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EUR システム構築ガイド(UNIX(R)用)


6.3.3 スプールサーバを登録する

スプールサーバを帳票の出力先として登録するために,出力先定義ファイルを作成します。

〈この項の構成〉

(1) ダイアログを使用して作成する

[EUR Server Service 構成定義]ダイアログでスプールサーバを帳票の出力先として登録すると,出力先定義ファイルが次のディレクトリに作成されます。

インストール先ディレクトリ\Server\Conf

[EUR Server Service 構成定義]ダイアログは,EUR製品のプログラムメニューから,[Server]−[Server Service 構成定義]を選択すると表示されます。なお,複数のEUR Server Serviceが起動管理定義に登録されている場合は,[EUR Server Service 構成定義]ダイアログが表示される前に,[サービスの選択]ダイアログが表示されます。

[図データ]

[識別名]

EUR Server Serviceの識別名が,登録した順に一覧で表示されます。

出力先を設定,変更または削除したいEUR Server Serviceを選択して,[OK]ボタンをクリックすると,[EUR Server Service 構成定義]ダイアログが表示されます。

(a) 出力先を登録する

出力先の登録手順を次に示します。最大登録数のデフォルトは,65,536個です。

  1. [EUR Server Service 構成定義]ダイアログの[出力先]タブを表示します。

  2. [追加]ボタンをクリックします。

    [出力先の追加]ダイアログが表示されます。

  3. 次の項目を設定します。

    • 出力先(必須)

    • IPアドレス(必須)

    • 説明(任意)

  4. [OK]ボタンをクリックします。

    出力先が[EUR Server Service 構成定義]ダイアログに追加されます。

    ただし,次の場合は,メッセージが表示されて,[出力先の追加]ダイアログに戻ります。

    • 指定が必須の項目が指定されていない場合

    • すでにデフォルトの出力先が登録されている場合に,[デフォルト出力先]オプションボタンを選択したとき

    • 同じ出力先名が登録されている場合

    • 出力先,説明が入力できる文字数を超えている場合

    • 出力先,説明に入力できない文字があった場合

    • 出力先名に半角空白だけを入力した場合

(b) 出力先を変更する

出力先の変更手順を次に示します。

  1. [EUR Server Service 構成定義]ダイアログの[出力先]タブを表示します。

  2. 変更する出力先を選択して,[変更]ボタンをクリックします。

    [出力先の変更]ダイアログが表示されます。

  3. 設定内容を変更します。

  4. [OK]ボタンをクリックします。

    出力先が変更されます。変更後の登録内容が[EUR Server Service 構成定義]ダイアログに表示されます。

    ただし,次の場合は,メッセージが表示されて,[出力先の変更]ダイアログに戻ります。

    • 指定が必須の項目が指定されていない場合

    • すでにデフォルトの出力先が登録されている場合に,[デフォルト出力先]オプションボタンを選択したとき

    • 同じ出力先名が登録されている場合

    • 出力先,説明が入力できる文字数を超えている場合

    • 出力先,説明に入力できない文字があった場合

    • 出力先名に半角空白だけを入力した場合

(c) 出力先を削除する

出力先の削除手順を次に示します。

  1. [EUR Server Service 構成定義]ダイアログの[出力先]タブを表示します。

  2. 削除する出力先を選択して,[削除]ボタンをクリックします。

    削除を確認するダイアログが表示されます。

  3. [OK]ボタンをクリックします。

    出力先が削除されます。

(2) サンプルファイルを編集して作成する

作成手順を次に示します。

  1. 出力先定義ファイル(Destination.conf)のサンプルを任意の場所に保存します。

  2. 出力先定義ファイルを編集します。

    出力先定義ファイルは,マシンのロケールに応じたエンコードで編集してください。

作成したファイルは,同じファイル名(Destination.conf)で「表6-2 構成定義ファイルの種類と格納先」に示す格納先に格納してください。また,格納先には,EUR Server Serviceを利用するユーザが読み書きできるようにアクセス権を設定してください。

出力先定義ファイルの設定項目については,マニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」を参照してください。

(3) ダイアログの設定項目

出力先定義ファイルの作成で使用するダイアログの設定項目について説明します。

(a) [EUR Server Service 構成定義]ダイアログ([出力先]タブ)

[図データ]

[EUR Server Service 構成定義]ダイアログのタイトルバーには,選択したEUR Server Serviceの識別名が表示されます。

[出力先一覧]

登録したスプールサーバの構成定義が表示されます。[出力先名],[IPアドレス],または[説明]をクリックすると,Shift-JISのコード順にソートして表示されます。

[出力先名]

登録した出力先名が表示されます。出力先名は,登録順に表示されます。デフォルトの出力先には,「"デフォルト"」と表示されます。

[IPアドレス]

出力先名と対応するスプールサーバのIPアドレスが表示されます。

[説明]

出力先の説明が表示されます。

[追加]ボタン

[出力先の追加]ダイアログが表示され,出力先が登録できます。ただし,出力先の登録数が上限を超えていた場合は,不活性になります。最大登録数のデフォルトは,65,536個です。

[変更]ボタン

[出力先の変更]ダイアログが表示され,出力先の情報が変更できます。

[削除]ボタン

削除を確認するダイアログが表示され,出力先が削除できます。

(b) [出力先の追加]ダイアログ

[図データ]

[出力先]グループボックス

出力先名を登録するか,デフォルトの出力先を登録するかのどちらかを選択します。出力先は,[出力先名登録]オプションボタン,または[デフォルト出力先]オプションボタンを必ず指定してください。

[出力先名登録]オプションボタン

出力先名を指定する場合に選択します。

[出力先名]テキストボックス

出力先名を入力します。80バイトまで入力できます。[出力先名登録]オプションボタンを選択した場合は,必ず入力してください。ただし,制御コード(0x00〜0x1F,0x7F〜0x9F),「"」,および「,」は入力できません。先頭と末尾の半角空白は登録時に削除されます。半角空白だけを入力した場合はエラーとなります。

すでに登録された出力先名は登録できません。

[デフォルト出力先]オプションボタン

デフォルトの出力先を指定する場合に選択します。すでにデフォルトの出力先が登録されている場合は,選択できません。

デフォルト出力先には,帳票サーバで出力先名を指定していない場合,または指定された出力先が定義されていない場合に,出力するスプールサーバを定義します。

[IPアドレス]テキストボックス

出力先名と対応するスプールサーバのIPアドレスを255.255.255.255形式で入力します。IPアドレスは必ず指定してください。何も入力しなかった場合は,「0.0.0.0」で登録されます。

[説明]テキストボックス

出力先の説明を入力します。256バイトまで入力できます。ただし,制御コード(0x00〜0x1F,0x7F〜0x9F),「"」,および「,」は入力できません。先頭と末尾の半角空白は登録時に削除されます。半角空白だけを入力した場合は,未入力となります。

(c) [出力先の変更]ダイアログ

[図データ]

変更する出力先の設定内容が表示されます。[出力先の変更]ダイアログの各項目については,「(b) [出力先の追加]ダイアログ」を参照してください。