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EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編(UNIX(R)用)


12.7.3 キーワード

暗号化設定ファイルに指定するキーワードは,大文字,小文字の区別をしません。

〈この項の構成〉

(1) OwnerPassword

PDFに,セキュリティ属性と権限を設定する場合のパスワードを指定します。暗号化したパスワードも指定できます。パスワードを複数指定した場合は,エラー(KEEU030-E)になります。

PDF形式ファイルを暗号化出力する場合,パスワードは,キーワードOwnerPassword,またはキーワードUserPasswordのどちらかを指定してください。どちらも指定していない場合は,エラー(KEEU033-E)になります。

また,キーワードOwnerPasswordとキーワードUserPasswordには,異なるパスワードを指定してください。同じパスワードを指定した場合は,エラー(KEEU034-E)になります。

■キーワードOwnerPasswordの形式

OwnerPassword=文字列

文字列

パスワード文字列を指定します。

文字列に指定できる文字は,次のとおりです。指定できない文字を使用した場合は,エラー(KEEU030-E)になります。

  • 半角数字

    0〜9

  • 半角英字

    A〜Z,a〜z

  • 半角記号

    ! " # $ % & ' ( ) * + , - . / : ; < = > ? @ [ \ ] ^ _ ` { | } ~

  • 半角空白

指定できる文字列の長さは,Shift JISコードで32バイトまでです。32バイトを超えた場合は,エラー(KEEU030-E)になります。

パスワードの暗号化については,マニュアル「EUR 帳票出力 機能解説 EUR Server編」を参照してください。

(2) DisablePrint

PDFからの印刷を禁止するかどうかを指定します。複数指定した場合は,エラー(KEEU030-E)になります。

■キーワードDisablePrintの形式

DisablePrint=〔Yes | No〕

Yes | No

Yesを指定すると,PDFからの印刷を禁止します。ただし,キーワードOwnerPasswordが設定されていない場合は,エラー(KEEU030-E)になります。

Noを指定すると,PDFからの印刷を許可します。

オプションは,大文字と小文字を区別しています。「Yes」または「No」で指定してください。正しく指定されていない場合は,エラー(KEEU030-E)になります。

(3) DisableChange

PDF文書情報の変更を禁止するかどうかを指定します。複数指定した場合は,エラー(KEEU030-E)になります。

■キーワードDisableChangeの形式

DisableChange=〔Yes | No〕

Yes | No

Yesを指定すると,PDF文書情報の変更を禁止します。ただし,キーワードOwnerPasswordが設定されていない場合は,エラー(KEEU030-E)になります。

Noを指定すると,PDF文書情報の変更を許可します。

オプションは,大文字と小文字を区別しています。「Yes」または「No」で指定してください。正しく指定されていない場合は,エラー(KEEU030-E)になります。

(4) DisableCopy

PDF中の内容のコピー,または抽出を禁止するかどうかを指定します。複数指定した場合は,エラー(KEEU030-E)になります。

■キーワードDisableCopyの形式

DisableCopy=〔Yes | No〕

Yes | No

Yesを指定すると,PDF中の内容のコピー,または抽出を禁止します。ただし,キーワードOwnerPasswordが設定されていない場合は,エラー(KEEU030-E)になります。

Noを指定すると,PDF中の内容のコピー,または抽出を許可します。

オプションは,大文字と小文字を区別しています。「Yes」または「No」で指定してください。正しく指定されていない場合は,エラー(KEEU030-E)になります。

(5) DisableAdd

注釈とフォームフィールドの作成を禁止するかどうかを指定します。複数指定した場合は,エラー(KEEU030-E)になります。

■キーワードDisableAddの形式

DisableAdd=〔Yes | No〕

Yes | No

Yesを指定すると,注釈とフォームフィールドの作成を禁止します。ただし,キーワードOwnerPasswordが設定されていない場合は,エラー(KEEU030-E)になります。

Noを指定すると,注釈とフォームフィールドの作成を許可します。

オプションは,大文字と小文字を区別しています。「Yes」または「No」で指定してください。正しく指定されていない場合は,エラー(KEEU030-E)になります。

(6) UserPassword

PDF形式ファイルを閲覧する時のパスワードを指定します。パスワードには,暗号化したパスワードも指定できます。パスワードを複数指定した場合は,エラー(KEEU030-E)になります。

■キーワードUserPasswordの形式

UserPassword=文字列

文字列

パスワードの文字列を指定します。

文字列に指定できる文字は,次のとおりです。指定できない文字を使用した場合は,エラー(KEEU030-E)になります。

  • 半角数字

    0〜9

  • 半角英字

    A〜Z,a〜z

  • 半角記号

    ! " # $ % & ' ( ) * + , - . / : ; < = > ? @ [ \ ] ^ _ ` { | } ~

  • 半角空白

指定できる文字列の長さは,Shift JISコードで32バイトまでです。32バイトを超えた場合は,エラー(KEEU030-E)になります。

パスワードの暗号化については,マニュアル「EUR 帳票出力 機能解説 EUR Server編」を参照してください。

(7) EncryptionMode

PDF形式ファイルを暗号化する場合の暗号化モードを指定します。

■キーワードEncryptionModeの形式

EncryptionMode=〔1 | 2〕

1 | 2

暗号化モードを設定します。

指定値とその説明を次に示します。

表12‒8  キーワードEncryptionModeの指定値

指定値

説明

1

PDF形式ファイルを128ビットの鍵長で暗号化します。作成されるPDF形式ファイルのバージョンは1.6となります。

2

PDF形式ファイルを128ビットの鍵長で暗号化します。作成されるPDF形式ファイルのバージョンは1.6となります。

バージョン10-00以降では,1と2のどちらを指定しても,暗号強度は同じです。EURがより暗号強度の高い暗号をサポートしたときは,1を指定すると暗号強度が低い方の暗号,2を指定すると暗号強度が高い方の暗号で暗号化を行います。

キーワードEncryptionModeの指定を省略した場合は,「2」が仮定されます。

指定できる文字は,半角数字の「1」または「2」です。指定できない文字を使用した場合は,エラー(KEEU030-E)になります。