Hitachi

EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編(UNIX(R)用)


11.15.2 形式

帳票出力定義ファイルの形式を次に示します。

各設定項目の項目名と指定値を1行ずつ記述します。

設定項目1の項目名△1項目1の指定値1△2
設定項目2の項目名△1項目2の指定値1△2
 :
設定項目nの項目名△1項目2の指定値1△2
(凡例)

1:区切り文字を示します。

2:指定値の終端を示します。

帳票出力定義ファイルに記述する項目の内容をを次の表に示します。

表11‒35 帳票出力定義ファイルに記述する項目

項目

指定できる値

指定できる文字数(バイト)

項目名

起動部品の設定項目のうち,帳票出力定義ファイルで指定する項目を記述します。

行の先頭から区切り文字の直前までが項目名として扱われます。なお,項目名の先頭に含まれる半角空白およびタブは除外されます。

指定できる項目名については,表11-37を参照してください。

次に示す場合はエラーになります。

  • 指定できる項目の項目名以外を指定した場合

  • 必須指定の項目名が指定されていない場合

  • 複数指定できない項目名が複数行で指定されている場合

  • 次に示す場合はエラーの対象外になります。

  • コメント行(行の先頭に「#」を指定した場合は,コメント行として扱われます。)

  • 空白行(行の先頭が改行コードの場合,または半角空白またはタブだけの行の場合)

可変

0〜1,152

区切り文字

項目名と指定値の区切り文字を記述します。

次に示す文字を使用できます。

  • 1個以上のタブ,または半角空白

  • 0個または1個のコロン(:

可変

指定値

項目名に対応する指定値を記述します。

区切り文字の直後から終端の直前までが指定値として扱われます。なお,前後の半角空白およびタブは除外せず指定値として扱います。

また,項目名または区切り文字の直後に終端がある場合,指定値は空文字として扱われます。

0〜1,024

終端

指定値の終端として,改行コード(Windows環境の場合:0x0d+0X0a,UNIX/Linux環境の場合:LF)を記述します。

EOFまたはファイル終端も指定値の終端として扱われます。

1〜2バイト

注※

項目名の先頭に含まれる半角空白およびタブも文字数に含まれます。

起動部品の設定項目のうち,帳票IDに紐付く帳票出力定義ファイルで指定できる項目名と出力形式ごとの指定可否を表11-37に示します。表11-37では,表11-36のように省略して表記します。

表11‒36 印刷またはファイル出力の出力形式の略称

略称

印刷またはファイル出力の出力形式

PMRS

スプールサーバでの印刷

PMRC

クライアントPCでの印刷

PMRT

蓄積

PMRD

直接印刷

PMRH

クライアントPCへの配布印刷

PDF

PDF形式ファイル出力

EPF

EPF形式ファイル出力

MEPF

複数EPF形式ファイル統合出力

EUR

EUR形式ファイル出力

XLSX

Excel形式ファイル出力

表11‒37 帳票出力定義ファイルで指定できる項目名と出力形式ごとの指定可否

設定項目※1

項目名

複数指定の可否

印刷

ファイル出力

PMRS

PMRC

PMRT

PMRD

PMRH

PDF

EPF

MEPF

EUR

XLSX

帳票ファイル名※2, ※4

ReportFileName

※3

帳票ファイルのパス※4

ReportFilePath

×

複数様式情報定義ファイル名※4

MultiFormInfoDefFileName

×

複数様式情報定義ファイルのパス※4

MultiFormInfoDefFilePath

×

文書情報設定ファイル名※5

DocInfoFileName

×

文書情報設定ファイルのパス※5

DocInfoFilePath

×

EUR Print Server Serviceの環境設定ファイル(EURPS_ENV)名※5

PSEnvFileName

×

EUR Print Server Serviceの環境設定ファイル(EURPS_ENV)のパス※5

PSEnvFilePath

×

上記以外

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

(凡例)

○:指定できます。

−:指定しても無効となります。

×:指定できません。

注※1
  • 帳票ファイル,複数様式情報定義ファイル,文書情報設定ファイル,およびEUR Print Server Serviceの環境設定ファイルは,EUR Server Service稼働マシンに配置してください。

  • ファイル名,およびファイルのパスを指定するときの規則,および注意については,「付録A.1 ファイル名,およびファイルのパスを指定するときの注意」を参照してください。

注※2

必須で指定してください。

注※3

複数の帳票ファイル名を指定する場合は,複数行で記述します。

(指定例)
ReportFileName:帳票1.fms
ReportFileName:帳票2.fms
注※4

起動部品で帳票IDを指定した場合は,帳票IDに紐付く帳票出力定義ファイルで該当する設定項目を指定しているかどうかにかかわらず,帳票出力定義ファイルの指定内容を優先し,起動部品で該当する設定項目を直接指定しても無効になります。

注※5

起動部品で該当する設定項目の直接指定と帳票IDの指定を同時に指定した場合は,帳票IDに紐付く帳票出力定義ファイルの指定が無効になります。