5.12.1 オプション記述ファイルのキーワード
オプション記述ファイルは,apgrptコマンドの実行時に入力します。COBOL言語のプログラムから印刷する場合は,CALL文でapgrptコマンドを引数として記述します。
apgrptコマンドで指定できるオプション記述ファイルのキーワード一覧を次に示します。
キーワード |
印刷する場合※ |
表示する場合 |
||
---|---|---|---|---|
単一様式 |
複数様式 |
単一様式 |
複数様式 |
|
○ |
○ |
○ |
○ |
|
○ |
○ |
○ |
○ |
|
○ |
△ |
○ |
△ |
|
○ |
○ |
○ |
○ |
|
○ |
○ |
○ |
○ |
|
○ |
△ |
○ |
△ |
|
○ |
○ |
○ |
○ |
|
× |
○ |
× |
○ |
|
× |
○ |
× |
○ |
|
× |
○ |
× |
○ |
|
× |
○ |
× |
○ |
|
○ |
△ |
△ |
△ |
|
○ |
△ |
△ |
△ |
|
○ |
△ |
△ |
△ |
|
○ |
△ |
△ |
△ |
|
○ |
△ |
△ |
△ |
|
○ |
△ |
△ |
△ |
|
○ |
△ |
△ |
△ |
|
○ |
○ |
× |
× |
|
○ |
○ |
△ |
△ |
|
○ |
△ |
△ |
△ |
|
○ |
△ |
△ |
△ |
|
○ |
△ |
△ |
△ |
|
○ |
○ |
○ |
○ |
|
○ |
○ |
○ |
○ |
|
○ |
○ |
○ |
○ |
|
○ |
○ |
○ |
○ |
|
○ |
○ |
○ |
○ |
|
○ |
○ |
△ |
△ |
|
○ |
○ |
△ |
△ |
|
○ |
△ |
○ |
△ |
|
○ |
○ |
○ |
○ |
|
○ |
○ |
○ |
○ |
|
○ |
○ |
○ |
○ |
- 〈この項の構成〉
(1) 帳票の出力先の指定
帳票を印刷するときの出力先を指定します。
(3) EUR起動時のウィンドウの指定
(a) WindowStyle
EURを起動したときに表示するウィンドウを指定します。省略した場合は,editが仮定されます。
指定値 |
説 明 |
---|---|
edit |
レポート編集ウィンドウが表示されます。 |
view |
レポート確認ウィンドウが表示されます。 |
|
レポート印刷ウィンドウが表示されます。 |
-
レポート編集ウィンドウ
レポート編集ウィンドウは,帳票ファイル名を指定しないで起動した場合,帳票ウィンドウを「重ねて表示」実行時のウィンドウの位置,ウィンドウサイズで最前面に表示し,その後ろにマッピングデータウィンドウを表示します。ユーザ定義データウィンドウは表示されていません。既存の帳票ファイル名を指定して起動した場合は,前回レポート編集ウィンドウでEURを終了したときのウィンドウの位置,ウィンドウサイズで,帳票ウィンドウ,マッピングデータウィンドウ,およびユーザ定義データウィンドウが表示されます。
-
レポート確認ウィンドウ
レポート確認ウィンドウは,メインウィンドウに帳票ウィンドウを最前面かつ最大表示します。マッピングデータウィンドウとユーザ定義データウィンドウは表示されません。レポート確認ウィンドウでは,帳票の編集はできませんが,ほかの帳票を開いたり,印刷したりできます。
-
レポート印刷ウィンドウ
レポート印刷ウィンドウは,メインウィンドウに帳票ウィンドウを最前面かつ最大表示します。マッピングデータウィンドウとユーザ定義データウィンドウは表示されません。レポート印刷ウィンドウでは,帳票の編集をしたり,ほかの帳票を開いたりできません。
(5) 用紙の向きの指定
(a) PaperOrientation
印刷するときの用紙の向きを指定します。「PrinterName」を省略した場合,この指定は無視されます。複数様式で帳票を出力する場合は,「PaperOrientation」の指定は無効になります。
指定値 |
説 明 |
---|---|
portrait |
用紙の向きを縦にします。 |
landscape |
用紙の向きを横にします。 |
省略した場合は,帳票を定義したときの設定に従います。ここで指定された値が帳票定義時の属性と異なる場合は,帳票の一部が印刷されない場合があります。次にオプション指定の印刷結果の例を示します。
(7) ユーザ定義データ用のファイルの指定
帳票を定義するときのユーザ定義データ(帳票を定義するときのユーザ定義データウィンドウの入力データ)の入力ファイルを変更する場合に指定します。ファイルのパスを含めて指定することもできます。
(10) 印刷ページの選択
ページ番号,および印刷部数を指定します。このオプション記述ファイルのキーワードは,「PrinterName」が指定されているとき,有効になります。
(a) PrintStartPage
ページ番号を印刷するときの印刷開始ページを指定します。開始ページに指定できる値は,1以上の整数です。省略した場合は,前回印刷したときに指定したページが仮定されます。初期値は,「1」です。
「PrintEndPage」よりも大きい値を指定した場合は,エラーになります。
複数様式で帳票を出力する場合は,「PrintStartPage」の指定は無効になり,印刷開始ページは「1」です。
(b) PrintEndPage
ページ番号を印刷するときの印刷終了ページを指定します。終了ページに指定できる値は,1〜32,767です。省略した場合は,帳票の全ページを印刷します。終了ページに,実際にない大きなページ数を指定した場合,帳票の最大ページまでが印刷されます。
複数様式で帳票を出力する場合は,「PrintEndPage」の指定は無効になり,終了ページまで印刷されます。
(11) ページ番号の印刷指定
余白へのページ番号の印刷についての情報を指定します。このオプション記述ファイルのキーワードは,「PrinterName」が指定されているとき,有効になります。
(a) Numbering
余白へのページ番号を印刷するかしないかを指定します。初期値は,「off」です。
指定値 |
説 明 |
---|---|
on |
ページ番号を印刷します。 |
off |
ページ番号を印刷しません。 |
複数様式で帳票を出力する場合は,「Numbering」を指定しても無効になります。
余白へのページ番号は,[用紙の設定]ダイアログの[余白]で設定した領域に印刷されます。余白へのページ番号を出力する場合は,プリンタのハードマージンに掛からないように,用紙の余白は余裕を持って設定してください。
(b) NumberingPos
ページ番号を余白に印刷するときの印刷位置を,次に示す値で指定します。「Numbering」を省略した場合は,この指定は無視されます。
初期値は,「btmc」です。
指定値 |
説 明 |
---|---|
topr |
ページ番号が右上に印刷されます。 |
topc |
ページ番号が中央上に印刷されます。 |
topl |
ページ番号が左上に印刷されます。 |
btmr |
ページ番号が右下に印刷されます。 |
btmc |
ページ番号が中央下に印刷されます。 |
btml |
ページ番号が左下に印刷されます。 |
複数様式で帳票を出力する場合は,「Numbering」と「NumberingPos」を指定しても無効になります。
(c) NumberingFormat
ページ番号の形式を指定します。ページ番号を「*」,最終ページ番号を「$」で示して印刷形式を指定します。ページ番号および最終ページ番号を全角で表示したいときは全角の記号で,半角で表示したいときは半角の記号で指定します。「Numbering」を省略した場合は,この指定は無視されます。
指定した形式 |
出力結果 |
---|---|
* |
1 |
-*- |
-1- |
-*/$- |
-1/5- |
(*) |
(1) |
複数様式で帳票を出力する場合は,「Numbering」と「NumberingFormat」を指定しても無効になります。
(d) NumberingFrom
ページ番号の初期値を指定します。初期値として指定できる値は,1〜32,767です。*/$の印刷形式の場合でも,指定できます。
複数様式で帳票を出力する場合は,「NumberingFrom」の指定は無効になります。
(e) NumberingReset
改ページのキーが指定されている場合,そのキーがブレイクするごとにページ番号の開始番号を初期化(NumberingFromの値)するかしないかを指定します。省略した場合は,帳票の属性に従います。初期値は,「normal」です。
指定値 |
説 明 |
---|---|
reset |
初期化します。 |
normal |
初期化しません。ページ番号の形式の「$」は,全体のページになります。 |
複数様式で帳票を出力する場合は,「NumberingReset」の指定は無効になり,「MultiFormInfoDefFile」の指定が有効になります。
- 重要
-
改ページを設定している帳票では,このオプション記述ファイルで指定するページ番号と帳票上に配置したページ番号アイテムには,ページ番号の初期化について次のような関係を持っています。
-
オプション記述ファイルで「NumberingReset」を指定しないと,ページ番号アイテムの形式にn/m形式,またはそれ以外の形式を設定しても,余白のページ番号は初期化されません。
-
オプション記述ファイルで「NumberingReset」に「reset」を指定すると,ページ番号アイテムのページ番号も初期化されます。n/m形式でない場合も,初期化されます。
-
[アイテムのプロパティ]ダイアログの[表示形式(ページ番号)]タブで,[バージョン3形式]が選択されている場合は,「NumberingReset」の指定は無視されます。
-
(12) 給紙トレイの指定
給紙トレイを指定します。このオプション記述ファイルのキーワードは,「PrinterName」が指定されているとき,有効になります。
(a) TraySelection
給紙トレイ選択機能を使用するかどうかを指定します。省略した場合は,「0(給紙トレイ選択機能を使わない)」が仮定されます。
指定値 |
説 明 |
---|---|
0 |
給紙トレイ選択機能を使いません。出力先プリンタのデフォルトのトレイに印刷されます。 |
1 |
給紙トレイ選択機能を使います。ただし,「TrayCode」で指定されたコードが,出力先プリンタにない場合は,エラーになります。 |
2 |
給紙トレイ選択機能を使います。ただし,「TrayCode」で指定されたコードが,出力先プリンタにない場合は,プリンタの既存値で印刷されます。 |
(b) TrayCode
「TraySelection」を指定して給紙トレイ選択機能を使用する場合,このオプションでプリンタの給紙トレイコードを指定します。省略した場合は,給紙トレイコード「1」が仮定されます。指定した値が,プリンタによって使用できない場合は,「TraySelection」の指定に従って処理されます。「TraySelection」を省略した場合は,この指定は無視されます。
Windowsで規定されている,給紙トレイコードを次に示します。給紙トレイコードの256以上は,各デバイス固有コードを割り当てられます。
給紙トレイ(対象給紙装置) |
給紙トレイコード |
---|---|
上段用紙トレイ |
1 |
単一給紙ソース |
1 |
下段用紙トレイ |
2 |
中段用紙トレイ |
3 |
手差し用紙フィーダ |
4 |
封筒フィーダ |
5 |
手差し封筒フィーダ |
6 |
用紙サイズを基に自動的に給紙装置を選択 |
7 |
トラクタフィーダ |
8 |
小型用紙ソース |
9 |
大型用紙ソース |
10 |
大容量用紙トレイ |
11 |
用紙カセット |
14 |
給紙トレイコードを指定するとき,プリンタの製造会社や機種によって,Windowsで規定されている給紙トレイコードと異なる場合があります。また,Windowsで規定されている給紙トレイコードであっても,プリンタドライバによって,給紙トレイ名と給紙トレイコードを独自に割り当てていると,期待したトレイから給紙されない場合があります。この場合,出力先プリンタに対応した給紙トレイコードを,EURで提供している[給紙トレイ一覧]ツールで確認してください。
[給紙トレイ一覧]ダイアログでは,出力先プリンタをリストボックスから選択すると,そのプリンタの給紙トレイ名と,対応する給紙トレイコードの一覧が表示されます。
表示された給紙トレイコードを指定することで,期待したトレイから給紙できます。
[給紙トレイ一覧]ツールの実行ファイル「Eurtyl.exe」は,次に示すフォルダにあります。
-
EUR Designerの場合
EUR Designerのインストール先フォルダ\Designer\Program\Eurtyl.exe
-
EUR Viewerの場合
EUR Viewerのインストール先フォルダ\Program\Eurtyl.exe
(14) 複数様式での帳票出力の指定
(a) MultiReportSetFile
帳票セット指定ファイル名を指定します。帳票セット指定ファイルは,複数の帳票ファイルを統合する順番と帳票に読み込むデータファイルを指定しておくファイルです。
帳票セット指定ファイルについては,「5.6 帳票セット指定ファイル」を参照してください。
(b) MultiFormInfoDefFile
複数様式情報定義ファイル名を指定します。複数様式情報定義ファイルは,様式(帳票フォーマット)や読み込むデータを切り替える条件と,切り替え時の動作を定義しておくファイルです。
複数様式情報定義ファイルについては,「5.7 複数様式情報定義ファイル」を参照してください。
(15) 置き換え表管理情報ファイル名の指定
(a) ReplaceItemCntlFile
置き換え表管理情報ファイル名を指定します。置き換え表管理情報ファイルは,表示データの置き換え表ファイルを管理するファイルです。置き換え表管理情報ファイルについては,「5.10 置き換え表管理情報ファイル」を参照してください。
(16) 固定ピッチフォントの文字幅計算方法の指定
(a) FontWidthMode
固定ピッチフォントの文字幅計算方法を指定します。EUR 帳票作成機能での固定ピッチフォントの文字幅計算方法の詳細については,マニュアル「EUR 帳票作成 操作ガイド」を参照してください。EUR サーバ帳票出力機能での固定ピッチフォントの文字幅計算方法の詳細については,マニュアル「EUR システム設計ガイド」を参照してください。
指定値は次のとおりです。指定を省略した場合は,帳票ウィンドウの[オプション]ダイアログの[表示]タブにある,[文字幅計算方法]グループボックスの設定値が適用されます。
指定値 |
説 明 |
---|---|
static |
固定ピッチフォントの文字幅は固定値になります。 半角文字はアイテムのフォント幅,全角文字はアイテムのフォント幅の2倍になります。 |
dynamic |
固定ピッチフォントの文字幅は,使用するフォントに合わせて決定されます。 |