3.1.1 HDLMがサポートするホストとOS
HDLMは次の表に示すOSが動作するホストにインストールできます。
OS |
パッチ情報 |
|---|---|
AIX V7.1※1※2 |
Technology Level 05 |
AIX V7.1（バーチャル I/O サーバ）※2※3※4 |
ioslevel 3.1.0.xx～3.1.3.xx（xxは任意）※5 |
AIX V7.2※1※2※6 |
Technology Levelを導入しない
Technology Level 02
Technology Level 04※7 Technology Level 05 |
AIX V7.2（バーチャル I/O サーバ）※2※3※4※6 |
ioslevel 3.1.0.xx～3.1.3.xx（xxは任意）※5 |
- 注※1
特に指定がない場合，すべてのSPが適用できます。
- 注※2
OSインストール時にSecure by Default機能を有効にした環境は未サポートです。
- 注※3
次の条件のどちらかに当てはまる構成だけをサポートします。
IBM製HBA+IBM製ディスクドライバを使用している。
Hitachi Disk Array Driver for Virtual I/O Serverを使用している。
- 注※4
PowerVM Live Partition Mobility機能は，HDLMデバイスを仮想SCSIデバイスとして使用する環境だけでサポートします。NPIV機能による仮想HBAをHDLMデバイスとして使用する環境では，PowerVM Live Partition Mobility機能をサポートしていません。
- 注※5
NPIV機能を使用する場合は，HDLMをクライアント区画へインストールすることによって，仮想ファイバチャネルを使用したパス管理ができます。NPIV機能を使用する場合の注意事項については，「3.4.4 バーチャルI/Oサーバについての注意事項」を参照してください。
- 注※6
AIX Live Update機能は未サポートです。
- 注※7
以下の条件すべてに該当する場合はAPAR IJ22290 が必要です。
SPなし，またはSP1を使用している
IBM製の16GB以上のHBA を使用している
HDLMに必要な前提プログラム
HDLMをインストールする前に，下記の前提プログラムがインストールされていることを確認してください。
IBM XL C/C++ V13 Runtime 13.1.2.0以降，IBM XL C/C++ V16 Runtime 16.1.0.0 以降
Runtimeのバージョンは，次のコマンドを実行して確認してください。
# lslpp -L xlC.aix61.rte
JDK 8.0（32ビット版）
Global Link Managerと連携する場合は，JDKが必要です。JDKをインストールしてから，HDLMをインストールしてください。Global Link Managerと連携しない場合，JDKは必要ありません。
JDKがインストールされていない環境へHDLMをインストールした場合，KAPL09241-Wのメッセージが表示されます。Global Link Managerと連携しない場合は，HDLMの動作に影響しないためメッセージの対処は不要です。あとからGlobal Link Managerと連携する場合は，JDKをインストールしたあとでHDLMコンポーネントインストールユティリティ（dlminstcomp）を実行してください。
- 注意事項
JDKのインストール後にHDLMをインストールした環境，またはJDKのインストール後にdlminstcompユティリティを実行した環境の場合，次のことに注意してください。
Global Link Managerとの連携が不要となった場合などによりJDKだけをアンインストールするときは，HDLMをアンインストールしてからJDKをアンインストールし，再度HDLMをインストールしてください。
JDKを先にアンインストールすると，HDLMのアンインストールに失敗します。この場合は，最初にインストールしていたJDKを再度インストールしてからHDLMをアンインストールしてください。
アップグレードインストールの場合は，インストール前のJDKを引き続き使用します。その際にJDKのバージョンが古い場合は，インストール後に，HDLMが使用するJDKを変更してください。JDKを変更する場合は，マニュアル「Hitachi Global Link Manager 導入・設定ガイド」を参照してください。
- 注意事項
JDK 8.0（64ビット版）およびJDK 11は使用できません。HDLMがインストールされているホストでDevice Managerエージェントを使用する場合も，共通エージェントコンポーネントが使用するJavaとしてJDK 8.0（32ビット版）を設定してください。
Global Link ManagerとSSL通信をする場合は，JDK 8.0.3.10以降を使用してください。JDKの変更ができない場合は，共通エージェントコンポーネントの設定を変更するためのプロパティファイル（server.properties）のserver.agent.ciphersに次のいずれかの値を指定してください。
SSL_RSA_WITH_AES_256_CBC_SHA256
SSL_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA256
指定方法は，マニュアル「Hitachi Global Link Manager 導入・設定ガイド」を参照してください。
HTC_ODMまたはXP_ODM
ただし，次の条件のどれかが当てはまる場合は不要です。
diskドライバにHitachi Disk Array Driver for AIXまたはHitachi Disk Array Driver for Virtual I/O Server を使用している。
ストレージシステムに次のどれかを使用している。
P9500，VP9500，XP8，XP7，VX7
HBAに日立FCアダプタを使用している。
適用できる日立FCアダプタについては，HDLMのソフトウェア添付資料を参照してください。
なお，HTC_ODMおよびXP_ODMの詳細については，ストレージシステムの販売元へお問い合わせください。