Tiered Storage Manager CLI リファレンスガイド
検索条件式のプロパティに指定できる値の範囲について,管理する対象別(ボリューム,プール,および空き容量)に示します。
プロパティ名では,大文字,小文字による区別はされません。
指定できる文字列の長さは,UTF-8(1文字=1~3バイト,ASCII文字は1文字=1バイト)で換算した長さで示しています。
また,指定する文字列に空白文字が混在できる場合で,次の演算子を使用するとき,空白文字を指定する方法に制限があります。ただし,Labelについては,例外がありますので,詳細は「表4-5 ボリューム検索条件式のプロパティに指定できる値の範囲」のLabelを参照してください。
- =,<>:先頭と末尾に空白文字を指定できません。
- startsWith:先頭に空白文字を指定できません。末尾の空白文字は検索文字列の一部となります。
- contains:先頭や末尾の空白文字も検索文字列の一部となります。
- endsWith:末尾に空白文字を指定できません。先頭の空白文字は検索文字列の一部となります。
そのほかの空白文字,空文字列,または記号文字の指定に関する制限や,大文字小文字の区別については,「表4-8 検索条件式のプロパティに指定する文字の制限」を参照してください。
表4-5 ボリューム検索条件式のプロパティに指定できる値の範囲
プロパティ名 演算子 指定できる値または文字 ArrayGroupBusyRate※1 <, <=, =, <>, >, >= 0から100までの整数値 ArrayGroupMaxBusyRate※1 <, <=, =, <>, >, >= 0から100までの整数値 Capacity <, <=, =, <>, >, >= 次に示す正の整数,または正の整数と単位を示す文字列の組み合わせで指定します(256,500KB,10MBなど)。
- 単位にBlock以外を指定した場合,または単位を省略した場合は,KBの単位に変換したときの値が,0から9,223,372,036,854,775,807までの整数
- 単位にBlockを指定した場合は,0から9,223,372,036,854,775,807までの整数
- 指定できる単位はKB,MB,GB,TB,Block。単位を指定しないと,KBの値と見なされます。※2
CLPRNumber =, <> 0から31までの整数値 ConsumedCapacity <, <=, =, <>, >, >= 次に示す正の整数,または正の整数と単位を示す文字列の組み合わせで指定します(256,500KB,10MBなど)。
- KBの単位に変換したときの値が,0から281,474,976,710,653までの整数
- 指定できる単位はKB,MB,GB,TB。単位を指定しないと,KBの値と見なされます。※2
ConsumedCapacityPercentage <, <=, =, <>, >, >= 0から100までの整数値 ControllerArrayGroup =, <>,
startsWith,
containsDevice Manager CLIのGetStorageArray(subtarget=ArrayGroup)でArrayGroupオブジェクトのdisplayName属性に表示される値を指定します。
指定できる文字は次のとおりです。
A~Z
a~z
0~9
-(ハイフン)
_(アンダースコア)
.(ピリオド)
@(アットマーク)
(空白文字)
非ASCII文字
演算子が=または<>の場合は,ControllerArrayGroup名を,で区切って複数指定できます。,で区切られた要素の最大数は100です。
ControllerArrayGroup名ごとに75バイトまで指定できます。ControllerDeviceNumber = 次の形式で指定します。
[論理DKC番号:]CU番号:LDEV番号
0x100未満の16進数を:(コロン)で区切って指定してください。最上位に指定する値にかぎり,前ゼロを省略できます。
次に指定例を示します。,区切りによる列挙指定,または-区切りによる範囲指定ができます。
- 論理DKC番号を省略する場合:2:0aまたは02:0A
- 論理DKC番号を指定する場合:0:02:0aまたは00:02:0A
,で区切られた要素の最大数は100です。
-区切りによる範囲指定は1要素だけ指定できます。CopyOnWriteSnapshot
{ XPSnapshot }
( SnapshotXP )=, <> Simplex
P-VOL
V-VOL
POOLCVS※1 = Yes
NoDiskCapacityInGB※3 <, <=, =, <>, >, >= 0から2,147,483,645までの整数値 DiskRPM <, <=, =, <>, >, >= 0から2,147,483,645までの整数値 DiskType =, <> FC
AT
BD
SAS
SAS(SED)
SSD
FMD
FMC
-DynamicProvisioning
{ XPThinProvisioning }=, <> -
DP-VOL
{ THP-VOL }
DP-Pool-VOL
{ THP-Pool-VOL }EmulationType =, <> Device Manager CLIのGetStorageArray(subtarget=LogicalUnit)でLogicalUnitオブジェクトのemulation属性に表示される値を指定します。
75バイトまで指定できます。Encryption = Enabled
Disabled
-FDChipType =, <> SLC
MLCglobal-activedevice
{ HighAvailability }=, <> Simplex
P-VOL
S-VOLHost =, <>,
startsWith,
contains256バイトまで指定できます。 Label =, <>,
startsWith,
contains64バイトまで指定できます。
演算子を使用する場合,先頭や末尾にも空白文字を指定できます。その場合,空白文字も検索文字列の一部となります。PoolId =, <> PoolId番号を,で区切って複数指定できます。,で区切られた要素の最大数は100です。
1要素ごとに20バイトまで指定できます。PortHostStorageDomain※1 =, <>,
startsWith,
contains,
endsWith「<ポート名>/<ホストストレージドメイン名>」の形式で指定します。
149バイトまで指定できます。PVolMigrationGroup※1 =, <> 指定できる文字は,次のとおりです。
A~Z
a~z
0~9
-(ハイフン)
_(アンダースコア)
.(ピリオド)
@(アットマーク)
(空白文字)
非ASCII文字
75バイトまで指定できます。PVolMUNumber※1 =, <> 0から2までの整数値 RAIDLevel =, <> Device Manager CLIのGetStorageArray(subtarget=LogicalUnit)でLogicalUnitオブジェクトのraidType属性に表示される値を指定します。
RAIDx,またはRAIDx(yD+zP)の形式で指定します。
RAIDx:RAIDレベル
yD:データドライブの数
zP:パリティドライブの数
75バイトまで指定できます。ShadowImage
{ BusinessCopy }
( BusinessCopyXP )=, <> Simplex
P-VOL
S-VOL
SP-VOLSLPRNumber =, <> 0から31までの整数値 SubsystemDisplayModel =, <> Device Manager CLIのGetStorageArrayでStorageArrayオブジェクトのdisplayArrayType属性に表示される値を指定します(arrayType属性ではありません)。
表示用モデル名が不明な場合は,プロダクト名を指定します。
384バイトまで指定できます。SubsystemModel※4 =, <> Device Manager CLIの GetStorageArrayでStorageArrayオブジェクトのarrayType属性に表示される値を指定します。
モデル名が不明な場合は,プロダクト名を指定してください。
384バイトまで指定できます。SubsystemName =, <> Device Manager CLIのGetStorageArrayでStorageArrayオブジェクトのname属性に表示される値を指定します。
ストレージシステム名が不明な場合は,プロダクト名とシリアル番号を指定します。
384バイトまで指定できます。SubsystemSerialNumber =, <>,
startsWith,
containsDevice Manager CLIのGetStorageArrayでStorageArrayオブジェクトのserialNumber属性に表示される値を指定します。
150バイトまで指定できます。SubsystemVendor =, <> Device Manager CLIのGetStorageArrayでVolumeConnectionオブジェクトのvendor属性に表示される値を指定します。
150バイトまで指定できます。SysplexidDevn※1 =, <>,
startsWith,
contains25バイトまで指定できます。 ThinImage
{ FastSnap }=, <> Simplex
P-VOL
V-VOL
POOL
V-VOLを指定する場合,検索結果にはS-VOLおよびSP-VOLも含まれます。TrueCopyAsynchronous
{ ContinuousAccessAsynchronous }
( ContinuousAccessXPAsynchronous )=, <> Simplex
P-VOL
S-VOLTrueCopySynchronous
{ ContinuousAccessSynchronous }
( ContinuousAccessXPSynchronous )=, <> Simplex
P-VOL
S-VOLUniversalReplicator
{ ContinuousAccessJournal }
( ContinuousAccessXPJournal )=, <> Simplex
P-VOL
S-VOL
SP-VOL
JNL-VOLVOLSER※1 =, <>,
startsWith,
contains75バイトまで指定できます。 VolumeLockStatus = Locked
UnlockedVolumeStatus = Used
Free
- (凡例)
- { }:ストレージシステムがVX7,VP9500,H24000,またはH20000のときに使用する文字列です。
- ( ):ストレージシステムがH12000またはH10000のときに使用する文字列です。
- 注※1
- ストレージ階層の検索条件式(CreateStorageTierコマンドのfilterconditionパラメーター,および,ModifyStorageTierコマンドのnewfilterconditionパラメーター)には,指定できないプロパティです。
- 注※2
- コマンドの出力情報では,値が整数で表せる,より上位の単位で表示できる場合,容量の単位が指定した単位と異なります。例えば,10,240KBは10MBと表示されます。
- 注※3
- ドライブ容量は,Device ManagerからはKB単位の値を取得します。ただし,Tiered Storage Managerでは,KB単位の値をGB単位の値に変換したものを扱います。変換は,1,024×1,024の値で割り,小数以下を四捨五入して整数値に丸めます。
- 注※4
- 旧バージョンとの互換性を維持するためのプロパティです。新たに検索条件を指定するときは,SubsystemDisplayModelを使用してください。
プロパティ名 演算子 指定できる値または文字 PoolFreeCapacity =, <>, >, >=, <, <= 次に示す正の整数,または正の整数と単位を示す文字列の組み合わせで指定します(256,500KB,10MBなど)。
- KBの単位に変換したときの値が,0から281,474,976,710,653までの正の整数
- 指定できる単位はKB,MB,GB,TB。単位を指定しないと,KBの値と見なされます。※
PoolId =, <> PoolId番号を,で区切って複数指定できます。,で区切られた要素の最大数は100です。
1要素ごとに20バイトまで指定できます。OverProvisioningLimit =, <>, >, >=, <, <= 0から2,147,483,645までの正の整数 OverProvisioningPercent =, <>, >, >=, <, <= 0から2,147,483,645までの正の整数 OverProvisioningWarning =, <>, >, >=, <, <= 0から2,147,483,645までの正の整数
- 注※
- コマンドの出力情報では,PoolFreeCapacityの単位がユーザーの指定した単位と異なる場合があります。それは,値が整数で表せる,より上位の単位で表示できる場合です。例えば,10,240KBは10MBと表示されます。
表4-7 空き容量検索条件式のプロパティに指定できる値の範囲
プロパティ名 演算子 指定できる値または文字 ArrayGroup =, <>,
startsWith,
containsDevice Manager CLIのGetStorageArray(subtarget=ArrayGroup)でArrayGroupオブジェクトのdisplayName属性に表示される値を指定します。
演算子が=または<>の場合は,ArrayGroup名を,で区切って複数指定できます。,で区切られた要素の最大数は100です。
ArrayGroup名ごとに1,024バイトまで指定できます。Capacity =, <>, >, >=, <, <= 次に示す正の整数,または正の整数と単位を示す文字列の組み合わせで指定します(256,500KB,10MBなど)。
- KBの単位に変換したときの値が,0から9,223,372,036,854,775,807までの正の整数
- 指定できる単位はKB,MB,GB,TB。単位を指定しないと,KBの値と見なされます。※1
DiskCapacityInGB※2 =, <>, >, >=, <, <= 0から2,147,483,645までの整数値 DiskRPM =, <>, >, >=, <, <= 0から2,147,483,645までの整数値 DiskType =, <> FC
AT
BD
SAS
SAS(SED)
SSD
FMD
FMC
-EmulationType =, <> Device Manager CLIのGetStorageArray(subtarget=LogicalUnit)でLogicalUnitオブジェクトのemulation属性に表示される値を指定します。
75バイトまで指定できます。FDChipType =, <> SLC
MLCRAIDLevel =, <> Device Manager CLIのGetStorageArray(subtarget=LogicalUnit)でLogicalUnitオブジェクトのraidType属性に表示される値を指定します。
RAIDx,またはRAIDx(yD+zP)の形式で指定します。
RAIDx:RAIDレベル
yD:データドライブの数
zP:パリティドライブの数
75バイトまで指定できます。SubsystemName =, <> Device Manager CLIのGetStorageArrayでStorageArrayオブジェクトのname属性に表示される値を指定します。
384バイトまで指定できます。SubsystemVendor =, <> Device Manager CLIのGetStorageArrayでVolumeConnectionオブジェクトのvendor属性に表示される値を指定します。
150バイトまで指定できます。TotalFreeCapacity =, <>, >, >=, <, <= 次に示す正の整数,または正の整数と単位を示す文字列の組み合わせで指定します(256,500KB,10MBなど)。
- KBの単位に変換したときの値が,0から9,223,372,036,854,775,807までの正の整数
- 指定できる単位はKB,MB,GB,TB。単位を指定しないと,KBの値と見なされます。※1
- 注※1
- コマンドの出力情報では,値が整数で表せる,より上位の単位で表示できる場合,容量の単位が指定した単位と異なります。例えば,10,240KBは10MBと表示されます。
- 注※2
- ドライブ容量は,Device ManagerからはKB単位の値を取得します。ただし,Tiered Storage Managerでは,KB単位の値をGB単位の値に変換したものを扱います。変換は,1,024×1,024の値で割り,小数以下を四捨五入して整数値に丸めます。
プロパティ名 指定できない文字 ArrayGroup
- 空文字列は指定できません。
- ,で区切って複数指定する場合,ArrayGroup名の前後の空白文字は無視されます。
ArrayGroupBusyRate
- +(プラス)記号は付けられません。
- -0は0として扱われます。
ArrayGroupMaxBusyRate Capacity
- +(プラス)記号は付けられません。
- -0は0として扱われます。
- 空白文字の混在はできません。
- 大文字,小文字による区別はされません。
CLPRNumber
- +(プラス)記号は付けられません。
- -0は0として扱われます。
ConsumedCapacity
- +(プラス)記号は付けられません。
- -0は0として扱われます。
- 空白文字の混在はできません。
- 大文字,小文字による区別はされません。
ConsumedCapacityPercentage
- +(プラス)記号は付けられません。
- -0は0として扱われます。
ControllerArrayGroup
- 空文字列は指定できません。
- ,で区切って複数指定する場合,ControllerArrayGroup名の前後の空白文字は無視されます。
ControllerDeviceNumber 文字列の前後の空白文字は無視されます。 CopyOnWriteSnapshot
{ XPSnapshot }
( SnapshotXP )
- 空白文字の混在はできません。
- 大文字,小文字による区別はされません。
CVS
- 空白文字の混在はできません。
- 大文字,小文字による区別はされません。
DiskCapacityInGB
- +(プラス)記号は付けられません。
- -0は0として扱われます。
DiskRPM DiskType
- 空白文字の混在はできません。
- 大文字,小文字による区別はされません。
DynamicProvisioning
{ XPThinProvisioning }EmulationType
- 途中に含まれる空白文字では区別されません。
- 大文字,小文字による区別はされません。
Encryption
- 空白文字の混在はできません。
- 大文字,小文字による区別はされません。
FDChipType global-activedevice
{ HighAvailability }Host -- Label OverProvisioningLimit
- +(プラス)記号は付けられません。
- -0は0として扱われます。
OverProvisioningPercent OverProvisioningWarning PoolFreeCapacity
- +(プラス)記号は付けられません。
- -0は0として扱われます。
- 空白文字の混在はできません。
- 大文字,小文字による区別はされません。
PoolId
- 各要素には,,以外の文字を指定してください。
- 要素間の空白文字は無視されます。
PortHostStorageDomain -- PVolMigrationGroup 空文字列は指定できません。 PVolMUNumber
- +(プラス)記号は付けられません。
- -0は0として扱われます。
RAIDLevel
- 途中に含まれる空白文字では区別されません。
- 大文字,小文字による区別はされません。
ShadowImage
{ BusinessCopy }
( BusinessCopyXP )
- 空白文字の混在はできません。
- 大文字,小文字による区別はされません。
SLPRNumber
- +(プラス)記号は付けられません。
- -0は0として扱われます。
SubsystemDisplayModel
- 途中に含まれる空白文字では区別されません。
- 大文字,小文字による区別はされません。
SubsystemModel SubsystemName -- SubsystemSerialNumber SubsystemVendor
- 途中に含まれる空白文字では区別されません。
- 大文字,小文字による区別はされません。
SysplexidDevn -- ThinImage
{ FastSnap }
- 空白文字の混在はできません。
- 大文字,小文字による区別はされません。
TotalFreeCapacity
- +(プラス)記号は付けられません。
- -0は0として扱われます。
- 空白文字の混在はできません。
- 大文字,小文字による区別はされません。
TrueCopyAsynchronous
{ ContinuousAccessAsynchronous }
( ContinuousAccessXPAsynchronous )
- 空白文字の混在はできません。
- 大文字,小文字による区別はされません。
TrueCopySynchronous
{ ContinuousAccessSynchronous }
( ContinuousAccessXPSynchronous )
- 空白文字の混在はできません。
- 大文字,小文字による区別はされません。
UniversalReplicator
{ ContinuousAccessJournal }
( ContinuousAccessXPJournal )VOLSER -- VolumeLockStatus
- 空白文字の混在はできません。
- 大文字,小文字による区別はされません。
VolumeStatus
- (凡例)
- -- :指定する文字に制限はありません。
- { }:ストレージシステムがVX7,VP9500,H24000,またはH20000のときに使用する文字列です。
- ( ):ストレージシステムがH12000またはH10000のときに使用する文字列です。
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