Hitachi

EUR 帳票出力 機能解説 EUR Server編


2.9.2 UNIX/Linux環境でのプリンタ定義

UNIX/Linux環境のEUR Serverで出力するときは,プリンタ定義ファイルを指定しただけでは印刷できません。EUR Serverをインストールしたあと,稼働するOSでプリンタ定義をする必要があります。

プリンタ定義ファイルの指定内容の詳細については,マニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 定義手順

  1. OSでのプリンタ定義

    OSでのプリンタ定義は,スーパーユーザでログインしたあと,次に示す手順で行います。

    AIX環境の場合

    # /usr/sbin/lpshut  (プリンタのスケジューラが動作している場合)

    # /usr/sbin/lpadmin (プリンタ定義 

    # /usr/lib/lp/lpsched (プリンタのスケジューラを起動)

    HP-UX環境の場合

    # /usr/sbin/lpshut  (プリンタのスケジューラが動作している場合)

    # /usr/sbin/lpadmin (プリンタ定義 

    # /usr/lib/lpsched  (プリンタのスケジューラを起動)

    Linux環境の場合

    Linux環境の場合は,printconf-gui,またはprintconf-tuiツールを使用します。printconf-gui,またはprintconf-tuiツールについては,Linuxのドキュメントを参照してください。

  2. プリンタ定義ファイルの指定

    1.で定義したプリンタ名を,プリンタ定義ファイルのキーワードCommandに指定します。

  3. 印刷の実行

    2.で指定したプリンタ名を指定します。

注※

プリンタ定義は,ローカルプリンタとリモートプリンタで定義が次のように異なります。

  • AIX環境の場合

    ローカルプリンタのとき

    lpadminコマンドを使用して,ローカルプリンタをプリンタスプールシステムに追加します。例えば,プリンタ名Printer1とする場合は,次のように定義します。スペシャルファイルとして,/dev/lp0を使用しています。

    # /usr/sbin/lpadmin -pPrinter1 -v/dev/lp0 -onobanner

    # /usr/sbin/accept Printer1

    # /usr/bin/enable Printer1

    リモートプリンタのとき

    lpadminコマンドを使用して,リモートプリンタをプリンタスプールシステムに追加します。例えば,ホスト名HOST1に接続されているプリンタ(プリンタ名=RemotePR)をプリンタ名Printer1とする場合は,次のように定義します。ただし,ネットワークの構成などによって指定方法が異なる場合があります。プリンタを定義する場合は,あらかじめAIXのマニュアルを確認してください。

    # /usr/sbin/lpsystem HOST1

    # /usr/sbin/lpadmin -pPrinter1 -sHOST1!RemotePR

    # /usr/sbin/accept Printer1

    # /usr/bin/enable Printer1

  • HP-UX環境の場合

    ローカルプリンタのとき

    lpadminコマンドを使用して,ローカルプリンタをプリンタスプールシステムに追加します。例えば,プリンタ名Printer1とする場合は,次のように定義します。スペシャルファイルとして,/dev/lp0を使用しています。

    # /usr/sbin/lpadmin -pPrinter1 -v/dev/lp0 -mLIPS3

    リモートプリンタのとき

    lpadminコマンドを使用して,リモートプリンタをプリンタスプールシステムに追加します。例えば,ホスト名HOST1に接続されているプリンタ(プリンタ名=LBPA4)をプリンタ名Printer1とする場合は,次のように定義します。

    # /usr/sbin/lpadmin -pPrinter1 -v/dev/null -ocmrcmodel -osmrsmodel -ormHOST1 -orpLBPA4 -mrmodel

  • Linux環境の場合

    ローカルプリンタのとき

    プリンタタイプをLOCALに設定して,ドライバは直接プリンタキューを指定してください。

    リモートプリンタのとき

    プリンタタイプをLPDに設定して,ドライバは直接プリンタキューを指定してください。

(2) プリンタ定義ファイルの指定例

次の3台のプリンタを使用した,プリンタ定義ファイルの指定例を次に示します。

■LIPSPR1の定義内容

LIPSIII対応プリンタ,解像度300dpi,ハードマージン上下左右5mm,2段カセット,LPプリンタ名は,Printer1で登録されているプリンタ,自動給紙,モノクロ印刷,CODE39バーコードの細エレメント,太エレメント,キャラクタ間ギャップの幅の比を1対2.5対1に変更し,黒バーの太さを0.04mm補正,QRコードのセルサイズに5ドットを指定し,QRコードのセルサイズに30(1/100mm)を指定

■PSPR2の定義内容

PostScript対応プリンタ,解像度600dpi,ハードマージン上下左右5mm,両面印刷,用紙の長辺にとじ代を設定,3段カセット,LPプリンタ名は,Printer2で登録されているプリンタ,自動給紙,両面カラー印刷,MS 明朝をHeiseiMin-W3-90ms-RKSJ-Hに置き換え,MS ゴシックをHeiseiKakugo-W3-90ms-RKSJ-Hに置き換え,CODE39バーコードの細エレメント,太エレメント,キャラクタ間ギャップの幅の比を1対2対1に変更,QRコードのセルサイズに10ドットを指定し,QRコードのセルサイズに50(1/100mm)を指定

■ESCPPR3の定義内容

ESC/P対応プリンタ,解像度180dpi,1段カセット,LPプリンタ名は,Printer3で登録されているプリンタ,自動給紙,モノクロ印刷,CODE39バーコードの細エレメント,太エレメント,キャラクタ間ギャップの幅の比を1対3対1に変更し,黒バーの太さを0.05mm補正,QRコードのセルサイズに9ドットを指定し,QRコードのセルサイズに100(1/100mm)を指定

■プリンタ定義ファイルの指定例