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EUR 帳票出力 機能解説 EUR Server編(UNIX(R)用)


8.1.1 帳票自動出力の流れ

監視フォルダに格納されたデータファイルを自動で帳票出力する流れを,次の図に示します。

〈この項の構成〉

(1) 事前定義型

事前定義型の場合の帳票自動出力の流れを,次の図に示します。

図8‒1 事前定義型の場合の帳票自動出力の流れ

[図データ]

  1. 事前定義

    事前に監視定義ファイルと起動パラメタファイルを作成します。

  2. 読み込み

    ファイル監視サービスは,監視定義ファイルから照合パターン,起動パラメタファイルから帳票出力のための制御情報(eurpmcコマンドのオプション)を読み込みます。

  3. 格納

    業務プログラムが監視フォルダにマッピングデータファイルを格納します。

  4. 監視

    ファイル監視サービスは,監視フォルダにマッピングデータファイルが格納されているかを一定間隔でチェックします。

  5. 取得

    ファイル監視サービスは,監視定義ファイルの照合パターンと一致するマッピングデータファイルからマッピングデータを取得します。照合パターンと一致しないマッピングデータファイルは完了フォルダに移動し,エラー情報をシステムログおよびログファイルに出力します。

  6. 転送

    ファイル監視サービスは,eurpmcコマンドを呼び出してマッピングデータを帳票サーバのEUR Server Serviceに転送します。呼び出しが正常終了した場合は,マッピングデータファイルを削除します。

  7. 出力

    EUR Server Serviceは,帳票サーバに登録されているプリンタに帳票を出力したり,ファイル形式を選んで出力したりします。

(2) 上位主導型

上位主導型の場合の帳票自動出力の流れを,次の図に示します。

図8‒2 上位主導型の場合の帳票自動出力の流れ

[図データ]

  1. 格納

    業務プログラムが監視フォルダに制御情報付データファイルを格納します。

  2. 監視

    ファイル監視サービスは,監視フォルダに制御情報付データファイルが格納されているかを一定間隔でチェックします。

  3. 取得

    ファイル監視サービスは,検知した制御情報付データファイルからマッピングデータと帳票出力のための制御情報(eurpmcコマンドのオプション)を取得します。

  4. 転送

    ファイル監視サービスは,eurpmcコマンドを呼び出してマッピングデータを帳票サーバのEUR Server Serviceに転送します。呼び出しが正常終了した場合は,制御情報付データファイルを削除します。

  5. 出力

    EUR Server Serviceは,帳票サーバに登録されているプリンタに帳票を出力したり,ファイル形式を選んで出力したりします。