Compute Systems Manager 導入・設定ガイド
Compute Systems Managerがネットワーク通信時に,通信を実行するプロセス,使用されるポート,プロトコルなどの詳細情報を用途ごとに示します。
使用するポートを限定したい場合や,ファイアウォールを設定する場合に参照してください。
次に示す表に通信路ごとに分けてポート情報を記載します。
表中の「管理サーバ」は「Compute Systems Managerサーバ」を指します。
表中の「cjstartsv.exe」はWindowsの場合のプロセス名です。Linuxの場合は「cjstartsv」に読み替えてください。
「●」が付いているコンポーネント名は,データの送信元となるコンポーネントを表します。
表A-1 管理サーバと管理クライアントの通信に使用されるポート
用途 コンポーネント
(通信プロセス)ポート
番号プロトコル 宛先
指定データの
向きポート
番号コンポーネント 管理クライアントから
管理サーバへの通信管理サーバ
(cjstartsv.exe)22015
(変更可)TCP
(HTTP)U <- 自動割り当て ●管理クライアント
(GUI/CLI)22016
(変更可)TCP
(HTTPS)U <- 自動割り当て
- (凡例)
- U:Unicast
用途 コンポーネント
(通信プロセス)ポート
番号プロトコル 宛先
指定データの
向きポート
番号コンポーネント
(通信プロセス)稼働監視,電源管理,および
構成情報取得●管理サーバ
(cjstartsv.exe)自動割り当て TCP,UDP
(WMI/DCOM)U -> 135,
エフェメラルポート※1Windows
Hyper-VTCP
(WinRM/HTTP)U -> 5985
(変更可)TCP
(SSH)U -> 22
(変更可)Linux
(sshd)TCP U -> 443 VMware ESXi TCP(SSL) U -> 443
(変更可)SVP
BMC※2TCP
(SSH)U -> 22
(変更可)BMC※2 電源管理(BMC)※3 管理サーバ
(cjstartsv.exe)自動割り当て UDP
(RMCP)U <- 623 ●BMC ●管理サーバ
(cjstartsv.exe)UDP
(RMCP)U -> 623 BMC 電源管理(WoL)※3 ●管理サーバ
(cjstartsv.exe)自動割り当て UDP
(WoL)B※4 -> 0 管理対象サーバ UDP
(WoL)U -> 0 ●管理サーバ
(magicsend.exe)UDP
(WoL)B※5 -> 5561 SNMP
トラップ受信管理サーバ
(cjstartsv.exe)162 または 22601※6
(変更可)UDP U <- 自動割り当て ●Windows
●Linux
●Hyper-Vアラート受信 管理サーバ
(cjstartsv.exe)22611
(変更可)TCP U <- 自動割り当て ●SVP
●BMC
●HVMLPARのマイグレーション ●管理サーバ
(cjstartsv.exe)自動割り当て TCP U -> 23401 HVM
- (凡例)
- U:Unicast
- B:Broadcast
- 注※1
- 最初に135で接続したあと,管理対象ホストのエフェメラルポートが自動的に割り当てられます。
- エフェメラルポートのデフォルトの範囲は,49152~65535です。
- 管理対象ホストでエフェメラルポートの範囲を変更した場合は,変更後の範囲がこの通信で自動的に割り当てられるポートの範囲になります。
- 注※2
- BMCとの通信プロトコルは,ラックマウントサーバの機種によって異なります。
- ラックマウントサーバの通信プロトコル,およびポート番号については,ソフトウェア添付資料を参照してください。
- 注※3
- 日立製でないサーバの電源管理で使用されます。
- 注※4
- リミテッドブロードキャスト(255.255.255.255宛て)
- 注※5
- 同セグメントのマシンにはリミテッドブロードキャスト(255.255.255.255宛て)で,別セグメントのマシンにはディレクティッドブロードキャストで通信します。
- 注※6
- ポート162がほかの製品で使用されている場合は,22601がデフォルトになります。
表A-3 Windowsの管理サーバと管理対象の通信に使用されるポート(デプロイメントマネージャー)
用途 コンポーネント
(通信プロセス)ポート
番号プロトコル 宛先
指定データの
向きポート
番号コンポーネント PXEブート 管理サーバ
(pxesvc.exe)67 UDP
(DHCP)※1B※2 <- 68 ●管理対象サーバ 4011 UDP U <- 68 4011 UDP U <- 4011 管理サーバ
(pxemtftp.exe)69 UDP
(TFTP)U <- 自動割り当て 管理サーバ
(bkressvc.exe)26503 または 56030
(変更可)TCP U <- 自動割り当て 26502 または 56022
(変更可)TCP U <- 自動割り当て ●管理サーバ
(pxesvc.exe)67 UDP
(DHCP)※1B※2 -> 68 管理対象サーバ 67 UDP U -> 68 67 UDP U -> 4011 ●管理サーバ
(pxemtftp.exe)69 UDP
(TFTP)U -> 自動割り当て ディスク構成チェック 管理サーバ
(ftsvc.exe)26508 または 56023
(変更可)TCP U <- 自動割り当て ●管理対象サーバ スナップショットの取得 管理サーバ
(ftsvc.exe)26508 または 56023
(変更可)TCP U <- 自動割り当て マスターイメージのデプロイ 管理サーバ
(ftsvc.exe)26508 または 56023
(変更可)TCP U <- 自動割り当て 管理サーバ
(pxesvc.exe)4011※3 UDP
(DHCP)B <- 68 管理サーバ
(pxemtftp.exe)69※3 UDP
(TFTP)U <- 自動割り当て ●管理サーバ
(pxesvc.exe)67※3 UDP
(DHCP)B -> 68 管理対象サーバ ●管理サーバ
(pxemtftp.exe)69※4 UDP
(TFTP)U -> 自動割り当て ディスクデータのリストア 管理サーバ
(ftsvc.exe)26508 または 56023
(変更可)TCP U <- 自動割り当て ●管理対象サーバ 管理サーバ
(bkressvc.exe)26501 または 56020
(変更可)TCP U <- 自動割り当て ディスクデータのバックアップ 管理サーバ
(ftsvc.exe)26508 または 56023
(変更可)TCP U <- 自動割り当て 管理サーバ
(bkressvc.exe)26501 または 56020
(変更可)TCP U <- 自動割り当て
- (凡例)
- U:Unicast
- B:Broadcast
- n または m:デフォルトポート番号はnです。ポート番号の変更に失敗した場合にポート番号mが使用されます。
- 注※1
- DHCPサーバと管理サーバが別装置の場合だけ発生する通信です。
- 注※2
- DHCPリレーによってリレーされたパケットの宛先はUnicastになる場合があります。
- 注※3
- マスターイメージのデプロイ実行時,管理対象が管理サーバと通信できない場合に使用されます。
- 注※4
- マスターイメージのデプロイ実行時,デプロイ対象が管理サーバと通信できない場合に使用されます。
表A-4 管理サーバと外部連携サーバの通信に使用されるポート
用途 コンポーネント
(通信プロセス)ポート
番号プロトコル 宛先
指定データの
向きポート
番号コンポーネント Eメール通知(SMTP) ●管理サーバ
(cjstartsv.exe)自動割り当て TCP
(SMTP)U -> 25
(変更可)SMTPサーバ Device Managerとの接続 自動割り当て TCP
(HTTP)U -> 2001
(変更可)Device Managerサーバ TCP
(HTTPS)U -> 2443
(変更可)外部認証サーバとの連携
(Kerberosサーバ)自動割り当て TCP/UDP U -> 88
(変更可)認証サーバ 外部認証サーバとの連携
(LDAPディレクトリサーバ/StartTLS通信)自動割り当て TCP/UDP U -> 389
(変更可)
- (凡例)
- U:Unicast
表A-5 管理クライアントと管理対象の通信に使用されるポート
用途 コンポーネント ポート
番号プロトコル 宛先
指定データの
向きポート
番号コンポーネント Web コンソール起動
(シャーシ)●管理クライアント 自動割り当て TCP
(HTTP)U -> 80 SVP 自動割り当て TCP
(HTTPS)U -> 443 Web コンソール起動
(サーバ)自動割り当て TCP
(HTTP)U -> 80 BMC 自動割り当て TCP
(HTTPS)U -> 443 Web リモートKVM通信 自動割り当て TCP U -> 5001
(変更可)
- (凡例)
- U:Unicast
用途 コンポーネント ポート
番号プロトコル 宛先
指定データの
向きポート
番号コンポーネント デプロイメントマネージャー
(PXEブート)管理対象サーバ 68 UDP
(DHCP)B※ <- 67 ●DHCPサーバ ●管理対象サーバ 68 UDP
(DHCP)B※ -> 67 DHCPサーバ
- (凡例)
- B:Broadcast
- 注※
- DHCPリレーによってリレーされたパケットの宛先はUnicastになる場合があります。
All Rights Reserved. Copyright© 2014, 2016, Hitachi, Ltd.