B.1.1 Compute Systems Managerサーバのプロパティとは
Compute Systems Managerのポートやログに関する設定を変更するには,Compute Systems Managerサーバのプロパティを変更します。プロパティを変更したあと,Compute Systems Managerを再起動すると,設定が反映されます。
関連項目
B.1.2 Compute Systems Managerサーバのプロパティの一覧
Compute Systems Managerサーバのプロパティファイルと格納先ディレクトリの一覧を次の表に示します。
説明 | プロパティファイル | 格納先ディレクトリ |
---|---|---|
Compute Systems Managerサーバで使用されるポートや機能に関するプロパティ | user.properties |
|
ログ出力に関するプロパティ | logger.properties |
関連項目
B.1.3 Compute Systems Managerサーバのポートや機能に関するプロパティ(user.properties)
user.propertiesを使ってCompute Systems Managerサーバのポートを変更したり,コマンドのタイムアウト時間や温度表示などのCompute Systems Managerサーバの機能に関する設定を変更したりできます。
user.propertiesで指定できるプロパティの一覧を次の表に示します。
プロパティ | 説明 |
---|---|
snmp.trap.receive.port | SNMPトラップを受信するポートを指定します。
|
server.rmi.port | Device ManagerからのRMIリクエストの受付ポートを指定します。
|
server.process.timeout | アラート発生時に実行するコマンドのタイムアウト時間を秒単位で指定します。
|
svp.alert.receive.port | 日立製のサーバからのアラートを受信するポートを指定します。
|
hcsm.keystore.filename | 管理サーバと日立製のサーバ(ブレードサーバ上のHVMも含みます)との間のSSL通信で,Compute Systems Managerが使用するキーストアーのファイル名を文字列で指定します。 デフォルト値は,「hcsm_default.keystore」です。 指定できる値は文字列です。 |
powermonitoring.temperature.unit | 管理クライアントに表示される温度の表示単位を指定します。
|
hcsm.shared.directory | Compute Systems Managerが使用する作業ディレクトリのパスを指定します。 クラスタ環境で運用する場合は,共有ディスク上のディレクトリのパスを指定します。 指定したディレクトリがない場合は,デフォルトのパスが使用されます。 デフォルトは次のとおりです。
|
winrm.maxEnvelopeSize | 管理対象ホストでMaxEnvelopeSizekbに推奨値(512)以外を指定してWinRMを有効にした場合,その値を指定します。複数の管理対象ホストで異なる値を設定しているときは,それらの値の中の最大値を指定します。
|
hcsm.certification.verify | 管理サーバと日立製のサーバ(ブレードサーバ上のHVMも含みます)との間のSSL通信で,日立製のサーバからの証明書を,管理サーバで確認するかどうかを指定します。
「Enable」を指定する場合は,日立製のサーバの証明書を管理サーバのキーストアーに登録してください。 |
hvm.lpar.migration.allow.plaintext | LPARをマイグレーションする場合に,管理サーバとHVMとの間で暗号化されていない通信を許可するかどうかを指定します。
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svp.bind.address | 管理サーバと日立製のサーバとの間のSSL通信で,日立製のサーバに登録される管理サーバのIPアドレスを指定します。 デフォルト値は空白です。 デフォルトの場合,管理サーバのOSの仕様に基づいたIPアドレスが登録されます。クラスタ環境では,実行系および待機系の各ノードのIPアドレスが登録されます。 このプロパティは,SSHプロトコルでBMCと通信するラックマウントサーバに対しては無効です。ラックマウントサーバの通信プロトコルについては,ソフトウェア添付資料を参照してください。 |
hcsm.display.storage.systems.list | [リソース]タブに,ストレージシステムの一覧を表示するかどうかを指定します。
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関連項目
B.1.4 ログ出力に関するプロパティ(logger.properties)
logger.propertiesを使ってログ出力の設定を変更できます。
logger.propertiesで指定できるプロパティの一覧を次の表に示します。
プロパティ | 説明 |
---|---|
message.maxFileSizeInMB | メッセージログのファイルサイズ(単位:MB)を指定します。
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message.maxBackupIndex | メッセージログのファイル面数を指定します。
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message.logLevel | ログに出力する情報の詳細度を指定します。
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関連項目