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EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編(UNIX(R)用)


15.3.39 EURPS_MAX_SPOOL_PAGES

設定内容

印刷ジョブの最大ページ数を指定します。

この環境変数は,プリンタでの印刷で使用できます。

指定値

印刷ジョブの最大ページ数を1〜2,147,483,646の範囲で指定します。印刷ジョブはこの環境変数に指定したページ数ごとに分割され,複数の印刷ジョブとなって出力されます。

指定値として次の値を指定した場合は,省略値と同じ動作となります。

  • 範囲外の値を指定した場合

  • 半角数字以外の文字を指定した場合

  • 0を指定した場合

省略値

環境変数EURPS_MAX_SPOOL_PAGESの指定を省略した場合は,印刷ジョブの分割は実施されません。

注意事項
  • 環境変数EURPS_MAX_SPOOL_PAGESを指定した場合,印刷ジョブ名はOSの環境によって次のように異なります。

  • Windows環境で印刷するとき

    印刷ジョブ名の末尾に「.n」(nは1から始まる連番)が付加されます。印刷ジョブの分割が発生しなかった場合も「.1」が付加されます。

    次に示す優先順位で設定される値+「.n」の先頭の259文字分が印刷ジョブ名になります。

    1. 起動部品で指定したスプールタイトルの指定値

      ・ActiveX起動部品:SpoolTitleプロパティ

      ・Java起動部品:setSpoolTitleメソッド

      ・COBOL起動部品:SPOOLTITLEパラメタ

      ・コマンド起動部品(eurpmcコマンド):/sptlオプション

    2. 文書情報設定ファイルのTITLEキーの指定値

    3. 「帳票ファイル名」

    また,環境変数EURPS_MAX_SPOOL_PAGESを設定する場合,印刷ジョブ名を決定する起動部品で指定するスプールタイトルや文書情報設定ファイルのTITLEキーに,書式開始文字%から始まる次の書式を設定しておくと,印刷ジョブ名に付く連番の表示形式を変更できます。

    %j

      「1」から始まる連番を出力します。

    %j以外

      「%」のあとに指定された文字を出力し,末尾に連番「.n」を付与します。

    文書情報設定ファイルのTITLEキーに書式開始文字%から始まる書式を指定したときの印刷ジョブ名の例を次に示します。

    指定例

    キーワードTITLEの指定内容

    印刷ジョブ名の例

    TITLE="EUR帳票%j"

    EUR帳票1

    TITLE="EUR帳票%x"

    EUR帳票x.1

    文書情報設定ファイルの作成方法の詳細については,「11.4 文書情報設定ファイル」を参照してください。

  • UNIX/Linux環境で印刷するとき

    EURでは印刷ジョブ名を設定しません。分割されたジョブごとに,プリンタ定義ファイルのキーワードCommandで指定された出力コマンドが実行されます。プリンタ定義ファイルの詳細については,「11.5 プリンタ定義ファイル」を参照してください。

  • 部数を指定して印刷した場合,出力枚数ではなく印刷ジョブのページ数が分割されます。また,プリンタに部数機能があるかどうかによって次のように結果が異なります。

  • プリンタに部数機能があるとき

    印刷ジョブの出力ページ数は,環境変数EURPS_MAX_SPOOL_PAGESで指定した印刷ジョブ最大ページ数×部数となります。

  • プリンタに部数機能がないとき

    印刷ジョブには帳票が指定部数の数だけ繰り返し出力されますが,環境変数EURPS_MAX_SPOOL_PAGESで指定された印刷ジョブ最大ページ数は印刷ジョブに対して作用するため,部をまたがって区切られます。

  • 複数様式帳票の場合,printnewpaper=ONの指定によって生成された空白ページを枚数として数えます。

  • 印刷ジョブ最大ページ数に奇数値を指定して両面印刷すると,分割されたページ以降は,表面と裏面のページが逆となって印刷されます。表面と裏面を区別する帳票のときは,印刷ジョブ最大ページ数に偶数値を指定するなど注意してください。