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EUR 帳票出力 機能解説 EUR Server編


13.2.1 スプールデータの一覧取得

蓄積フォルダに格納されているスプールデータの一覧を取得できます。「(3) 設定項目」に示す項目を設定することで,条件に当てはまるファイルを検索して取得します。

なお,一覧を取得する際は,取得する情報量に応じた処理時間が掛かります。一度に一覧に取得するスプールデータの件数は,10,000件程度までとすることを推奨します。

〈この項の構成〉

(1) 取得できる情報

スプールデータごとに取得できる情報を次に示します。

注※

メソッドを発行した時点で,最後に印刷を実行したときの結果です。蓄積拠点サーバ印刷の場合は「印刷データをスプールへ出力した結果」を示し,蓄積クライアント印刷の場合は「印刷データをクライアントPCへ配信した結果」を示します。

(2) 実行メソッド

スプールデータの一覧取得を実行するメソッドを次の表に示します。

表13‒4 スプールデータの一覧取得を実行するメソッド

起動部品

メソッド

SS-ActiveX起動部品

GetSpoolFileOutline

SS-Java起動部品

getSpoolFileOutline

SS-コマンド起動部品(eurpmlscコマンド)

/mオプションにgetoutlineを指定

(3) 設定項目

スプールデータの一覧を取得するときに設定する項目を,次の表に示します。

表13‒5 スプールデータの一覧を取得するときに設定する項目

スプールデータの検索条件の設定

起動部品の設定項目

設定する値

スプールサーバのIPアドレス

SS-ActiveX起動部品:ServerAddressプロパティ

SS-Java起動部品:setServerAddressメソッド

SS-コマンド起動部品:/svrオプション

255.255.255.255形式

検索条件

ジョブID

SS-ActiveX起動部品:SearchJobIDプロパティ

SS-Java起動部品:setSearchJobIDメソッド,またはsetSearchJobIDMultiメソッド

SS-コマンド起動部品:/idオプション

ジョブID(36バイト以内の文字列)

スプールデータに格納された印刷データのファイル名

SS-ActiveX起動部品:SearchSpoolFileNameプロパティ

SS-Java起動部品:setSearchSpoolFileNameメソッド

SS-コマンド起動部品:/incオプション

格納ファイル名(255バイト以内の文字列)

プリンタクラス名

SS-ActiveX起動部品:SearchPrinterClassNameプロパティ

SS-Java起動部品:setSearchPrinterClassNameメソッド

SS-コマンド起動部品:/pcオプション

プリンタクラス名(80バイト以内の文字列)

ファイル作成日時の範囲(開始)

SS-ActiveX起動部品:SearchCreateTimeStartプロパティ

SS-Java起動部品:setSearchCreateTimeStartメソッド

SS-コマンド起動部品:/tsオプション

YYYYMMDDhhmmss形式

ファイル作成日時の範囲(終了)

SS-ActiveX起動部品:SearchCreateTimeEndプロパティ

SS-Java起動部品:setSearchCreateTimeEndメソッド

SS-コマンド起動部品:/teオプション

YYYYMMDDhhmmss形式

ジョブ検索キーの分類

SS-ActiveX起動部品:SearchJobKeyCategoryプロパティ

SS-Java起動部品:setSearchJobKeyCategoryメソッド

SS-コマンド起動部品:/fcオプション

ジョブ検索キーの分類(80バイト以内の文字列)

ジョブ検索キー

SS-ActiveX起動部品:SearchJobKeyDataプロパティ

SS-Java起動部品:setSearchJobKeyDataメソッド

SS-コマンド起動部品:/fdオプション

ジョブ検索キー(80バイト以内の文字列)

スプールデータのジョブID

SS-ActiveX起動部品:SearchJobIDプロパティ

SS-Java起動部品:setSearchJobIDメソッド,またはsetSearchJobIDMultiメソッド

SS-コマンド起動部品:/idオプション

ジョブID(36バイト以内の文字列)

宛先キーの分類

SS-ActiveX起動部品:SearchReportAddressKeyCategoryプロパティ

SS-Java起動部品:setSearchReportAddressKeyCategoryメソッド

SS-コマンド起動部品:/racオプション

宛先キーの分類(80バイト以内の文字列)

宛先キーの値

SS-ActiveX起動部品:SearchReportAddressKeyDataプロパティ

SS-Java起動部品:setSearchReportAddressKeyDataメソッド

SS-コマンド起動部品:/radオプション

宛先キーの値(80バイト以内の文字列)

注※

ジョブ検索キーは,スプールデータに対してユーザが任意で設定できる検索項目です。蓄積するときに,検索キーの分類と値をペアにして,10個まで指定できます。設定されたジョブ検索キーをスプールデータの一覧取得時に指定することで,対象のスプールデータを検索します。検索時は,分類と値が共に一致するスプールデータを検索します。