5.3.9 注意事項
- 〈この項の構成〉
(1) EUR Server - Adapter,EUR Server - Spool Service AdapterをWindows環境で使用する場合の注意
ログファイルの出力先ディレクトリがシステムフォルダ(Program FilesまたはProgram Files (x86))以下にある場合で,EUR Server - Adapter,およびEUR Server - Spool Service Adapterを管理者権限で実行しないときは,ログファイルの出力先ディレクトリではなく,リダイレクトフォルダにログファイルが出力されます。
例えば,ログファイルの出力先ディレクトリを変更しないでEUR Server - Adapter,およびEUR Server - Spool Service Adapterをデフォルトディレクトリにインストールした場合,管理者権限で実行しないときは,次のディレクトリにログファイルが出力されます。
C:\Users\<ログインユーザ>\AppData\Local\VirtualStore\Program Files\HITACHI\EUR\Log
(2) EUR Clientを使用する場合の注意
構成定義ファイルの格納先ディレクトリがシステムフォルダ(Program FilesまたはProgram Files (x86))以下にある場合で,EUR Clientを管理者権限で実行しないときは,構成定義ファイルを更新すると,構成定義ファイルの格納先ディレクトリではなく,リダイレクトフォルダにファイルが作成,更新されます。
(3) ログ機能に関する注意
ログファイルは,次に示す状況のどれかが当てはまる場合,EUR サーバ帳票出力機能の正常終了,またはエラー終了に関係なく,ログを出力しません。
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ログファイル,またはログ出力制御ファイルの出力先ディレクトリに対して,EUR サーバ帳票出力機能の実行ユーザに書き込み権限がない場合。
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ログファイル,またはログ出力制御ファイルは存在するが,EUR サーバ帳票出力機能の実行ユーザに書き込み権限がない場合。
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ログファイル,またはログ出力制御ファイルの出力先ハードディスクに,空き容量がない場合。
次のように対処したあと,再度EUR サーバ帳票出力機能を実行してください。
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EUR サーバ帳票出力機能の実行ユーザに対して,出力先ディレクトリに書き込み権限を与えてください。
出力先ディレクトリは,環境変数EURPS_LOGFILEPATH,または環境設定ファイル(eurps_env)中の変数EURPS_LOGFILEPATHに設定されているディレクトリです。環境変数EURPS_LOGFILEPATHが設定されていない場合は,「/var/opt/eur/log」が出力先ディレクトリです。環境変数EURPS_LOGFILEPATHについては,マニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」を参照してください。
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EUR サーバ帳票出力機能の実行ユーザに対して,ログファイルとログ出力制御ファイルに,書き込み権限を与えてください。ログファイル名は「eurps.log,およびeurps.old」,ログ出力制御ファイルは「eurps.lock」です。
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不要なファイルを削除するなどして,出力先ハードディスクの空き容量を増やしてください。
(4) トレース採取に関する注意
トレースファイルは,EUR サーバ帳票出力機能を実行するごとに作成されます。既存ファイルへ上書きされませんので,必要に応じて削除してください。
トレースファイルについては,「5.5 EUR Serverでのトレース情報の採取」を参照してください。