9.6.2 クラスタ管理アプリケーションにサービスを登録する(Red Hat Enterprise Linux)
Red Hat Enterprise Linuxのクラスタ管理アプリケーションのグループに,Compute Systems Managerのサービスを登録します。
はじめに,クラスタ環境でサービスを制御するためのスクリプトを作成します。そのあと,クラスタ管理アプリケーションで,作成したスクリプトを指定してサービスを登録します。
事前に完了しておく操作
- クラスタ管理アプリケーションでの,サービスを登録するグループの作成
クラスタ管理アプリケーションのグループにサービスを登録する手順を次に示します。
- インストールメディアから,スクリプトのサンプルファイルを任意の場所にコピーします。
サンプルファイルの格納先:<DVDドライブ>/SAMPLE/CLUSTER_TOOL
次に示すzipファイルをコピーします。
- HCS_LinuxCluster_SampleScripts_Common.zip
Hitachi Command Suite共通コンポーネントのサービスを制御するスクリプトが格納されています。
- HCS_LinuxCluster_SampleScripts_HCSM.zip
Compute Systems Managerのサービスを制御するスクリプトが格納されています。
- コピーしたzipファイルを任意の場所に解凍します。
解凍先に作成されるスクリプトを次に示します。
- sc_hbase64_hirdb
- sc_hbase64_hsso
- sc_hbase64_hweb
- sc_hbase64_web
- sc_hbase64_csm
- 各スクリプトに定義されているプロパティを,次のとおり編集します。
- HCMDS_HOME
Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールディレクトリのパスを指定します。
sc_hbase64_hirdbファイルの場合は,次のプロパティも編集します。
- 実行系および待機系の各ノードの/etc/init.dディレクトリに,編集したスクリプトを格納します。
- 実行系および待機系の各ノードで次のコマンドを実行して,スクリプトに実行権限を割り当てます。
chmod u+x <スクリプトのファイル名>
- クラスタ管理アプリケーションで,Compute Systems Managerのクラスタ運用を一時停止します。
- クラスタ管理アプリケーションで,[Add Resource]ボタンをクリックしたあと,[Add Resource to Service]から[Script]を選択し,サービスを登録します。
サービスを登録する順番,および各項目に指定する値を次に示します。
表9-1 クラスタ管理アプリケーションでサービスを登録する順番および各項目に指定する値
順番 | サービス名 | スクリプト名(任意) | スクリプトのファイルパス |
---|
1 | HiRDB | sc_hbase64_hirdb | /etc/init.d/sc_hbase64_hirdb |
2 | HBase 64 Storage Mgmt SSO Service | sc_hbase64_hsso | /etc/init.d/sc_hbase64_hsso |
3 | HBase 64 Storage Mgmt Web SSO Service | sc_hbase64_hweb | /etc/init.d/sc_hbase64_hweb |
4 | HBase 64 Storage Mgmt Web Service | sc_hbase64_web | /etc/init.d/sc_hbase64_web |
5 | HCS Compute Systems Manager Web Service | sc_hbase64_csm | /etc/init.d/sc_hbase64_csm |
ほかのHitachi Command Suite製品でクラスタ環境が構築されている場合は,その製品のサービスも登録します。
登録する手順については,各製品のマニュアルを参照してください。
- [Submit]ボタンをクリックします。
関連項目