4.1.1 電源管理とは
リソースの管理インターフェース情報をBMCに登録するか,WoLを有効にすることで,管理クライアントから管理対象やHVMの電源を制御できます。電源の制御によって,ホストのOSの起動も操作できます。
電源管理は,操作する対象やその動作によって,操作の種類が異なります。
電源管理の操作の種類を次に示します。
管理対象の電源ONまたは起動
- 電源ON
ホスト,サーバ,または仮想マシンの電源をONにします。
ホストの電源をONにすると,OSが起動します。
サーバまたは仮想マシンの電源をONにすると,ホストにOSまたはゲストOSがインストールされている場合は,OSも起動します。
論理分割の機能を使用しているブレードサーバではHVMも起動します。LPARの設定によって,HVM上のLPARも起動します。
- 起動
LPAR上のホストにOSがインストールされている場合,OSを起動します。
管理対象の電源OFFまたは停止
- 強制電源OFF
ホスト,サーバ,または仮想マシン上のOSまたはゲストOSをシャットダウンしないで電源をOFFにします。
- 停止
LPAR上のホストのOSをシャットダウンしないで停止します。
- シャットダウン
ホストのOSをシャットダウンしたあと,電源をOFFにします。
HVMでは,LPAR上のホストのOSをシャットダウンしたあと,シャットダウンします。
管理対象の再起動
- リブート
ホストのOSをシャットダウンしたあと,電源をONにします。
- リセット
仮想マシンまたはサーバで,強制電源OFFにしたあと,電源をONにします。
- 再起動
HVMをシャットダウン,またはLPARを停止したあと,起動します。
HVMを再起動した場合,LPARの設定によって,HVM上のLPARも起動します。
重要- ハイパーバイザーとして稼働するホストでは,ハイパーバイザーの設定によって仮想マシンの電源が管理されます。
また,電源管理タスクのスケジュールを設定することで,次のように運用できます。
- 毎週末にホストをシャットダウンする。
- 毎月第1土曜日にホストをリブートする。
- 毎週末,サーバをシャットダウンする。
関連項目