3.3.1 表の選択
表を選択します。対象となる表は,次に示すどちらかの方法で選択します。
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データベースに定義されている表から選択する
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見出し辞書に登録されている表から選択する
見出し辞書に登録されている表から選択する場合は,あらかじめ[オプション]ダイアログの[見出し辞書]タブで,[見出し辞書]チェックボックスをオンにして,[表一覧]リストに表示する情報を設定しておきます。見出し辞書については,「3.7 見出し辞書の設定」を参照してください。
(1) データベースからの表の選択
表は,[表選択]ダイアログで選択します。データベースに登録されている表から選択する方法を示します。
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[表選択]ダイアログの表示
データベースアクセス定義ウィンドウで[表名]ボタンをクリックします。[表選択]ダイアログが表示されます。
[詳細表示]チェックボックスにチェックすると,表名以外の詳細情報を表示できます。[詳細情報]で表示できる項目については,「(2) 詳細情報に表示する項目の設定」を参照してください。
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表の選択
抽出する表を選択し,[選択]ボタンをクリックします。選択した表名が,「選択表一覧」に表示されます。所有者名,または表名がShift JIS以外の場合は,エラーとなります。
選択できる表の数は,15個までです。表数が15個になると,[選択]ボタンは不活性になります。
- 複数の表を使用する場合
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複数の表を使用してマッピングデータを作成する場合は,表の結合条件を設定できます。表の結合条件の設定方法については,「(4) 複数の表からのデータ抽出(表結合)」を参照してください。
- 表を絞り込む場合
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「表一覧」に表示された表の中から,指定した条件に合った表が表示されます。表の絞り込み条件の設定方法については,「(3) 表の絞り込み」を参照してください。
- 選択した表を削除する場合
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「選択表一覧」に表示された表を削除する場合は,削除する表を選択し,[削除]ボタンをクリックします。また表をダブルクリックしても,削除できます。
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[OK]ボタンのクリック
データベースアクセス定義ウィンドウに選択した表名が表示されます。
(2) 詳細情報に表示する項目の設定
データベースから表を選択する場合,表を選択しやすいように,[表選択]ダイアログの「表一覧」に詳細情報を表示できます。
詳細情報には,次の項目が表示できます。
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グループ名
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所有者
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表名
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種別
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注釈
項目が表示されるときの規則について,次に示します。
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表名は,非表示に設定できません。
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見出し辞書でグループ名を設定している場合に表示されます。
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項目の表示順序は,グループ名,所有者,表名,種別,注釈の順です。
(a) 操作方法
詳細情報に表示する項目は,[表一覧表示方法の設定]ダイアログで設定します。
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[表選択]ダイアログの表示
データベースアクセス定義ウィンドウで[表名]ボタンをクリックします。[表選択]ダイアログが表示されます。
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表示する詳細項目の選択
[表示設定]ボタンをクリックします。[表一覧表示方法の設定]ダイアログが表示されます。[表示設定]ボタンは,[表選択]ダイアログの[詳細表示]チェックボックスをチェックすると,活性になります。
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表示・非表示の選択
表示したい項目を選択し,[表示]ボタンをクリックします。項目には,「グループ名」,「所有者」,「表名」,「種別」,および「注釈」があります。非表示にしたい項目がある場合は,[非表示]ボタンをクリックしてください。ただし,表名は非表示にできません。
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[OK]ボタンのクリック
[表選択]ダイアログに設定した項目が表示されます。
(3) 表の絞り込み
[表選択]ダイアログに表示された表一覧から表を選択する場合,条件を付けて絞り込めます。表の抽出および見出し辞書で使用できます。
絞り込み条件は,表の「所有者」「表名」それぞれに設定できます。ワイルドカード(「所有者」,「表名」で条件文字列以外の部分)には,半角文字の「*」および「?」を使用します。
半角文字「*」は0文字以上の任意の文字列を示します。半角文字「?」は1文字の任意の文字列を示します。
表を絞り込むときの規則を次に示します。
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全角文字および半角文字が使用できます。
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条件に指定できる長さ(所有者 + 表名)は,254バイトです。
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見出し辞書を設定している場合は,見出し辞書に登録されている表名で検索されます。
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絞り込み条件の文字列の前後に指定された空白は無視されます。
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ワイルドカード以外で,「*」「?」を使用した場合は,絞り込み条件として扱われません。
表の絞り込みの種類と指定例を次に示します。
- 前方一致
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文字列の先頭を指定して,以降は任意の文字列を検索します。
指定例:「仕入れ*」と入力すると,「仕入れ台帳」や「仕入れ表」などが表示されます。
- 後方一致
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文字列の最後を指定して,以前は任意の文字列を検索します。
指定例:「*在庫表」と入力すると,「小売り在庫表」や「商品在庫表」が表示されます。
- 部分一致
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文字数と文字列の一部を指定して検索します。
指定例:「??売上??」と入力すると,「月末売上台帳」や「総合売上一覧」などが表示されます。
- 中間一致
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文字列の一部を指定して検索します。
指定例:「*月末*」と入力すると,「月末売上台帳」や「3月末在庫一覧」などが表示されます。
(a) 操作方法
表の絞り込みは,[表の絞り込み条件の設定]ダイアログで設定します。[表の絞り込み条件の設定]ダイアログの設定項目については,「5.5 [表の絞り込み条件設定]ダイアログ」を参照してください。表の絞り込み方法を次に示します。
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[表選択]ダイアログの表示
データベースアクセス定義ウィンドウで[表名]ボタンをクリックします。[表選択]ダイアログが表示されます。
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[表絞り込み条件設定]ダイアログの表示
[絞り込み]ボタンをクリックします。[表絞り込み条件設定]ダイアログが表示されます。
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絞り込み条件の設定
「所有者」または「表名」に検索条件を入力します。
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[OK]ボタンのクリック
「表一覧」に設定した条件に合う表が表示されます。
(4) 複数の表からのデータ抽出 (表結合)
複数の表を結合させて,データを抽出できます。結合するためには,それぞれの表に共通する列が必要です。複数の表からのデータ抽出は,[表結合条件]ダイアログで設定します。
EURでは,結合条件を満たす行だけを抽出する結合(内結合)ができます。
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=:列の値と条件値が同じ
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<>:列の値が条件値と異なる
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>:列の値が条件値より大きい
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>=:列の値が条件値以上
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<:列の値が条件値より小さい
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<=:列の値が条件値以下
表結合条件を複数設定した場合は,すべての条件を満たす行だけが表示されます。
内結合の例を次に示します。
(a) 操作方法
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複数の表の選択
データ抽出する表を複数選択します。表の選択方法については,「(1) データベースからの表の選択」を参照してください。
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[条件設定]ボタンのクリック
[条件設定]ダイアログが表示されます。
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[表結合条件]ダイアログの表示
[表結合]ボタンをクリックします。[表結合条件]ダイアログが表示されます。
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表結合条件の設定
[表1]と[表2]で,結合させる表の情報を選択します。[演算子]コンボボックスには表1と表2を結合させる比較演算子を選択します。演算子には,「=」「<>」「>」「>=」「<」「<=」が指定できます。
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[OK]ボタンのクリック
[条件設定]ダイアログに戻ります。[条件設定]ダイアログの[OK]ボタンをクリックすると,データベースアクセス定義ウィンドウに設定した条件が表示されます。
(b) 設定した表結合条件を変更または削除する方法
[条件設定]ダイアログで,表結合条件を選択します。
(c) 補足説明
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結合条件での注意事項
結合条件を設定しないと,すべての組み合わせで抽出されます。すべての組み合わせとは,結合条件を設定している表の各行に結合条件を設定していない表の全行を付けることです。例えば,結合条件が設定されていない表A(h行)と表B(i行)から無条件でデータを抽出すると,(h×i)個の行が抽出されます。
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HiRDBで表結合する場合
表種別が「ALIAS」の場合は,「ALIAS」表としか結合できません。表種別は[表選択]ダイアログの[詳細表示]チェックボックスをオンにすると,[表一覧]リストに表示されます。表種別を確認してから,結合条件を設定してください。
同一表の列を表結合条件式の両辺に設定した場合は,通常の列比較条件式となります。