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EUR 帳票出力 EUR Designer/EUR Viewer編


5.6.1 帳票セット指定ファイルの作成

帳票セット指定ファイルの形式と,作成する方法について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 帳票セット指定ファイルの形式

帳票セット指定ファイルの形式を次に示します。

帳票セット1 △1〔△2
  〔帳票セット2 △1〕〕〔△2
         :
  〔帳票セットn △1〕〕
(凡例)

1:0個以上のタブ,または半角空白を示します。

2:改行コード(\r\n,または\n)を示します。

(2) 帳票セット指定ファイルの編集

帳票セット指定ファイルは,メモ帳など,テキストファイルが編集できるエディタを起動して編集します。任意の拡張子のファイルを使用できます。

(a) 帳票セットの形式

帳票セットは,帳票ファイルと入力データを一まとまりにしたものです。

帳票ファイル名△n〔,〔マッピングデータ△n〕〔,〔ユーザ定義データ△n〕〕〕
(凡例)

△n:ファイル名を区切るコンマ「,」の前に,0個以上の半角空白,または0個以上の改行コード(\t)が指定できることを示します。

「マッピングデータ」と「ユーザ定義データ」に指定するファイル情報は,帳票を設計するときに使用したデータによって,次のように異なります。

  • データファイルから読み込んだデータの場合

    データファイル名を指定します。省略した場合は,帳票設計時に指定したデータファイル名が入力されます。帳票設計時に指定したデータファイル名は,EUR 帳票作成機能の[データのプロパティ]ダイアログの[データ情報]タブで確認できます。

  • データベースアクセス定義で抽出したデータを読み込んだ場合

    可変記号値定義ファイル名を指定します。データベースアクセス定義で可変記号を設定しなかったとき,または可変記号の初期値で実行するときは,可変記号値定義ファイル名の指定を省略できます。

    誤ってデータファイル名を指定した場合は,データファイル名が指定されたと見なされます。また,オプション記述ファイルのキーワード「DBInfoFileName」に接続情報ファイルが指定されていない場合は,可変記号値定義ファイルを指定しても,データファイルと見なされます。データベースに接続して帳票にデータを読み込む場合は,「DBInfoFileName」に接続情報ファイルを指定してください。

(b) ファイルの指定のしかた

  • 帳票ファイルに指定できるファイルの種類は,フォームシートファイル(*.fms)です。フォームシートファイル名は必ず指定してください。フォームシートファイル名が指定されていない場合は,エラーコード4623を返します。

  • 帳票ファイル,マッピングデータファイル,ユーザ定義データファイル,および可変記号値定義ファイルは,フルパス,相対パス,またはファイル名だけのどれかで指定してください。ファイル名をフルパスで指定しなかった場合は,[オプション]ダイアログの[ファイル]タブで指定されているパスからの相対パス,またはファイルを読み込みます。

  • ファイル名に空白が含まれている場合は,個々のファイルを「"」で囲んでください。例えば,フォームシートファイル名に空白が含まれている場合は,「"Report 1.fms",Mapdata.csv」のように指定します。

(c) 帳票セットを指定する場合の注意

  • 帳票セットは,一つ以上指定してください。一つ以上の帳票セットが指定されていない場合は,エラーコード4623を返します。指定できる帳票セットの上限は,帳票セットの「マッピングデータ」と「ユーザ定義データ」に指定するファイル情報によって異なります。

    • データファイルからの場合

      2,147,483,647セットまで

    • データベースからの場合

      10セットまで

  • 帳票セットは,「"」で囲まないでください。帳票セットを「"」で囲んだ場合は,すべてのファイルを帳票ファイルと見なします。