4.5.5 ファイバチャネルスイッチの交換
LUに対して複数の稼働状態のパスがある場合,交換するファイバチャネルスイッチを経由するパスだけを閉塞状態にして,そのほかのファイバチャネルスイッチを使用してアクセスを続けることで,アプリケーションを運用したままファイバチャネルスイッチを交換できます。
ファイバチャネルスイッチを交換する手順を次に示します。
- 注意事項
次に示す手順で交換できるのは,ファイバチャネルスイッチだけです。
HDLM動作ODM設定ユティリティ(dlmodmset)を実行して,NPIVオプションの設定を確認します。
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlmodmset -o
実行結果の例を次に示します。
Inquiry Log : on Inquiry Log File Size : 1000 : : IO Statistics : off NPIV Option : off OS Error Log Output : off
「NPIV Option」の行を確認してください。
交換するファイバチャネルスイッチを経由するパス(ファイバチャネルスイッチが接続しているHBAを経由するパス)をOffline(C)状態にします。
手順1で確認したdlmodmsetユティリティのNPIVオプションの内容に応じて,次のコマンドを実行します。
NPIVオプションが「off」の場合
HBAアダプタ番号とバス番号を指定して,次のコマンドを実行します。この実行例は,HBAアダプタ番号「01」,バス番号「02」のHBAを経由するパスをOffline(C)状態にする場合の例です。
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr offline -hba 01.02
NPIVオプションが「on」の場合
fscsi番号を使用して,次のコマンドを実行します。この実行例は,fscsi番号「3」(fscsi3)を経由するパスをOffline(C)状態にする場合の例です。
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr offline -hba 00.03
次のコマンドを実行して,交換するファイバチャネルスイッチを経由するパスを削除します。
交換するファイバチャネルスイッチが接続しているHBAのデバイス名(fscsiデバイス)を指定して削除します。nはfscsiデバイスのインスタンス番号です。
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlmHBAdel fscsin
交換するファイバチャネルスイッチに関連するHBAのデバイスの状態を定義済みにします。
# rmdev -p fscsin
ファイバチャネルスイッチを交換します。
次のコマンドを実行して,HBAのデバイスを再構成します。
# cfgmgr -l fscsin
HDLM構成管理ユティリティ(dlmcfgmgr)を実行して,HDLMデバイスを再構成します。
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlmcfgmgr
次のコマンドを実行して,パス情報を確認します。
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -path
パス情報の詳細については,「6.7 view 情報を表示する」を参照してください。