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EUR 帳票出力 機能解説 EUR Server編(UNIX(R)用)


4.1.1 出力の流れ

PDF形式ファイルを出力する流れを次の図に示します。

図4‒1 PDF形式ファイルを出力する流れ

[図データ]

  1. 出力要求

    帳票の出力要求が業務プログラムに送られます。

  2. 転送

    EUR Server - Adapterは,ユーザデータファイルを帳票サーバのEUR Server Serviceに転送します。

  3. 印刷データ生成

    転送されたユーザデータファイルとあらかじめ帳票サーバに配置しておいた印刷定義ファイルから,印刷データ(PDF形式ファイル)が生成されます。

    なお,暗号化PDF形式ファイルを生成する場合は,EUR Server - Cipher optionが必要です。

  4. 印刷データ転送

    PDF形式ファイルをEUR Server - Adapter稼働マシンに出力する設定にしている場合,EUR Server Serviceは,生成された印刷データ(PDF形式ファイル)をアプリケーションサーバに転送します。生成された印刷データ(PDF形式ファイル)を他システムで利用する場合など,PDF形式ファイルをEUR Server Service稼働マシンに出力する設定にしている場合は転送しません。

  5. 出力,プレビュー

    PDF形式ファイルをEUR Server - Adapter稼働マシンに出力する設定にしている場合,クライアントPCのAdobe Readerを使用して帳票をプリンタに出力したり,プレビューしたりできます。この場合,印刷データ(PDF形式ファイル)をアプリケーションサーバからダウンロードする必要があります。

■注意

PDF形式ファイルを仕分けして出力する場合,PDF形式ファイルはEUR Server Service稼働マシンに出力されます。出力先のフォルダは,EUR Print Serviceの環境変数(EURPS_OUTPUTPATH)の設定に依存します。EUR Print Serviceの環境変数(EURPS_OUTPUTPATH)については,マニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 起動部品の設定

PDF形式ファイルの出力で使用する起動部品のメソッド,関数,およびオプションの指定値を次に示します。

また,出力時に設定する起動部品のプロパティ,メソッド,パラメタ,およびオプションの指定値を次に示します。

  1. 帳票ファイルの設定

    印刷する帳票ファイル名を設定します。

    帳票ファイルの設定

    起動部品の設定項目

    設定する値

    帳票ファイルの名前

    ActiveX起動部品:ReportFileNameプロパティ

    Java起動部品:setReportFileNameメソッド

    COBOL起動部品:REPORTNAMEパラメタ

    コマンド起動部品:/rfオプション

    帳票ファイル名(255バイト以内の文字列)

  2. PDF形式ファイルの設定

    PDF形式ファイル名および出力先のサーバを設定します。

    PDF形式ファイルの設定

    起動部品の設定項目

    設定する値

    PDF形式ファイル名

    ActiveX起動部品:PDFFileNameプロパティ

    Java起動部品:setPDFFileNameメソッド

    COBOL起動部品:PDFFILENAMEパラメタ

    コマンド起動部品:/pdfnオプション

    PDF形式ファイル名(255バイト以内の文字列)

    ファイルの出力先

    ActiveX起動部品:FileOutputDestinationプロパティ

    Java起動部品:setFileOutputDestinationメソッド

    COBOL起動部品:FILEOUTPUTDESTINATIONパラメタ

    0(EUR Server - Adapter稼働マシンに出力する)

    1(EUR Server Service稼働マシンに出力する)

    コマンド起動部品:/foutdestオプション

    adp(EUR Server - Adapter稼働マシンに出力する)

    pm(EUR Server Service稼働マシンに出力する)

  3. マッピングデータファイルの設定

    マッピングデータファイル名を設定します。

    ユーザデータファイルの設定

    起動部品の設定項目

    設定する値

    マッピングデータファイルの名前

    ActiveX起動部品:DataFileNameプロパティ

    Java起動部品:setDataFileNameメソッド

    COBOL起動部品:MAPPINGDATAパラメタ

    コマンド起動部品:/mapオプション

    マッピングデータファイル名(255バイト以内の文字列)

  4. ユーザデータファイル,印刷定義ファイル,および印刷付加情報の設定

    必要に応じて,ユーザデータファイル(ユーザ定義データファイルなど),印刷定義ファイル(複数様式情報定義ファイル,文書情報設定ファイル,置き換え表管理情報ファイルなど)および印刷付加情報(印刷開始ページ,ページ番号など)を設定します。

■参考

1.の帳票ファイルの設定は,起動部品で帳票ファイル名を直接指定する以外に,次のどちらかで指定することもできます。

  • 帳票セット指定ファイル

    帳票ファイル名やマッピングデータファイル名を,帳票セットとして帳票セット指定ファイルにまとめて指定することができます。出力時には次に示すプロパティ,メソッド,パラメタ,またはオプションで帳票セット指定ファイル名を指定してください。

    ・ActiveX起動部品:MultiReportSetFileNameプロパティ

    ・Java起動部品:setMultiReportSetFileNameメソッド

    ・COBOL起動部品:REPORTSETFILEパラメタ

    ・コマンド起動部品:/mrsオプション

  • 帳票ID

    帳票ファイル名を含む帳票出力で使用する項目を,帳票出力定義として帳票出力定義ファイルに指定することができます。帳票IDには,帳票出力時に使用する帳票出力定義ファイル名を指定します。出力時には次に示すプロパティ,メソッド,パラメタ,またはオプションで帳票出力定義ファイル名を指定してください。

    ・ActiveX起動部品:ReportIDプロパティ

    ・Java起動部品:setReportIDメソッド

    ・COBOL起動部品:REPORTIDパラメタ

    ・コマンド起動部品:/ridオプション