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EUR システム構築ガイド(UNIX(R)用)


3.7.2 実現できる機能

ファイル監視サービスを起動している状態で,帳票出力に使用するファイルを監視フォルダに格納すると,ファイル監視サービスが一定間隔で監視フォルダ内のファイルの着信をチェックして自動的に帳票の印刷やファイル出力を行います。ファイルの着信を監視する間隔は,ファイル監視サービスの環境設定ファイル設定することができます。また,帳票の印刷やファイル出力を行う際にジョブ実行プログラムが動作します。

ファイル監視サービスで実現できる機能の概要を次に示します。オプションの詳細については,マニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server 編」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) マッピングデータファイルを監視して帳票を出力する(事前定義型)

マッピングデータファイルを監視対象として帳票を出力できます。業務アプリケーションから監視フォルダにマッピングデータファイルを格納すると,ファイル監視サービスが一定間隔で監視フォルダ内のファイルの着信をチェックしてファイルを自動的に取得します。取得したファイルが監視定義ファイルに定義したファイル名と一致した場合は,起動パラメタファイルの定義内容に従ってeurpmcコマンドを呼び出して帳票を出力します。ファイル名が一致しない場合,および帳票の出力でエラーが発生した場合は,取得したファイルを完了フォルダに格納します。

起動パラメタファイルにはeurpmcコマンドのオプションを記述して帳票の出力先や出力方法を定義します。監視定義ファイルには着信監視するマッピングデータファイルに対応する起動パラメタファイルの情報を定義します。これらのファイルはファイル監視サービスの使用前にあらかじめ作成しておく必要があります。

起動パラメタファイルおよび監視定義ファイルの詳細については,マニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」を参照してください。

(2) 制御情報付データファイルを監視して帳票を出力する(上位主導型)

制御情報付データファイルを監視対象として帳票を出力できます。業務アプリケーションから監視フォルダに制御情報付データファイルを格納すると,ファイル監視サービスが一定間隔で監視フォルダ内のファイルの着信をチェックして自動的にファイルを取得し,ファイル内に定義されているマッピングデータおよび帳票の出力先や出力方法に従ってeurpmcコマンドを呼び出して帳票を出力します。帳票の出力時にエラーになった場合は,取得したファイルを完了フォルダに格納します。

制御情報付データファイルに記述する帳票の出力先や出力方法の定義は,eurpmcコマンドのオプションで指定します。

制御情報付データファイルおよび起動パラメタファイルに定義できるeurpmcコマンドのオプションの詳細については,マニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」を参照してください。

(3) 完了フォルダに保持されているマッピングデータファイルまたは制御情報付データファイルを使用して再度帳票を出力する

完了フォルダに保持されているマッピングデータファイルおよび制御情報付データファイルを監視フォルダにコピーすることで再度帳票を出力できます。

注※

監視定義ファイルおよび起動パラメタファイルの定義内容を変更した場合は,変更後の定義内容に従って帳票を出力します。