Replication Manager Application Agent CLI リファレンスガイド
拡張コマンドは,バックアップやリストアなどのデータ保護運用の負荷を軽減するためのコマンドです。拡張コマンドを使用することで,複雑な処理を構築することなく,バックアップやリストアを自動的に実行できます。
例えば,Application Agentのコマンドを使用してデータをテープにバックアップするとします。この場合,次のような機能を持つコマンドを対話的に実行していく必要があります。
- 副ボリュームのロック解除
- 副ボリュームのマウント
- 副ボリュームのアンマウント
- 副ボリュームのロック
- データの副ボリュームへのバックアップ
- バックアップ実行結果の確認
- バックアップ情報の一時ファイルへのエクスポート
- 正ボリュームのロック
- 一時ファイル,VDIメタファイルまたは制御ファイルのバックアップサーバへの転送
- 一時ファイルのバックアップ情報のインポート
- インポート実行結果の確認
- 副ボリュームのデータのテープバックアップ
- テープバックアップ実行結果の確認
- 正ボリュームのロック解除
これらのコマンドすべてについて,処理の対象となるリソース情報やバックアップに関連する情報を指定するのは煩雑です。拡張コマンドには,このような情報があらかじめ定義されています。拡張コマンドは,運用管理ソフトウェアなどを使用して自動的に実行できるため,複雑な処理を構築することなくバックアップが実行できます。拡張コマンドを使用することで,データ保護運用の負荷を軽減できます。
参考
- Application AgentはWindowsユーザーのログオンセッションに設定されているユーザープロファイル情報を使用します。運用管理ソフトなどからコマンドを実行する場合は,実行時にWindowsのユーザープロファイルを読み込めるように運用管理ソフトで設定してください。設定については,使用する製品のマニュアルを参照してください。
- この節の構成
- 1.1.1 拡張コマンド一覧
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