Hitachi

EUR システム構築ガイド(UNIX(R)用)


3.4.2 EUR Server - Spool Serviceを呼び出すには

EUR Server - Spool Serviceを呼び出すには,SS-Java起動部品を使用します。

〈この項の構成〉

(1) 使用方法

SS-Java起動部品が提供するJP.co.Hitachi.soft.EURPMLSパッケージをインポートすることで利用できます。

なお,JP.co.Hitachi.soft.EURPMLSパッケージは,次に示すクラスを提供します。

(2) 実現できる機能

SS-Java起動部品で実現できる機能の概要を次に示します。メソッドの詳細については,マニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」を参照してください。

(a) スプールデータを操作する

スプールデータとは,帳票の印刷データ(EPF形式ファイル)をスプールサーバに蓄積するときのファイル形式です。次に示すメソッドを使用することで,スプールデータに対してさまざまな操作ができます。

  • スプールデータの一覧を取得する(getSpoolFileOutlineメソッド)

  • スプールデータの属性値を取得する(getSpoolFileAttributeメソッド)

  • スプールデータの属性値を変更する(setSpoolFileAttributeメソッド)

  • スプールデータから印刷データをファイル取得する(getSpoolFileメソッド)

  • スプールデータから印刷データをメモリ取得する(memgetSpoolFileメソッド)

  • スプールデータから取得した印刷データを出力する(printSpoolReportメソッド)

  • スプールデータを削除する(deleteSpoolFileメソッド)

(b) スプールサーバの情報を取得する

スプールサーバに登録されているプリンタの情報を一覧で取得できます。使用するメソッドを次に示します。

  • スプールサーバのプリンタクラスの一覧を取得する(getPrinterClassListメソッド)

  • スプールサーバのOS上のプリンタの一覧を取得する(getPrinterListメソッド)

  • スプールサーバのOS上のプリンタのトレイの一覧を取得する(getTrayListメソッド)

スプールサーバがUNIX/Linux環境の場合は,プリンタの情報を取得できません。

(c) プロパティを初期化する

SS-Java起動部品の各メソッドで指定したプロパティを初期化できます。プロパティの初期化には,initializeメソッドを使用します。

(d) エラー情報を取得する

スプールデータの操作時に発生するエラー(例外)情報を取得できます。使用するメソッドを次に示します。

  • エラーコードを取得する(getErrorCodeメソッド)

  • エラーレベルを取得する(getErrorLevelメソッド)

  • エラーメッセージのメッセージIDを取得する(getKeyメソッド)

  • エラーメッセージの文字列を取得する(getMessageメソッド)

  • エラー種別が警告の場合に,印刷データを取得する(getOutputDataメソッド)