバージョンによって,確認した結果がデバイス名で表示される場合と,デバイスファイルのメジャー番号とマイナー番号で表示される場合があります。
    デバイス名で表示される場合は手順3に進んでください。
    デバイス名で表示される場合のコマンドの実行例を次に示します。
     
    # dmsetup deps -o blkdevname
    ボリュームグループ名-論理ボリューム名: N dependencies : (デバイス名)
     
    デバイスファイルのメジャー番号とマイナー番号で表示される場合のコマンドの実行例を次に示します。
     
    # dmsetup deps -o blkdevname
    ボリュームグループ名-論理ボリューム名: N dependencies : (メジャー番号, マイナー番号)
     
    各論理ボリュームの参照先になっているデバイス名,またはメジャー番号とマイナー番号を確認します。Nの値は論理ボリュームを構成するディスク数で,確認方法には関連しないため意識する必要はありません。
  2. /proc/partitionsの情報から手順1で確認したメジャー番号とマイナー番号に対応するデバイス名を確認します。
    コマンドの実行例を次に示します。
     
    # cat /proc/partitions
    major           minor           #blocks                   name
    メジャー番号    マイナー番号    物理ディスクブロック数    デバイス名
     
  3. HDLM構成定義ユティリティ(dlmcfgmgr)に-vパラメタを指定して,HDLMデバイス名と管理対象になっているSCSIデバイス名を確認します。
    コマンドの実行例を次に示します。
     
    # /sbin/dlmcfgmgr -v
    HDevName        Management      Device     Host    Channel Target  Lun
    /dev/sddlmaa    configured      /dev/sda         2       0       0       0
                                    /dev/sdh         3       0       0       0
    ...
    KAPL10302-I /sbin/dlmcfgmgr completed normally.
    
    HDLMデバイス名が「sddlmaa」,管理対象のSCSIデバイス名が「sda」,「sdh」であることを確認できます。
  4. 手順1または手順2で確認したデバイス名が,手順3で確認した「管理対象のSCSIデバイス名」に含まれているか確認します。パーティション番号は除いて比較してください。
    含まれている場合,対応する論理ボリューム(ボリュームグループ)はマルチパス構成ではありません。
    含まれていない場合,対応する論理ボリューム(ボリュームグループ)はマルチパス構成です。