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EUR システム構築ガイド(UNIX(R)用)


3.3.2 EUR Server - Spool Serviceを呼び出すには

EUR Server - Spool Serviceを呼び出すには,SS-ActiveX起動部品を使用します。

〈この項の構成〉

(1) 使用方法

SS-ActiveX起動部品を使用するには,次の二つの方法があります。

指定例を次に示します。

●プログラムIDを指定したServer.CreateObjectメソッド(またはCreateObjectメソッド)を呼び出す例
  • VBScriptの場合

Dim eurpmls As Object
Set eurpmls=Server.CreateObject("EURPMLS.Exec")
  • Visual Basicの場合

Dim eurpmls As Object
Set eurpmls=CreateObject("EURPMLS.Exec")

eurpmlsには,Server.CreateObjectメソッドまたはCreateObjectメソッドの呼び出しによって作成されるオブジェクト名を指定します。

●EURPMLSADPLib.EURPMLSAdapterクラスを呼び出す例
Dim eurpmls As EURPMLSADPLib.EURPMLSAdapter
Set eurpmls=new EURPMLSADPLib.EURPMLSAdapter

eurpmlsには,EURPMLSADPLib.EURPMLSAdapterクラス型の任意のオブジェクト名を指定します。new操作でEURPMLSADPLib.EURPMLSAdapterクラスを生成してください。

■注意

EURPMLSADPLib.EURPMLSAdapterクラスを生成する前に,ユーザアプリケーションプロジェクトのコントロールまたはCOMの参照設定に,コントロール名「EURPMLSADP ActiveX コントロール モジュール」を追加してください。

(2) 実現できる機能

SS-ActiveX起動部品で実現できる機能の概要を次に示します。メソッドやプロパティの詳細については,マニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」を参照してください。

(a) スプールデータを操作する

スプールデータとは,帳票の印刷データ(EPF形式ファイル)をスプールサーバに蓄積するときのファイル形式です。次に示すメソッドを使用することで,スプールデータに対してさまざまな操作ができます。

  • スプールデータの一覧を取得する(GetSpoolFileOutlineメソッド)

  • スプールデータの属性値を取得する(GetSpoolFileAttributeメソッド)

  • スプールデータの属性値を変更する(SetSpoolFileAttributeメソッド)

  • スプールデータから印刷データを取得する(GetSpoolFileメソッド)

  • スプールデータから取得した印刷データを出力する(PrintSpoolReportメソッド)

  • スプールデータを削除する(DeleteSpoolFileメソッド)

(b) スプールサーバの情報を取得する

スプールサーバに登録されているプリンタの情報を一覧で取得できます。使用するメソッドを次に示します。

  • スプールサーバのプリンタクラスの一覧を取得する(GetPrinterClassListメソッド)

  • スプールサーバのOS上のプリンタの一覧を取得する(GetPrinterListメソッド)

  • スプールサーバのOS上のプリンタのトレイの一覧を取得する(GetTrayListメソッド)

スプールサーバがUNIX/Linux環境の場合は,プリンタの情報を取得できません。

(c) プロパティを初期化する

SS-ActiveX起動部品の各メソッドで指定したプロパティを初期化できます。プロパティの初期化には,Initializeメソッドを使用します。