Hitachi Dynamic Link Manager EX ユーザーズガイド(AIX用)
パスヘルスチェックの動作環境の設定方法は,次のとおり2つあります。
- LU単位で設定を変更する場合は,AIXのchdevコマンドを使用してphchk_typeの値を設定します。
- デフォルト値を変更することですべてのHDLMデバイスの設定を変更する場合は,HDLMデフォルト設定変更ユティリティ(dlmchpdattr)を使用してphchk_typeの値を設定します。
phchk_typeの設定値および説明を次の表に示します。
属性 設定値 説明 phchk_type all デフォルトの設定値です。
HDLMデバイスの使用状態に関係なく,すべてのOnlineパスに対してパスヘルスチェックを実施します。opened_only ボリュームグループが活動化しているなど,設定されたデバイスが使用中の場合,パスヘルスチェックの対象とします。設定されたデバイスが使用中でない場合は,パスヘルスチェックを実施せずに正常なパスとしてカウントされます。
- 設定値を変更するときの注意事項
- ほかのプログラムから物理ボリュームがアクセスされていないことを確認してから変更してください。
- I/Oカウントおよびエラーカウントがクリアされます。
- パスの状態がonlineになります。
- パスに障害がないことを確認してから変更してください。
パスに障害が発生している状態でphchk_typeを変更すると,障害が発生しているパスが削除されてしまいます。この状態を回復するには,パスに発生している障害を取り除いたあとに次のどちらかのコマンドを実行してください。
- mkdev -l hdisk名
- cfgmgr
コマンドの実行例を次に示します。
- AIXのchdevコマンドを使用する場合
# chdev -l hdisk名 -a phchk_type=opened_only- HDLMデフォルト設定変更ユティリティ(dlmchpdattr)を使用して,hdiskの再構成を自動で実行する場合
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlmchpdattr -A -a phchk_type=opened_onlyhdiskの属性のデフォルト値の変更については,「4.5.2 hdiskの属性のデフォルト値を変更する」を参照してください。
dlmchpdattrユティリティについては,「7.3 dlmchpdattr HDLMデフォルト設定変更ユティリティ」を参照してください。
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