4.1.6 物理ボリューム(hdisk)指定操作の注意事項およびエラーチェック
(1) 物理ボリューム(hdisk)指定操作の注意事項
次に示すコマンドに物理ボリュームを指定して実行する場合は,物理ボリューム名ではなくHDLMデバイス名(dlmfdrvn)を指定してください。
chpvコマンド
extendlvコマンド
lslvコマンド
lspvコマンド
migratepvコマンド
mklvコマンド
mklvcopyコマンド
replacepvコマンド
rmlvcopyコマンド
splitlvcopyコマンド
(2) 物理ボリューム(hdisk)指定操作のエラーチェック
HDLMデバイスを構成する物理ボリューム(hdisk)を指定して,次のコマンドを実行しないでください。
HDLMデバイスが使用可能な状態でのchdevコマンド
rmdevコマンド
ボリュームグループを操作するためのコマンド(extendvg,importvg,mirrorvg,mkvg,recreatevg,reducevg,restvg,syncvg,unmirrorvg)
rendevコマンド
上記の不正な操作を避けるために,HDLMデバイスを構成している物理ボリューム(hdisk)に対して,rmdev,chdevおよびボリュームグループ操作コマンドを実行した場合,エラーにするかどうかをHDLM動作ODM設定ユティリティ(dlmodmset)で設定できます。デフォルトは「on」です。
物理ボリュームを指定した操作に対するエラーチェックを有効にする手順を,次に示します。
なお,次に示すHDLMドライバ削除ユティリティ(dlmrmdev)に-Aパラメタを指定して実行すると,手順3から手順6を省略できます。
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlmrmdev -A
dlmodmsetユティリティを実行して,物理ボリューム(hdisk)を指定する操作に対するエラーチェック機能を有効にします。
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlmodmset -e on
dlmodmsetユティリティについては,「7.12 dlmodmset HDLM動作ODM設定ユティリティ」を参照してください。
設定を有効にするために以降の手順を実行してください。
HDLMの管理対象パスを使用しているプロセス,およびサービスをすべて停止します。
DBMSなどの,各種アプリケーションのプロセスおよびサービスが,HDLMの管理対象パスを使用している場合,それらをすべて停止します。
次のコマンドを実行して,HDLMで使用しているファイルシステムをアンマウントします。
# umount ファイルシステムのマウントポイント
次のコマンドを実行して,活動化状態のボリュームグループをすべて表示させます。
# lsvg -o
表示されたボリュームグループから,HDLMで使用しているボリュームグループを非活動化します。
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlmvaryoffvg ボリュームグループ名
dlmrmdevユティリティを実行して,HDLMデバイスをすべて削除します。
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlmrmdev
KAPL09012-Iのメッセージが表示された場合は,問題ありません。
KAPL09012-Iのメッセージが表示されない場合,HDLMデバイスまたはHDLMアラートドライバの論理デバイスファイルが削除されていないか,HDLMマネージャが停止していません。KAPL09012-Iのメッセージが表示されなかった場合は,HDLM の管理対象パスを使用しているプロセス,サービス,ファイルシステム,およびボリュームグループがないことを確認してから,上記のコマンドを再実行してください。
HDLM構成管理ユティリティ(dlmcfgmgr)を実行して,HDLMデバイスを再構成します。
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlmcfgmgr