Compute Systems Manager 導入・設定ガイド

[目次][索引][前へ][次へ]


A.4 用途ごとのポートの詳細

Compute Systems Managerがネットワーク通信時に,通信を実行するプロセス,使用されるポート,プロトコルなどの詳細情報を用途ごとに示します。

使用するポートを限定したい場合や,ファイアウォールを設定する場合に参照してください。

次に示す表に通信路ごとに分けてポート情報を記載します。

表中の「管理サーバ」は「Compute Systems Managerサーバ」を指します。

表中の「cjstartsv.exe」はWindowsの場合のプロセス名です。Linuxの場合は「cjstartsv」に読み替えてください。

「●」が付いているコンポーネント名は,データの送信元となるコンポーネントを表します。

表A-1 管理サーバと管理クライアントの通信に使用されるポート

用途 コンポーネント
(通信プロセス)
ポート
番号
プロトコル 宛先
指定
データの
向き
ポート
番号
コンポーネント
管理クライアントから
管理サーバへの通信
管理サーバ
(cjstartsv.exe)
22015
(変更可)
TCP
(HTTP)
U <- 自動割り当て 管理クライアント
(GUI/CLI)
22016
(変更可)
TCP
(HTTPS)
U <- 自動割り当て

(凡例)
U:Unicast

表A-2 管理サーバと管理対象の通信に使用されるポート

用途 コンポーネント
(通信プロセス)
ポート
番号
プロトコル 宛先
指定
データの
向き
ポート
番号
コンポーネント
(通信プロセス)
稼働監視,電源管理,および
構成情報取得
管理サーバ
(cjstartsv.exe)
自動割り当て TCP,UDP
(WMI/DCOM)
U -> 135,
エフェメラルポート※1
Windows
Hyper-V
TCP
(WinRM/HTTP)
U -> 5985
(変更可)
TCP
(SSH)
U -> 22
(変更可)
Linux
(sshd)
TCP U -> 443 VMware ESXi
TCP(SSL) U -> 443
(変更可)
SVP
BMC※2
TCP
(SSH)
U -> 22
(変更可)
BMC※2
電源管理(BMC)※3 管理サーバ
(cjstartsv.exe)
自動割り当て UDP
(RMCP)
U <- 623 BMC
管理サーバ
(cjstartsv.exe)
UDP
(RMCP)
U -> 623 BMC
電源管理(WoL)※3 管理サーバ
(cjstartsv.exe)
自動割り当て UDP
(WoL)
B※4 -> 0 管理対象サーバ
UDP
(WoL)
U -> 0
管理サーバ
(magicsend.exe)
UDP
(WoL)
B※5 -> 5561
SNMP
トラップ受信
管理サーバ
(cjstartsv.exe)
162 または 22601※6
(変更可)
UDP U <- 自動割り当て Windows
Linux
Hyper-V
アラート受信 管理サーバ
(cjstartsv.exe)
22611
(変更可)
TCP U <- 自動割り当て SVP
BMC
HVM
LPARのマイグレーション 管理サーバ
(cjstartsv.exe)
自動割り当て TCP U -> 23401 HVM

(凡例)
U:Unicast
B:Broadcast

注※1
最初に135で接続したあと,管理対象ホストのエフェメラルポートが自動的に割り当てられます。
エフェメラルポートのデフォルトの範囲は,49152~65535です。
管理対象ホストでエフェメラルポートの範囲を変更した場合は,変更後の範囲がこの通信で自動的に割り当てられるポートの範囲になります。

注※2
BMCとの通信プロトコルは,ラックマウントサーバの機種によって異なります。
ラックマウントサーバの通信プロトコル,およびポート番号については,ソフトウェア添付資料を参照してください。

注※3
日立製でないサーバの電源管理で使用されます。

注※4
リミテッドブロードキャスト(255.255.255.255宛て)

注※5
同セグメントのマシンにはリミテッドブロードキャスト(255.255.255.255宛て)で,別セグメントのマシンにはディレクティッドブロードキャストで通信します。

注※6
ポート162がほかの製品で使用されている場合は,22601がデフォルトになります。

表A-3 Windowsの管理サーバと管理対象の通信に使用されるポート(デプロイメントマネージャー)

用途 コンポーネント
(通信プロセス)
ポート
番号
プロトコル 宛先
指定
データの
向き
ポート
番号
コンポーネント
PXEブート 管理サーバ
(pxesvc.exe)
67 UDP
(DHCP)※1
B※2 <- 68 管理対象サーバ
4011 UDP U <- 68
4011 UDP U <- 4011
管理サーバ
(pxemtftp.exe)
69 UDP
(TFTP)
U <- 自動割り当て
管理サーバ
(bkressvc.exe)
26503 または 56030
(変更可)
TCP U <- 自動割り当て
26502 または 56022
(変更可)
TCP U <- 自動割り当て
管理サーバ
(pxesvc.exe)
67 UDP
(DHCP)※1
B※2 -> 68 管理対象サーバ
67 UDP U -> 68
67 UDP U -> 4011
管理サーバ
(pxemtftp.exe)
69 UDP
(TFTP)
U -> 自動割り当て
ディスク構成チェック 管理サーバ
(ftsvc.exe)
26508 または 56023
(変更可)
TCP U <- 自動割り当て 管理対象サーバ
スナップショットの取得 管理サーバ
(ftsvc.exe)
26508 または 56023
(変更可)
TCP U <- 自動割り当て
マスターイメージのデプロイ 管理サーバ
(ftsvc.exe)
26508 または 56023
(変更可)
TCP U <- 自動割り当て
管理サーバ
(pxesvc.exe)
4011※3 UDP
(DHCP)
B <- 68
管理サーバ
(pxemtftp.exe)
69※3 UDP
(TFTP)
U <- 自動割り当て
管理サーバ
(pxesvc.exe)
67※3 UDP
(DHCP)
B -> 68 管理対象サーバ
管理サーバ
(pxemtftp.exe)
69※4 UDP
(TFTP)
U -> 自動割り当て
ディスクデータのリストア 管理サーバ
(ftsvc.exe)
26508 または 56023
(変更可)
TCP U <- 自動割り当て 管理対象サーバ
管理サーバ
(bkressvc.exe)
26501 または 56020
(変更可)
TCP U <- 自動割り当て
ディスクデータのバックアップ 管理サーバ
(ftsvc.exe)
26508 または 56023
(変更可)
TCP U <- 自動割り当て
管理サーバ
(bkressvc.exe)
26501 または 56020
(変更可)
TCP U <- 自動割り当て

(凡例)
U:Unicast
B:Broadcast
n または m:デフォルトポート番号はnです。ポート番号の変更に失敗した場合にポート番号mが使用されます。

注※1
DHCPサーバと管理サーバが別装置の場合だけ発生する通信です。

注※2
DHCPリレーによってリレーされたパケットの宛先はUnicastになる場合があります。

注※3
マスターイメージのデプロイ実行時,管理対象が管理サーバと通信できない場合に使用されます。

注※4
マスターイメージのデプロイ実行時,デプロイ対象が管理サーバと通信できない場合に使用されます。

表A-4 管理サーバと外部連携サーバの通信に使用されるポート

用途 コンポーネント
(通信プロセス)
ポート
番号
プロトコル 宛先
指定
データの
向き
ポート
番号
コンポーネント
Eメール通知(SMTP) 管理サーバ
(cjstartsv.exe)
自動割り当て TCP
(SMTP)
U -> 25
(変更可)
SMTPサーバ
Device Managerとの接続 自動割り当て TCP
(HTTP)
U -> 2001
(変更可)
Device Managerサーバ
TCP
(HTTPS)
U -> 2443
(変更可)
外部認証サーバとの連携
(Kerberosサーバ)
自動割り当て TCP/UDP U -> 88
(変更可)
認証サーバ
外部認証サーバとの連携
(LDAPディレクトリサーバ/StartTLS通信)
自動割り当て TCP/UDP U -> 389
(変更可)

(凡例)
U:Unicast

表A-5 管理クライアントと管理対象の通信に使用されるポート

用途 コンポーネント ポート
番号
プロトコル 宛先
指定
データの
向き
ポート
番号
コンポーネント
Web コンソール起動
(シャーシ)
管理クライアント 自動割り当て TCP
(HTTP)
U -> 80 SVP
自動割り当て TCP
(HTTPS)
U -> 443
Web コンソール起動
(サーバ)
自動割り当て TCP
(HTTP)
U -> 80 BMC
自動割り当て TCP
(HTTPS)
U -> 443
Web リモートKVM通信 自動割り当て TCP U -> 5001
(変更可)

(凡例)
U:Unicast

表A-6 管理対象と外部連携サーバの通信に使用されるポート

用途 コンポーネント ポート
番号
プロトコル 宛先
指定
データの
向き
ポート
番号
コンポーネント
デプロイメントマネージャー
(PXEブート)
管理対象サーバ 68 UDP
(DHCP)
B <- 67 DHCPサーバ
管理対象サーバ 68 UDP
(DHCP)
B -> 67 DHCPサーバ

(凡例)
B:Broadcast

注※
DHCPリレーによってリレーされたパケットの宛先はUnicastになる場合があります。

関連項目

[目次] [前へ] [次へ]


All Rights Reserved. Copyright© 2014, 2016, Hitachi, Ltd.