Hitachi Dynamic Link Manager EX ユーザーズガイド(AIX用)
HDLMをNIMリソースのSPOTへインストールする手順について説明します。
なお,HDLMをSPOTへインストールするには,次に示す条件をすべて満たしている必要があります。
- SPOTを管理するNIMマスターのOSバージョンはAIX 7.1またはAIX 7.2であること
- HTC_ODMまたはXP_ODMが対象SPOTにインストールしてあること
- AIXに,root権限を持つユーザでログインします。
- SPOTにHDLMを新規にインストールする,またはSPOT内のHDLMのライセンス期限が切れている場合,有効なライセンスキーまたはライセンスキーファイルを準備します。ライセンス期限が切れていない場合は手順3に進んでください。
- ライセンスキーが提供されている場合
HDLMをインストールするSPOTのディレクトリ以下の「/usr/lpp/bos/inst_root/var/DLM」に,用意したライセンスキーを記載した「dlm.lic_key」ファイルを格納します。
HDLMをインストールするSPOTの名称が「spot_7102_HDLM」,ライセンスキーが「123456789ABCDEF」の場合のコマンドの実行例を次に示します。# lsnim -l spot_7102_HDLM | grep location location = /export/spot_7102/spot_7102_HDLM/usr # mkdir /export/spot_7102/spot_7102_HDLM/usr/lpp/bos/inst_root/var/DLM # echo "123456789ABCDEF" > /export/spot_7102/spot_7102_HDLM/usr/lpp/bos/inst_root/var/DLM/dlm.lic_key- ライセンスキーファイルが提供されている場合
HDLMをインストールするSPOTのディレクトリ以下の「/usr/lpp/bos/inst_root/var/tmp」に,用意したライセンスキーファイルを「hdlm_license」という名称で格納します。
HDLMをインストールするSPOTの名称が「spot_7102_HDLM」の場合に,「spot_7102_HDLM」の配置ディレクトリを確認するコマンドの実行例を次に示します。# lsnim -l spot_7102_HDLM | grep location location = /export/spot_7102/spot_7102_HDLM/usr上記コマンド実行例の場合,ライセンスキーファイルは「/export/spot_7102/spot_7102_HDLM/usr/lpp/bos/inst_root/var/tmp/hdlm_license」となります。- 新規インストールまたはアップグレードインストールの場合,次に示すコマンドを実行します。
# nim -o cust -a lpp_source=HDLMが含まれるlpp_sourceリソース -a filesets=DLManager.mpio.rte HDLMをインストールするNIM SPOT名nimコマンドの詳細については,AIXのマニュアルを参照してください。- 再インストールの場合,次に示すコマンドを実行します。
# nim -o cust -a lpp_source=HDLMが含まれるlpp_sourceリソース -a filesets=DLManager.mpio.rte -a installp_flags=aXF HDLMをインストールするNIM SPOT名nimコマンドの詳細については,AIXのマニュアルを参照してください。- 次に示すコマンドを実行して,パッケージがインストールされていることを確認します。
# nim -o lslpp HDLMをインストールしたNIM SPOT名出力されたFilesetの項目にDLManager.mpio.rteがあり,Stateの項目がCOMMITTEDであることを確認してください。
Stateの項目がCOMMITTEDでない場合,DLManager.mpio.rteをアンインストールしてからSPOTへのインストール手順を再度実行してください。- HDLMをインストールしたSPOTを使用してNIMクライアントへOSをインストールした場合,OSのインストール後に次の手順に従ってHDLMリストア支援ユティティ(dlmpostrestore)を実行します。
dlmpostrestoreユティリティについては,「7.9 dlmpostrestore HDLMリストア支援ユティリティ」を参照してください。
- OSのインストール後に起動したホストに,root権限を持つユーザでログインします。
- dlmpostrestoreユティリティを実行します。
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlmpostrestore処理を続行するかどうか確認するメッセージ(ローカルブートディスク環境の場合はKAPL10552-I,ブートディスク環境の場合はKAPL10555-I)が表示されます。処理を続行する場合,このメッセージに対して「y」を入力し,処理を継続させてください。ブートディスク環境の場合はホストの再起動が実行されます。
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