Replication Manager システム構成ガイド
オープン系システムでのデータ収集とプログラム間の処理の流れについて説明します。
参考
- SVPまたはCTL1/CTL2を仮想コマンドデバイスとして使用した構成の場合,ペア管理サーバからSVPまたはCTL1/CTL2経由でデータ収集を実行します。仮想コマンドデバイスサーバを使用した構成の場合,ペア管理サーバから仮想コマンドデバイスサーバ経由でデータ収集を実行します。
- (1) 構成情報とライセンス情報の取得
- Replication Managerは,Device Managerサーバ経由で次の情報を取得します。
- コピーペアの構成情報
- ボリュームの構成情報(コマンドデバイス,プールボリューム,およびジャーナルボリュームなどを含む)
- ボリューム複製機能のライセンス情報
- Device Managerサーバはストレージシステムから取得した情報を,Replication ManagerはDevice Managerサーバから取得した情報を,それぞれデータベースに格納します。
- コピーペアの構成情報のうち,複数のサイト間でリモートコピーを実施している構成(複数のDevice Managerサーバ間でコピーペアを定義している構成)の情報については,Device Managerサーバではこの情報を保持できないため,Device Managerエージェント経由で取得されます。
参考
- Replication ManagerがDevice Managerサーバから構成情報を取得する契機は次のとおりです。
- ローカルDevice Managerの場合
Replication Managerのリソースを管理する画面を表示したときに,各画面に表示される構成情報をDevice Managerから取得します。Replication Managerでストレージシステム設定およびコピーペア構成を定義する前に,手動で構成情報を更新する必要はありません。- リモートDevice Managerの場合
構成情報の更新を実行したときに,すべての構成情報を取得します。- (2) コピーペア状態の取得
- Replication ManagerがDevice Managerエージェントにコピーペア状態を取得するよう要求すると,Device ManagerエージェントはRAID Managerを経由してストレージシステムからコピーペアの状態を収集します。
- ストレージシステムの運用管理ソフトウェア(Storage NavigatorやStorage Navigator Modularなど)によって定義されたコピーペアの場合は,Device Managerサーバからコピーペア状態が取得されます。
- (3) 性能情報の取得
- Replication Managerは,Device Managerエージェントに性能情報(サイドファイルの使用率,ジャーナルボリュームの使用率,プールボリュームの使用率,および書き込み遅延時間(C/Tデルタ))を取得するよう要求します。要求を受けたDevice Managerエージェントは,RAID Managerを経由してストレージシステムから性能情報を取得し,Replication Managerへ提供します。
- (4) コピーペアの作成,削除,およびコピーペア状態の変更
- Replication Managerは,Device Managerエージェントにコピーペアの作成や削除,またはコピーペアの状態の変更を要求します。Device ManagerエージェントはRAID Managerを経由して,要求された操作をストレージシステムに対して実行します。
- (5) レプリカの作成およびリストア
- Replication Managerは,Application Agentにレプリカの作成,またはリストアを要求します。Application AgentはRAID Managerを経由して,要求された操作をストレージシステムに対して実行します。
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