Replication Manager Application Agent CLI ユーザーズガイド

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3.6.1 共有ディスクとクラスタグループに関する設定

ファイルサーバまたはデータベースサーバがクラスタ構成の場合,ディクショナリマップファイル格納ディレクトリなどApplication Agentが使用する格納ディレクトリは,共有ディスクに作成する必要があります。

共有ディスクに作成する必要のあるディレクトリ,およびディレクトリの作成方法の記述個所について,次の表に示します。

表3-29 共有ディスクに作成するディレクトリおよびディレクトリ作成方法の記述個所

分類 ディレクトリ名 作成方法
Application Agentが使用する共有ディスク(すべてのバックアップ対象に共通) ディクショナリマップファイル格納ディレクトリ 3.5 ディクショナリマップファイルの作成」を参照してください。
拡張コマンド用一時ディレクトリ 3.14.9 拡張コマンド用一時ディレクトリの確認」を参照してください。
バックアップ対象がSQL Serverデータベースの場合 VDIメタファイル格納ディレクトリ drmsqlinitコマンド実行時に設定します。詳細は,「3.7 データベース構成定義ファイルの作成」を参照してください。
トランザクションログバックアップファイル格納ディレクトリ
UNDOファイル格納ディレクトリ

Application Agentが使用する共有ディスクは,クラスタグループに定義してください。クラスタグループに定義するには次の2つの方法があります。

それぞれのクラスタグループの定義方法について,次に説明します。

この項の構成
(1) バックアップ対象と共有ディスクを同じクラスタグループに定義する
(2) バックアップ対象と共有ディスクを異なるクラスタグループに定義する

(1) バックアップ対象と共有ディスクを同じクラスタグループに定義する

バックアップ対象と,Application Agentが使用する共有ディスクを,同じクラスタグループに定義します。

バックアップ対象がファイルシステムの場合
ファイルシステムでバックアップするディスクを監視しているクラスタグループと同じクラスタグループに定義します。

バックアップ対象がSQL Serverデータベースの場合
バックアップするインスタンスと同じクラスタグループに定義します。

バックアップ対象がExchangeデータベースの場合
バックアップするストレージグループと同じクラスタグループに定義します。

バックアップ対象と共有ディスクが同じクラスタグループの場合について,次の図に示します。

図3-9 クラスタグループの定義(バックアップ対象と共有ディスクが同じクラスタグループ)

[図]

(2) バックアップ対象と共有ディスクを異なるクラスタグループに定義する

バックアップ対象を含むクラスタグループと,Application Agentが使用する共有ディスクを含むクラスタグループとは,別のクラスタグループに定義できます。

この場合は,クラスタの定義で,バックアップ対象を含むクラスタグループがフェールオーバー先で起動したときに,Application Agentが使用する共有ディスクを含むクラスタグループもフェールオーバー先で起動するように設定してください。

バックアップ対象を含むクラスタグループと,共有ディスクを含むクラスタグループが異なる場合について,次の図に示します。

図3-10 クラスタグループの定義(バックアップ対象と共有ディスクが異なるクラスタグループ)

[図]

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