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EUR 帳票作成 操作ガイド


3.7.1 ディクショナリファイルとは

ディクショナリファイルは,UNIX版 EUR旧製品で設計された帳票の入力データの形式(マッピングデータやユーザ定義データの各項目の属性など)を定義しているファイルです。UNIX版 EUR旧製品のディクショナリファイルを用いてデータを入力し,帳票を設計する場合に使用します。

EUR サーバ帳票出力機能では,ディクショナリファイルは使用できません。

〈この項の構成〉

(1) ディクショナリファイルの記述形式

ディクショナリファイルには,「CSV形式およびDAT形式」と「FIX形式」のそれぞれに対応した形式があります。

ディクショナリファイルを使用する場合,データファイルの拡張子が「.fix」のときはFIX形式のデータを読み込み,「.fix」以外のときは,CSV形式およびDAT形式のデータとして読み込みます。

図3‒1 ディクショナリファイルの記述例

[図データ]

表3‒1 ディクショナリファイルの記述形式

記述項目

記述内容

1行目に指定する内容

CSV形式およびDAT形式

1行目に「1,」のあと,データファイルの区切り文字として使用する記号を「"」で囲んで指定します。

なお,区切り文字の指定を省略した場合は,区切り文字に「,」を使用します。

  • 区切り文字は,必ず「"」で囲んで指定してください。

  • 「"」は,区切り文字として指定できません。

  • 区切り文字は,改行,\0以外のコードで指定してください。

FIX形式

1行目に「1」を指定します。

区切り文字

フィールド名とフィールドの属性の間は,「,,」を指定します。それ以外は,「,」で区切ります。

(1)フィールド名

フィールド名として使用できる文字を次に示します。

英数字,全角文字,_ ,@ ,# ,$ ,* ,/ ,\ ,-

マッピングデータのフィールド名は,510桁までです。ユーザ定義データのフィールド名は,499桁までです。

(2)フィールドの属性

作成するテーブルのフィールドの属性は,次のように指定します。

  • 文字フィールド:C

  • 数値フィールド:I  (整数データ)

            F  (実数データ)

            B  (集計対象外)

  • 日付フィールド:CY (年次データ)

            MO (月次データ)

            DA (日次データ)

            HS (日付・時刻データ)

  • 和暦フィールド:WCY(和暦(年次)データ)

            WMO(和暦(月次)データ)

            WDA(和暦(日次)データ)

  • 画像フィールド:M

  • 特殊編集レベルフィールド:SP

    特殊編集レベルを指定すると,データウィンドウのレコード番号の横に「(レベル:nn)」と表示されます。

  • バーコードフィールド:R

(3)データの属性

「C」を指定します。

(4)フィールドの位置

CSV形式およびDAT形式

  • フィールドを表示する順に,フィールド番号を指定します。順不同にフィールド番号を付けることもできます。

  • 同じフィールド番号を付けたり,フィールドの総数を超えたりした場合は,エラーとなり,データは読み込まれません。

FIX形式

先頭を「1」とする,相対位置で指定します。

(5)データの長さ

(データウィンドウの各フィールド表示幅は,ディクショナリファイルのフィールド名の長さと,データの長さのどちらか大きい方の値とします)。

フィールドをデータウィンドウに表示する幅,フィールド名の長さ,またはデータの長さから,どれか最大のものを記述します。

ただし,文字の場合は,データウィンドウのフィールド長とし,数値の場合は,最大桁数とします。

フィールドの長さを超えるデータが記述された場合は,超えた分を切り捨てたデータが表示されます。