Replication Manager Application Agent CLI リファレンスガイド
副ボリュームからテープへのバックアップ情報を表示する場合
drmtapecat [ バックアップID ][ -l ][ -hostname ホスト名 ] [ -v ] [ -comment バックアップコメント] [ -bkdir ]正ボリュームから副ボリュームへのバックアップ情報を表示する場合
- バックアップ対象がファイルシステムの場合
drmtapecat -o FILESYSTEM マウントポイントディレクトリ名またはドライブ名 | マウントポイントディレクトリ一括定義ファイル名 [ drmfscatコマンドのオプション ]- バックアップ対象がSQL Serverデータベースの場合
drmtapecat -o MSSQL インスタンス名 [ drmsqlcatコマンドのオプション ]- バックアップ対象がExchangeデータベースの場合
drmtapecat -o MSEXCHANGE [ drmexgcatコマンドのオプション ]副ボリュームからテープへのバックアップ情報を削除する場合
drmtapecat バックアップID -deleteコマンドを実行したサーバ上のバックアップカタログに保持されている,テープへバックアップしたときのバックアップ情報を一覧で表示します。表示するバックアップカタログは,drmmediabackupコマンドで作成されたバックアップカタログです。バックアップ情報を確認することで,バックアップIDに対応したオブジェクトの情報を確認できます。この情報から,リストア時に指定するバックアップIDを確認できます。
drmtapecatコマンド実行時に表示される,副ボリュームからテープへのバックアップ情報を次の表に示します。
表2-16 drmtapecatコマンドで表示されるバックアップ情報
表示項目 意味 BACKUP-COMMENT※1 バックアップコメント BACKUP-ID バックアップID(10桁) ORIGINAL-ID※2 drmmediabackupコマンドで取得した元のバックアップID HOSTNAME※2 スナップショットバックアップを実行したサーバ名 BACKUP-OBJECT スナップショットバックアップオブジェクト種別 INSTANCE※2 バックアップ対象インスタンス名
- バックアップ対象がファイルシステムの場合:マウントポイントディレクトリ名
- バックアップ対象がSQL Serverデータベースの場合:SQL Serverインスタンス名
- バックアップ対象がExchangeデータベースの場合:「-」を表示
SNAPSHOT TIME スナップショットバックアップが実行された時間 EXPIRATION TIME テープ上にバックアップされたデータの有効期限 BACKUP-MEDIA※3 テープへバックアップするときにテープバックアップ管理用のソフトウェアが使用したメディアラベル名 BACKUP-FILE-DIRECTORY※4 drmmediabackupコマンドでバックアップしたバックアップファイル格納ディレクトリ VIRTUAL-SERVERNAME※5 仮想サーバ名(環境変数DRM_HOSTNAMEの値) DB-PATH※5 バックアップカタログ格納ディレクトリ名 CATALOG-UPDATE-TIME※6 バックアップカタログ作成時刻
- 注※1
- -commentオプションを指定したときに表示されます。
- 注※2
- -lオプションを指定したときに表示されます。
- 注※3
- テープへバックアップを実行するホストに,NetBackupのマスターサーバ,メディアサーバまたはクライアントサーバの3つすべてが構成されている場合以外は,「-」が表示されます。NetBackupのイメージカタログを参照して,メディアラベル名を確認してください。
- 注※4
- -bkdirオプションを指定したときに表示されます。
- 注※5
- -vオプションを指定したときに表示されます。
- 注※6
- -vオプションおよび-oオプションを指定したときに表示されます。
表示できない項目がある場合,その項目欄には「-」が表示されます。すべての項目が表示できない場合,エラーメッセージが表示されます。
各項目は,空白文字で区切られて表示されます。
正ボリュームから副ボリュームへのバックアップ情報は,テープへバックアップしたオブジェクトの元である正ボリュームの情報やバックアップしたデータベースの各種ファイルの情報です。これは,副ボリュームからテープへのバックアップ情報をさらに詳細にした情報で,次の情報と同じです。
- バックアップ対象がファイルシステムの場合:drmfscatコマンドで表示されるバックアップ情報と同じ
- バックアップ対象がSQL Serverデータベースの場合:drmsqlcatコマンドで表示されるバックアップ情報と同じ
- バックアップ対象がExchangeデータベースの場合:drmexgcatコマンドで表示されるバックアップ情報と同じ
バックアップID
特定のバックアップIDのバックアップ情報を表示するとき,または特定のバックアップ情報を削除するときに指定します。なお,指定できるバックアップIDの値は0000000001~4294967295 です。先頭の0は省略しないでください。
-l
drmmediabackupコマンドで取得した次の項目を表示したい場合に指定します。
- ORIGINAL-ID
- HOSTNAME
- INSTANCE
-hostname ホスト名
特定のホストに関連するバックアップ情報だけを表示する場合に指定します。コマンドを実行するサーバ上に,複数のサーバ上で実行されたバックアップ情報がインポートされているようなときに指定します。
-v
表示対象のバックアップカタログに関する情報を表示する場合に指定します。
次の項目を表示します。
- VIRTUAL-SERVERNAME
環境変数DRM_HOSTNAMEが設定されていない場合は,「-」を表示します。- DB-PATH
Application Agentの構成定義ファイル(init.conf)のDRM_DB_PATHに設定されているパスを表示します。
DRM_DB_PATHが設定されていない場合は,インストール時に自動的に作成されたデフォルトのディクショナリマップファイル格納ディレクトリを表示します。- CATALOG-UPDATE-TIME
バックアップカタログの作成時刻はバックアップIDごとに表示します。-oオプションを指定したときだけ,表示されます。-o FILESYSTEM
正ボリュームから副ボリュームへバックアップした結果を表示するときに,バックアップオブジェクトの種別がファイルシステムの場合に指定します。
-o MSSQL
正ボリュームから副ボリュームへバックアップした結果を表示するときに,バックアップオブジェクトの種別がSQL Serverデータベースの場合に指定します。
-o MSEXCHANGE
正ボリュームから副ボリュームへバックアップした結果を表示するときに,バックアップオブジェクトの種別がExchangeデータベースの場合に指定します。
マウントポイントディレクトリ名またはドライブ名
バックアップ情報を表示するファイルシステムのマウントポイントディレクトリ名またはドライブ名を指定します。
マウントポイントディレクトリ一括定義ファイル名
バックアップ情報を表示するファイルシステムまたはドライブの,マウントポイントディレクトリ一括定義ファイル名を指定します。
インスタンス名
バックアップ情報を表示するデータベースのインスタンス名を指定します。
drmfscatコマンドのオプション
drmfscatコマンドの次のオプションを指定できます。それぞれのオプションの機能については,「2.3.2 drmfscat(ファイルシステムのバックアップ情報を表示する)」を参照してください。
- -target
- -f
- -device
- -l
- -v
- -backup_id
- -hostname
drmsqlcatコマンドのオプション
drmsqlcatコマンドの次のオプションを指定できます。それぞれのオプションの機能については,「2.7.2 drmsqlcat(SQL Serverデータベースのバックアップ情報を表示する)」を参照してください。
- -target
- -f
- -device
- -transact_log
- -datafile
- -metafile
- -l
- -v
- -backup_id
- -hostname
drmexgcatコマンドのオプション
drmexgcatコマンドの次のオプションを指定できます。それぞれのオプションの機能については,「2.8.2 drmexgcat(Exchangeデータベースのバックアップ情報を表示する)」を参照してください。
- -target
- -f
- -device
- -transact_log
- -datafile
- -l
- -v
- -backup_id
- -hostname
-delete
バックアップカタログからバックアップ情報を削除するときに指定します。このオプションを指定すると,drmtapeinitコマンドで設定したバックアップ情報の保存日数が経過していないバックアップ情報や,無期限に保存されるバックアップ情報を削除できます。
-comment バックアップコメント
特定のバックアップコメントの情報だけを表示する場合に指定します。
バックアップコメントは大文字と小文字を区別します。
バックアップコメントはワイルドカード(*)が指定できます。前方一致(XYZ*のように,先頭は検索したい文字で,末尾に任意の文字を指定する)だけ指定できます。ワイルドカード,記号,または半角スペースを指定する場合はバックアップコメントを引用符(")で囲んで指定します。記号を引用符(")で囲まない場合は,特殊記号と認識しバックアップコメントの文字列として正しく解釈できません。「-comment "*"」と指定した場合は,すべてのバックアップカタログを表示します。すべてのバックアップカタログを表示した場合,バックアップコメントが登録されていないバックアップカタログには,「-」を表示します。
「-comment ""」のように,-commentオプションのあとに引用符2つを指定した場合は,バックアップデータはありません,というメッセージを表示します。
-bkdir
drmmediabackupコマンドでバックアップしたバックアップディレクトリを表示する場合に指定します。
0:正常終了した場合
0以外:エラーが発生した場合
- テープバックアップ管理用のソフトウェアを使用してテープにバックアップしたバックアップ情報の一覧を表示する。
PROMPT> drmtapecat BACKUP-ID BACKUP-OBJECT SNAPSHOT TIME EXPIRATION TIME BACKUP-MEDIA 0000000001 FILESYSTEM 2002/02/01 10:00:00 2002/05/01 10:00:00 MEDIA1 0000000002 FILESYSTEM 2002/02/01 11:00:00 2002/05/01 11:00:00 MEDIA3 0000000003 FILESYSTEM 2002/02/01 11:30:00 2002/05/01 11:30:00 MEDIA4- バックアップID「0000000002」のバックアップ情報の一覧を表示する。
PROMPT> drmtapecat 0000000002 BACKUP-ID BACKUP-OBJECT SNAPSHOT TIME EXPIRATION TIME BACKUP-MEDIA 0000000002 FILESYSTEM 2002/02/01 10:30:00 2002/05/01 10:30:00 MEDIA2- テープバックアップ管理用のソフトウェアを使用してテープにバックアップしたバックアップ情報の詳細を一覧で表示する。
PROMPT> drmtapecat -l BACKUP-ID ORIGINAL-ID HOSTNAME BACKUP-OBJECT INSTANCE SNAPSHOT TIME EXPIRATION TIME BACKUP-MEDIA 0000000001 0000000001 FILESV FILESYSTEM D: 2002/02/01 10:00:00 2002/05/01 10:00:00 MEDIA1 0000000002 0000000001 APPSV FILESYSTEM E: 2002/02/01 11:00:00 2002/05/01 11:00:00 MEDIA2- テープバックアップ管理用のソフトウェアを使用してテープにバックアップしたバックアップ情報の一覧を,ホスト名「FILESV」を指定して詳細に表示する。
PROMPT> drmtapecat -l -hostname FILESV BACKUP-ID ORIGINAL-ID HOSTNAME BACKUP-OBJECT INSTANCE SNAPSHOT TIME EXPIRATION TIME BACKUP-MEDIA 0000000001 0000000001 FILESV FILESYSTEM D: 2002/02/01 10:00:00 2002/05/01 10:00:00 MEDIA1- テープバックアップ管理用のソフトウェアを使用してテープにバックアップしたバックアップカタログ情報一覧と,バックアップカタログの管理情報を表示する。
PROMPT> drmtapecat -v VIRTUAL-SERVERNAME: host1 DB-PATH: D:\Program Files\Hitachi\DRM\DB2 BACKUP-ID BACKUP-OBJECT SNAPSHOT TIME EXPIRATION TIME BACKUP-MEDIA 0000000001 FILESYSTEM 2002/02/01 10:00:00 2002/05/01 10:00:00 MEDIA1 0000000002 MSSQL 2002/02/01 11:00:00 2002/05/01 11:00:00 MEDIA3 0000000003 MSEXCHANGE 2002/02/01 11:30:00 2002/05/01 11:30:00 MEDIA4- テープバックアップ管理用のソフトウェアを使用してテープにバックアップしたバックアップカタログ情報一覧と,バックアップカタログの管理情報を表示する(バックアップ未実行の場合)。
PROMPT> drmtapecat -v VIRTUAL-SERVERNAME: host1 DB-PATH: D:\Program Files\Hitachi\DRM\DB2 KAVX0024-E 指定されたバックアップデータは存在しません。- 正ボリュームから副ボリュームへのバックアップ情報を表示する。
PROMPT> drmtapecat -o FILESYSTEM D: INSTANCE: D: BACKUP-ID:0000000010 BACKUP-MODE: COLD INSTANCE: D: ORIGINAL-ID:0000000001 START-TIME:2002/06/01 10:00:00 END-TIME: 2002/06/01 10:03:00 HOSTNAME: FILESERV1 T FILE FS DG DEVICE COPY-GROUP F - D: - Harddisk1 VG01,dev01 F - - - - VG01,dev01- 正ボリュームから副ボリュームへのバックアップ情報を表示する(バックアップ対象がSQL Serverデータベースの場合)。
PROMPT> drmtapecat -o MSSQL -target SQL1 INSTANCE: SQL1 BACKUP-ID: 0000000010 BACKUP-MODE: ONLINE INSTANCE: SQL1 ORIGINAL-ID: 0000000001 START-TIME: 2002/06/01 10:00:00 END-TIME: 2002/06/01 10:03:00 HOSTNAME: DB_SVR1 T DB OBJECT FILE FS DG DEVICE COPY-GROUP M DB1 METAFILE C:\METADIR\Meta1 C: - - - D DB1 DATAFILE D:\SQL\data1.mdf D: - Harddisk2 VG02,dev02 - - - - - - - VG02,dev02 T DB1 TRANSACT D:\SQL\tlog1.ldf D: - Harddisk2 VG02,dev02 - - - - - - - VG02,dev02 M DB2 METAFILE C:\METADIR\Meta2 C: - - - D DB1 DATAFILE D:\SQL\data2.mdf D: - Harddisk2 VG02,dev02 - - - - - - - VG02,dev02 T DB1 TRANSACT D:\SQL\tlog2.ldf D: - Harddisk2 VG02,dev02 - - - - - - - VG02,dev02- 正ボリュームから副ボリュームへのバックアップ情報を表示する。(バックアップ対象がExchangeデータベースの場合)
PROMPT> drmtapecat -o MSEXCHANGE -target STR1 STORAGEGROUP: /EXCHANGE BACKUP-ID: 0000000010 BACKUP-MODE: VSS STORAGEGROUP: /EXCHANGE ORIGINAL-ID: 0000000001 START-TIME: 2014/02/01 10:00:00 END-TIME: 2014/02/01 10:01:00 HOSTNAME: EXG_SRV1 T OBJECT INFORMATIONSTORE FILE FS DG DEVICE COPY-GROUP M MAILBOXSTORE MAILBOX1 D:\STR1\priv1.edb D: - Harddisk1 VG01,dev01 - - - - - - - VG01,dev01 T TRANSACT MAILBOX1 E:\STR1\E00*.log E: - Harddisk2 VG01,dev02 - - - - - - - VG01,dev02 C CHECKPOINT MAILBOX1 E:\STR1\E00.chk E: - Harddisk2 VG01,dev02 - - - - - - - VG01,dev02- バックアップコメントが「SQL2-DB」で始まるバックアップカタログを表示する。
PROMPT> drmtapecat -comment “SQL-DB*” BACKUP-COMMENT BACKUP-ID BACKUP-OBJECT SNAPSHOT TIME EXPIRATION TIME BACKUP-MEDIA SQL-DB-1 0000000002 MSSQL 2003/09/05 15:50:54 2003/12/05 15:50:54 C:\NBU_BACKUP\stdg11_1070608229_C1_F1 SQL-DB-2 0000000002 MSSQL 2003/09/05 15:50:54 2003/12/05 15:50:54 C:\NBU_BACKUP\stdg11_1070608250_C1_F1 SQL-DB-3 0000000008 MSSQL 2003/09/06 15:50:54 2003/12/06 15:50:54 C:\NBU_BACKUP\stdg11_1070608251_C1_F1 SQL-DB-4 0000000008 MSSQL 2003/09/06 15:50:54 2003/12/06 15:50:54 C:\NBU_BACKUP\stdg11_1070608252_C1_F1- バックアップファイル格納ディレクトリを表示する。
PROMPT> drmtapecat -bkdir BACKUP-ID BACKUP-OBJECT SNAPSHOT TIME EXPIRATION TIME BACKUP-MEDIA BACKUP-FILE-DIRECTORY 0000000001 FILESYSTEM 2002/02/01 10:00:00 2002/05/01 10:00:00 MEDIA1 - 0000000002 MSSQL 2002/02/01 11:00:00 2002/05/01 11:00:00 MEDIA3 c:\tmp\bkfiledir 0000000003 MSEXCHANGE 2002/02/01 11:30:00 2002/05/01 11:30:00 MEDIA4 -
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