3.2.4 ダイアログでプリンタを設定して出力する(配布印刷)
同一の帳票を複数のクライアントに配布して出力する方法を,配布印刷といいます。帳票サーバから帳票の印刷データ(EPF形式ファイル)がクライアントPCに配布されると,EUR Client Serviceが起動して出力先を設定するダイアログが表示されます(対話型印刷)。ダイアログでプリンタとトレイを設定して帳票を出力します。
- 〈この項の構成〉
(1) 出力の流れ
帳票を複数のクライアントPCに配布して出力する流れを,次の図に示します。
- 印刷データの生成
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- 1. 出力要求
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帳票の出力要求が業務プログラムに送られます。
- 2. 転送
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EUR Server - Adapterは,ユーザデータファイルを帳票サーバのEUR Server Serviceに転送します。
- 3. 印刷データ生成
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転送されたユーザデータファイルとあらかじめ帳票サーバに配置しておいた印刷定義ファイルから,印刷データ(EPF形式ファイル)が生成されます。
なお,手順1.〜手順3.で生成された印刷データが複数ある場合,一つの印刷データに統合することもできます。印刷データの統合方法については,「6.3.1 複数のEPF形式ファイルを統合出力する」を参照してください。
- 配布印刷
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手順3.で生成した印刷データを,手順4.〜手順5.を繰り返すことで複数のクライアントPCに配布します。
- 4. 印刷データ転送(EUR Server - AdapterからEUR Server Serviceへ)
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EUR Server - Adapterは,生成された印刷データ(EPF形式ファイル)をEUR Server Serviceに転送します。
- 5. 印刷データ転送(EUR Server ServiceからクライアントPCへ)
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EUR Server Serviceは,転送された印刷データ(EPF形式ファイル)をクライアントPCに転送します。
- 6. [印刷先指定]ダイアログの表示
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印刷データ(EPF形式ファイル)を受信すると,EUR Client Serviceが起動して,出力先を設定するダイアログが表示されます。
- 7. プリンタの選択
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[プリンタ]リストボックスで,クライアントPCのプリンタを選択します。
- 8. トレイの選択
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[トレイ]リストボックスで,出力で使用するトレイを選択します。
- 9. [OK]ボタンのクリック
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指定したプリンタのトレイで帳票が出力されます。
(2) 起動部品の設定
(a) 印刷データの生成に関する設定
印刷データの生成で使用する起動部品のメソッド,関数,およびオプションの指定値を次に示します。
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ActiveX起動部品:OutputEPFReportメソッド
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Java起動部品:outputEPFReportメソッド
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COBOL起動部品:OutputEPFReport関数
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コマンド起動部品(eurpmcコマンド):/mオプションにepfを指定
また,生成時に設定する起動部品のプロパティ,メソッド,パラメタ,およびオプションの指定値を次に示します。
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帳票ファイルの設定
印刷する帳票ファイル名を設定します。
帳票ファイルの設定
起動部品の設定項目
設定する値
帳票ファイルの名前
ActiveX起動部品:ReportFileNameプロパティ
Java起動部品:setReportFileNameメソッド
COBOL起動部品:REPORTNAMEパラメタ
コマンド起動部品:/rfオプション
帳票ファイル名(255バイト以内の文字列)
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EPF形式ファイルの設定
EPF形式ファイル名を設定します。
EPF形式ファイルの設定
起動部品の設定項目
設定する値
EPF形式ファイル名
ActiveX起動部品:EPFFileNameプロパティ
Java起動部品:setEPFFileNameメソッド
COBOL起動部品:EPFFILENAMEパラメタ
コマンド起動部品:/epfnオプション
EPF形式ファイル名(255バイト以内の文字列)
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マッピングデータファイルの設定
マッピングデータファイル名を設定します。
ユーザデータファイルの設定
起動部品の設定項目
設定する値
マッピングデータファイルの名前
ActiveX起動部品:DataFileNameプロパティ
Java起動部品:setDataFileNameメソッド
COBOL起動部品:MAPPINGDATAパラメタ
コマンド起動部品:/mapオプション
マッピングデータファイル名(255バイト以内の文字列)
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ユーザデータファイル,印刷定義ファイル,および印刷付加情報の設定
必要に応じて,ユーザデータファイル(ユーザ定義データファイルなど),印刷定義ファイル(複数様式情報定義ファイル,文書情報設定ファイル,置き換え表管理情報ファイルなど)および印刷付加情報(印刷開始ページ,印刷部数,ページ番号など)を設定します。
-
プリンタクラス名の設定
同じ帳票が送られてきたときに,前回印刷時に指定したプリンタ名とトレイ名をデフォルト表示するためには,帳票のプリンタクラス名で前回印刷時の情報を記憶させます。
クライアントPCのプリンタ
起動部品の設定項目
設定する値
プリンタクラス名
ActiveX起動部品:PrinterClassNameプロパティ
Java起動部品:setPrinterClassNameメソッド
COBOL起動部品:PRINTERCLASSNAMEパラメタ
コマンド起動部品:/prcオプション
プリンタクラス名(80バイト以内の文字列)
- ■参考
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帳票ファイル名やマッピングデータファイル名を起動部品で直接指定するのではなく,帳票セットとして帳票セット指定ファイルにまとめて指定することもできます。この場合,出力時には次に示すプロパティ,メソッド,パラメタ,またはオプションで帳票セット指定ファイル名を指定してください。
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ActiveX起動部品:MultiReportSetFileNameプロパティ
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Java起動部品:setMultiReportSetFileNameメソッド
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COBOL起動部品:REPORTSETFILEパラメタ
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コマンド起動部品:/mrsオプション
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(b) 配布印刷に関する設定
配布印刷で使用する起動部品のメソッド,関数,およびオプションの指定値を次に示します。
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ActiveX起動部品:PrintPMReportメソッド
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Java起動部品:printReportメソッド
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COBOL起動部品:PrintReport関数またはPrintReport2関数
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コマンド起動部品(eurpmcコマンド):/mオプションにprintを指定
また,印刷時に設定する起動部品のプロパティ,メソッド,パラメタ,およびオプションの指定値を次に示します。
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配布するEPF形式ファイルの設定
配布するEPF形式ファイル名を設定します。
配布するEPF形式ファイル名には,「(a) 印刷データの生成に関する設定」の手順2.で生成したEPF形式ファイル名を設定します。
EPF形式ファイルの設定
起動部品の設定項目
設定する値
EPF形式ファイル名
ActiveX起動部品:EPFFileNameプロパティ
Java起動部品:setEPFFileNameメソッド
COBOL起動部品:EPFFILENAMEパラメタ
コマンド起動部品:/epfnオプション
EPF形式ファイル名(255バイト以内の文字列)
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印刷方法の設定
帳票を印刷する方法を設定します。
印刷方法の設定
起動部品の設定項目
設定する値
印刷方法
ActiveX起動部品:PrintModeプロパティ
Java起動部品:setPrintModeメソッド
COBOL起動部品:PRINTMODEパラメタ
5(クライアントPCに配布印刷する)
コマンド起動部品:/pmオプション
clds(クライアントPCに配布印刷する)
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クライアントPCの設定
クライアントPCのIPアドレスを指定します。
クライアントPCの設定
起動部品の設定項目
設定する値
IPアドレス
ActiveX起動部品:ClientAddressプロパティ
Java起動部品:setClientAddressメソッド
COBOL起動部品:CLIENTADDRパラメタ
コマンド起動部品:/clientオプション
255.255.255.255形式
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ダイアログの設定
クライアントPCで帳票を受信したときに印刷ダイアログを表示するかどうかを設定します。
ダイアログの設定
起動部品の設定項目
設定する値
ダイアログを表示するかどうか
ActiveX起動部品:DispPrintDlgプロパティ
Java起動部品:setDispPrintDlgメソッド
COBOL起動部品:DISPPRINTDLGパラメタ
0(対話型印刷)
コマンド起動部品:/dialogオプション
dialog(対話型印刷)
(3) 出力で使用するダイアログ
「3.2.3(3) 出力で使用するダイアログ」を参照してください。
(4) 注意事項
帳票を連続して出力すると,メモリ不足のエラーになることがあります。クライアントPCでメモリ不足のエラーが発生した場合は,時間を置いて再度出力するか,EUR Client Serviceを再起動してください。