付録A.9 05-01以降と 05-01より前のバージョンとの機能差異
HDLM 05-01より前のバージョンでは,hdisknとdlmfdrvnは1:1に対応していましたが,HDLM 05-01では1つのdlmfdrvnが,複数のhdisknに対応します。
例1)hdisk1,2,3が同一LUの場合のlspvコマンド結果を次に示します。
- 05-01より前のバージョンでの結果
-
hdisk1 none None hdisk2 none None hdisk3 none None dlmfdrv1 00014bbfede0fdf1 hdlmvg dlmfdrv2 none None dlmfdrv3 none None
- 05-01以降のバージョンでの結果
hdisk1 none None hdisk2 none None hdisk3 none None dlmfdrv0 00014bbfede0fdf1 hdlmvg
例2)それぞれのバージョンでの/usr/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -path -item dn lu hdコマンドの結果を次に示します。
- HDLM 05-01より前のバージョンでの結果
-
PathID DskName iLU Status HDevName 000000 HITACHI .DF500F .0010 0008 Online dlmfdrv1 000001 HITACHI .DF500F .0010 0008 Online dlmfdrv2 000002 HITACHI .DF500F .0010 0008 Online dlmfdrv3
- HDLM 05-01以降のバージョンでの結果
-
PathID DskName iLU Status HDevName 000000 HITACHI .DF500F .0010 0008 Online dlmfdrv0 000001 HITACHI .DF500F .0010 0008 Online dlmfdrv0 000002 HITACHI .DF500F .0010 0008 Online dlmfdrv0
この変更による運用上の留意事項は次のとおりです。
親デバイス(fscsin)を指定したrmdevコマンド(-R指定)が実行できなくなります。これは,複数パス中の代表パスの親デバイスを引き継ぐため,特定のパスだけを親デバイス指定で削除できなくなるからです。HBA交換時などで,特定のHBA配下のパスを削除する場合,HDLMが提供するHDLM HBA交換用ユティリティ(dlmHBAdel)で代用する必要があります。
HDLM 05-01より前のバージョンでのコマンド
#rmdev -l fscsi0 -R
HDLM 05-01以降のバージョンでのコマンド
#dlmHBAdel fscsi0
パスを削除する場合,HDLM 05-01より前のバージョンでは,該当するディスクとHDLMデバイスの削除だけでした。HDLM 05-01では該当するディスクとHDLMデバイスの削除後,デバイス再構成(dlmcfgmgr)を行う必要があります。
HDLM 05-01より前のバージョンでの手順
(dlmvaryoffvg等)
該当するパスのdlmfdrvnを削除
該当するhdisknを削除
(dlmvaryonvg等)
HDLM 05-01以降のバージョンでの手順
(dlmvaryoffvg等)
該当するパスを含むdlmfdrvnを削除
該当するhdisknを削除
再構成(dlmcfgmgr)
(dlmvaryonvg等)
HDLMデバイスを再構成した場合にHDLMデバイス名が変る場合があります。
HDLMのIOCTL用インスタンス名が,dlmfdrvioになります。
- HDLM 05-01より前のバージョンのIOCTL用インスタンス名
- dlmfdrv
- HDLM 05-01以降のバージョンのIOCTL用インスタンス名
- dlmfdrvio