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 Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(AIX用)


2.6 HDLMデバイスの論理デバイスファイル

HDLMデバイスには,物理ボリューム(SCSIデバイス)の論理デバイスファイル名とは別の論理デバイスファイル名が付けられます。HDLMで管理するLUをアプリケーションで使用する場合は,HDLMデバイスの論理デバイスファイル名を使用します。

HDLMデバイスの論理デバイスファイル名およびSCSIデバイスの論理デバイスファイル名は,OSのrendevコマンドによって変更できます。このマニュアルでは,HDLMデバイスの論理デバイスファイル名をdlmfdrvn,SCSIデバイスの論理デバイスファイル名をhdisknで記載しています。

ここでは,HDLMデバイスの論理デバイスファイル名と,その作成先について説明します。

HDLMデバイスの論理デバイスファイル名

HDLMデバイスの論理デバイスファイル名は,dlmfdrvnnはドライバのインスタンス番号)の形式で表されます。

HDLMデバイスの論理デバイスファイルとストレージシステム内のLUは,1対1で対応します。

このため,例えばdlmfdrv0が,hdisk1とhdisk4に対応するというように,1つのHDLMデバイスの論理デバイスファイル(dlmfdrvn)は,パスごとに認識される複数の物理ボリューム(hdiskn)に対応します。

HDLM 05-00までは,例えば,dlmfdrv1はhdisk1に対応というように,HDLMデバイスの論理デバイスファイルと物理ボリュームは1対1で対応していました。HDLMのバージョンによるHDLMデバイスの論理デバイスファイルと物理ボリュームの関係の違いを,次の表に示します。

表2‒4 HDLMのバージョンによるHDLMデバイスの論理デバイスファイルと物理ボリュームの関係の違い

HDLMのバージョン

HDLMデバイスの論理デバイスファイルと物理ボリュームの関係

05-00以前

HDLMデバイスの論理デバイスファイル(dlmfdrvn):物理ボリューム(hdiskn)=1:1

インスタンス番号は同一。

05-01以降

HDLMデバイスの論理デバイスファイル(dlmfdrvn):物理ボリューム(hdiskn)=1:複数

インスタンス番号は異なる。

dlmfdrvnと,hdisknの対応は,HDLMコマンドのview -drvオペレーションを実行することで確認できます。

HDLMデバイスの論理デバイスファイルの作成先

HDLMデバイスの論理デバイスファイルは,/devに作成されます。ブロック型デバイスファイルはdlmfdrvn,キャラクタ型デバイスファイルはrdlmfdrvnになります。