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EUR 帳票出力 機能解説 EUR Server編(UNIX(R)用)


5.3.1 印刷データをファイル取得する

スプールデータの印刷データをEPF形式またはPDF形式のファイル形式で任意のフォルダに取得できます。

印刷データをEPF形式ファイルで取得する場合は,複数のスプールデータから印刷データを取り出して,一つの印刷データに統合して取得することもできます。統合して取得する場合の条件や,統合したデータの属性情報については,「6.3.2 複数のスプールデータを統合出力する」を参照してください。

なお,印刷データをファイル形式で取得するときのファイルの拡張子は次のようになります。

〈この項の構成〉

(1) 取得の流れ

スプールデータの印刷データをファイルで取得する流れを,次の図に示します。

図5‒3 スプールデータの印刷データをファイルで取得する流れ

[図データ]

●EPF形式で取得する場合

  1. 取得要求

    ユーザが,印刷データをEPF形式で取得する要求を業務プログラムに送ります。

  2. 印刷データ取得

    業務プログラムが,スプールサーバ内のスプールデータから印刷データをEPF形式で取得します。

    このとき,複数のスプールデータのデータを統合して,一つの印刷データとして取得することもできます。

  3. 印刷データ転送

    EUR Server - Spool Serviceは,取得したEPF形式の印刷データをアプリケーションサーバに転送します。

  4. 取得

    EPF形式の印刷データを取得します。

●PDF形式で取得する場合

  1. 取得要求

    ユーザが,印刷データをPDF形式で取得する要求を業務プログラムに送ります。

  2. 印刷データ取得

    業務プログラムが,スプールサーバ内のスプールデータから印刷データをEPF形式で取得します。

  3. 変換

    印刷データをEPF形式からPDF形式に変換します。

  4. 印刷データ転送

    EUR Server - Spool Serviceは,取得したPDF形式の印刷データをアプリケーションサーバに転送します。

  5. 取得

    PDF形式の印刷データを取得します。

(2) 実行メソッド

スプールデータから印刷データを任意のフォルダに取得するメソッドを次の表に示します。

表5‒1 スプールデータから印刷データを任意のフォルダに取得するメソッド

起動部品

メソッド

SS-ActiveX起動部品

GetSpoolFile

SS-Java起動部品

getSpoolFile

SS-コマンド起動部品(eurpmlscコマンド)

/mオプションにgetを指定

(3) 設定項目

スプールデータから印刷データを任意のフォルダに取得するときに設定する項目を,次の表に示します。

表5‒2 スプールデータから印刷データを任意のフォルダに取得するときに設定する項目

印刷データのファイル取得に関する設定

起動部品の設定項目

設定する値

出力ファイル名

SS-ActiveX起動部品:OutputFileNameプロパティ

SS-Java起動部品:setOutputFileNameメソッド

SS-コマンド起動部品:/ofnオプション

出力ファイル名(255バイト以内の文字列)

印刷データを取得するフォルダ

SS-ActiveX起動部品:OutputFilePathプロパティ

SS-Java起動部品:setOutputFilePathメソッド

SS-コマンド起動部品:/oオプション

取得するフォルダのパス(255バイト以内の文字列)

用紙の向き

SS-ActiveX起動部品:PaperOrientationプロパティ

SS-Java起動部品:setPaperOrientationメソッド

0(帳票の定義情報に合わせる)

1(縦)

2(横)

SS-コマンド起動部品:/poオプション

none(帳票の定義情報に合わせる)

portrait(縦)

landscape(横)

印刷部数

SS-ActiveX起動部品:PrintCopiesプロパティ

SS-Java起動部品:setPrintCopiesメソッドSS-コマンド起動部品:/cオプション

印刷部数(1〜99)

プリンタクラス名

SS-ActiveX起動部品:PrinterClassNameプロパティ

SS-Java起動部品:setPrinterClassNameメソッド

SS-コマンド起動部品:/prcオプション

プリンタクラス名

(80バイト以内の文字列)

スプールデータのジョブID

SS-ActiveX起動部品:SearchJobIDプロパティ

SS-Java起動部品:setSearchJobIDメソッド,またはsetSearchJobIDMultiメソッド

SS-コマンド起動部品:/idオプション

ジョブID(36バイト以内の文字列)

蓄積先のスプールサーバのIPアドレス

SS-ActiveX起動部品:ServerAddressプロパティ

SS-Java起動部品:setServerAddressメソッド

SS-コマンド起動部品:/svrオプション

255.255.255.255形式

印刷部数の単位

SS-ActiveX起動部品:SortPrintプロパティ

SS-Java起動部品:setSortPrintメソッド

0(部単位)

1(ページ単位)

SS-コマンド起動部品:/numオプション

sort(部単位)

stack(ページ単位)

スプールタイトル

SS-ActiveX起動部品:SpoolTitleプロパティ

SS-Java起動部品:setSpoolTitleメソッド

SS-コマンド起動部品:/sptlオプション

スプールタイトル

(255バイト以内の文字列)

取得ファイル形式

SS-ActiveX起動部品:OutputFileKindプロパティ

SS-Java起動部品:setOutputFileKindメソッド

0(EPF形式)

1(PDF形式)

SS-コマンド起動部品:/ofkオプション

epf(EPF形式)

pdf(PDF形式)

注※

取得ファイル形式がEPF形式,かつ複数のジョブIDを指定して統合出力する場合に,設定が有効となります。