9.4.1 クラスタ環境にインストールする(Windows)
クラスタ構成であるWindowsの管理サーバに,Compute Systems Managerをインストールします。
ここで説明する手順は,新規インストール,上書きインストール,およびバージョン8.0.0以降からのアップグレードインストールを対象にしています。
バージョン7.x.xからアップグレードする場合は手順が異なります。詳細については,バージョン7.x.xからのアップグレードについての説明を参照してください。
事前に完了しておく操作
- インストールする前の確認作業
- クラスタ環境で運用する管理サーバの空き容量の確認
- クラスタ管理アプリケーションを使用して設定する前の確認
- データベースが使用するポート番号の確認(ほかのHitachi Command Suite製品でクラスタが構築されている環境に新規インストールする場合)
Compute Systems Managerを新規インストールすると,データベースが使用するポート番号がデフォルト(22032/tcp)に設定されます。
ポート番号をデフォルト以外の番号に変更して運用している場合は,ポート番号を控えておいてください。
重要- デプロイメントマネージャーをバージョン8.1.4以前からアップグレードする場合,アップグレードを実行するユーザーが前回のインストールと異なるときは,事前にデプロイメントマネージャーをアンインストールする必要があります。
前回インストールを実行したユーザーでログインしたあと,デプロイメントマネージャーをアンインストールしてください。
そのあと,アップグレードを実行するユーザーでログインし直して,デプロイメントマネージャーを選択してアップグレードしてください。
- インストールウィザードで指定するクラスタ管理アプリケーションのグループに,すでにHitachi Command Suite製品のサービスが登録されている場合は,次の点に注意してください。
登録されているサービスは,実行系ノードでのインストール時にすべて削除され,待機系ノードでのインストール時にデフォルトの設定で再登録されます。サービスのリソース名を変更している場合は,必要に応じて事前にリソース名を控えておき,インストール後に手動で変更してください。
ただし,Hitachi File Services Managerのサービスは削除されないため,上記の対処は不要です。
クラスタ環境にCompute Systems Managerをインストールする手順を次に示します。
- クラスタ管理アプリケーションで,Compute Systems Managerのサービスを登録するグループの所有者を実行系ノードに移動し,クラスタ管理IPアドレスと共有ディスクをオンラインにします。
- 実行系ノードにCompute Systems Managerをインストールします。
インストールウィザードでは,クラスタ構成でのインストールを選択して,それぞれの画面で必要な情報を指定します。ほかのHitachi Command Suite製品ですでにクラスタ環境が構築されている場合は,その設定が適用されるため,再度指定する必要はありません。
- クラスタ管理アプリケーションで,Compute Systems Managerのサービスを登録するグループの所有者を待機系ノードに移動します。
- 待機系ノードにCompute Systems Managerをインストールします。
インストールの際には,次の条件に従ってください。
- インストール先を実行系ノードと同じにしてください。
- 実行系ノードでデプロイメントマネージャーをインストールした場合は,待機系ノードでもインストールしてください。
重要- 待機系ノードで複数のHitachi Command Suite製品を新規インストールする場合は,実行系ノードでインストールした順番で製品をインストールしてください。
- データベースが使用するポート番号をデフォルト以外の番号に変更して運用する場合は,控えておいたポート番号を実行系および待機系の各ノードで設定します。
重要- 32ビットのHitachi Command Suite共通コンポーネントを使用する製品がインストールされている場合は,その製品が使用するポート番号と競合しないことを確認してください。
- 日立製のサーバを管理対象にする場合は,必要に応じて,日立製のサーバに登録される管理サーバのIPアドレスがクラスタ管理IPアドレスになるように設定を変更します。
実行系および待機系の各ノードで,次のファイルのsvp.bind.addressプロパティに,クラスタ管理IPアドレスを指定します。
<Compute Systems Managerのインストールディレクトリ>¥ComputeSystemsManager¥conf¥user.properties
参考- svp.bind.addressプロパティを指定しない場合,日立製のサーバには実行系および待機系の各ノードのIPアドレスが登録されます。
- すでに運用中の日立製のサーバには,通信先の管理サーバのIPアドレスが登録されています。svp.bind.addressプロパティを指定すると,プロパティに指定したIPアドレスも新しく登録されます。日立製のサーバに登録されている管理サーバのIPアドレスは,Webコンソールで確認できます。使用していない管理サーバのIPアドレスが残っている場合は削除してください。
- 次のコマンドを実行して,Compute Systems Managerのクラスタ運用を開始します。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールディレクトリ>¥ClusterSetup¥hcmds64clustersrvstate /son /r <グループ名>
- プラグインライセンスを登録する場合は,待機系ノードでライセンスキーを入力します。
- クラスタ管理アプリケーションで,Compute Systems Managerのサービスを登録するグループの所有者を実行系ノードに移動します。
- 待機系ノードでプラグインライセンスを登録した場合は,実行系ノードでも同様にライセンスキーを入力します。
- デプロイメントマネージャーをインストールした場合は,デプロイメントマネージャーを使用するためのクラスタ環境を設定します。
関連項目