5.3.3 EURPMログ
EUR Serverでは,エラーが発生した場合,発生した障害の情報を,EUR Serverのコンポーネントごとに,EURPMログとして出力します。
EURPMログには,イベントログよりも詳細な情報が出力されます。また,詳細なトレースログも出力されます。
コンポーネントごとに出力されるEURPMログファイルを次に示します。
環境 |
コンポーネント |
機能 |
EURPMログファイル名 |
デフォルトの出力先 |
---|---|---|---|---|
サーバ |
EUR Server Service |
EUR Server Service |
EURPM.log※ |
|
Server Service制御コマンド(eurpmctrlコマンド) |
EURPMCTRL.log |
|||
EUR Server - Adapter |
EUR Server - Adapter |
EURPMADP.log |
|
|
BSP-RM連携コマンド(eursmprコマンド) |
eursmpr.log |
インストール先フォルダ\Log |
||
ファイル監視サービス |
eurfm.log |
|||
ジョブ実行プログラム |
eurivk.log |
|||
EUR Server - Spool Service |
EUR Server - Spool Service |
EURPMLS.log |
|
|
Spool Service制御コマンド(eurpmlsctrlコマンド) |
EURPMLSCTRL.log |
/var/opt/eur/log |
||
EUR Server - Spool Service Adapter |
EUR Server - Spool Service Adapter |
EURPMLSADP.log |
|
|
クライアント |
EUR Client Service |
EUR Client Service |
EURPMCL.log |
C:\Users\<ログインユーザ>\AppData\Roaming\Hitachi\EUR |
EUR Web Plug-In |
EUR Web Plug-In(印刷用) |
EURPMPrintAX.log |
環境変数TMPに指定されたフォルダ,環境変数TEMPに指定されたフォルダ,およびカレントフォルダのどれか |
|
EUR Web Plug-In(プレビュー用) |
EURPMPreViewAX.log |
(1) 出力レベルの指定
EURPMログファイルに出力するログの量を,出力レベルで制御できます。出力レベルは,各コンポーネントの環境設定ファイルのLOGLEVELキーまたは実行ファイルのLogLevelパラメタで指定します。
各コンポーネントの出力レベルの指定場所を次に示します。
環境 |
コンポーネント |
機能 |
出力レベルの指定場所 |
---|---|---|---|
サーバ |
EUR Server Service |
EUR Server Service |
環境設定ファイル(EURPM.ini)のLOGLEVELキー |
Server Service制御コマンド(eurpmctrlコマンド) |
環境設定ファイル(EURPMCTRL.ini)のLOGLEVELキー |
||
EUR Server - Adapter |
EUR Server - Adapter |
環境設定ファイル(EURPMADP.ini)のLOGLEVELキー |
|
BSP-RM連携コマンド(eursmprコマンド) |
環境設定ファイル(eursmpr.ini)のLOGLEVELキー |
||
ファイル監視サービス |
環境設定ファイル(eurfm.ini)のLOGLEVELキー |
||
ジョブ実行プログラム |
環境設定ファイル(eurivk.ini)のLOGLEVELキー |
||
EUR Server - Spool Service |
EUR Server - Spool Service |
環境設定ファイル(EURPMLS.ini)のLOGLEVELキー |
|
Spool Service制御コマンド(eurpmlsctrlコマンド) |
環境設定ファイル(EURPMLSCTRL.ini)のLOGLEVELキー |
||
EUR Server - Spool Service Adapter |
EUR Server - Spool Service Adapter |
環境設定ファイル(EURPMLSADP.ini)のLOGLEVELキー |
|
クライアント |
EUR Client Service |
EUR Client Service |
環境設定ファイル(EURPMCL.ini)のLOGLEVELキー |
EUR Web Plug-In |
EUR Web Plug-In(印刷用) |
実行ファイル(EURPMPrintAX9.ocx)のLogLevelパラメタ |
|
EUR Web Plug-In(プレビュー用) |
実行ファイル(EURPMPreViewAX9.ocx)のLogLevelパラメタ |
出力レベルには,次の値を設定します。出力レベルの標準は「8」です。
レベル |
出力内容 |
---|---|
0 |
ログを出力しない |
4 |
・起動ログ ・終了ログ ・エラーログ |
8 |
・起動ログ ・終了ログ ・エラーログ ・警告ログ |
16 |
・起動ログ ・終了ログ ・エラーログ ・警告ログ ・情報ログ |
- 重要
-
出力レベルを16に指定すると,トレース情報が大量に出力されるため,性能が落ちるおそれがあります。障害調査時以外には指定しないでください。
出力されるログの内容を次に示します。なお,それぞれのメッセージ文については,マニュアル「EUR メッセージ」を参照してください。
(a) 起動ログ
ジョブごとの起動メッセージが出力されます。
-
EUR Client Service,EUR Web Plug-Inの場合
メッセージID:KEEY136-I
-
EUR Server - Adapterの場合
メッセージID:KEEY213-I
-
EUR Server Serviceの場合
メッセージID:KEEY355-I
-
EUR Server - Spool Serviceの場合
メッセージID:KEEY424-I
-
EUR Server - Spool Service Adapterの場合
メッセージID:KEEY508-I
-
Server Service制御コマンド(eurpmctrlコマンド)またはSpool Service制御コマンド(eurpmlsctrlコマンド)の場合
メッセージID:KEEY033-I
-
BSP-RM連携コマンド(eursmprコマンド)の場合
メッセージID:KEEU3001-I
-
ファイル監視サービスの場合
メッセージID:KEEU1001-I
-
ジョブ実行プログラムの場合
メッセージID:KEEU1501-I
(b) 終了ログ
ジョブごとの終了メッセージが出力されます。
-
EUR Client Service,EUR Web Plug-Inの場合
メッセージID:KEEY137-I
-
EUR Server - Adapterの場合
メッセージID:KEEY214-I
-
EUR Server Serviceの場合
メッセージID:KEEY356-I
-
EUR Server - Spool Serviceの場合
メッセージID:KEEY425-I
-
EUR Server - Spool Service Adapterの場合
メッセージID:KEEY509-I
-
Server Service制御コマンド(eurpmctrlコマンド)またはSpool Service制御コマンド(eurpmlsctrlコマンド)の場合
メッセージID:KEEY034-I
-
BSP-RM連携コマンド(eursmprコマンド)の場合
メッセージID:KEEU3002-I
-
ファイル監視サービスの場合
メッセージID:KEEU1002-I
-
ジョブ実行プログラムの場合
メッセージID:KEEU1502-I
(c) エラーログ
エラー発生時に,エラーメッセージとエラー詳細情報ログが出力されます。
-
メッセージID:KEEYxxx-EおよびKEEUxxxx-E(xxxはメッセージ番号を示します)
(d) 警告ログ
警告発生時に,警告のメッセージと警告詳細情報ログが出力されます。
-
メッセージID:KEEYxxx-WおよびKEEUxxxx-W(xxxはメッセージ番号を示します)
(e) 情報ログ
情報メッセージ,トレースログおよび詳細情報ログが出力されます。
-
メッセージID:KEEYxxx-IおよびKEEUxxxx-I(xxxはメッセージ番号を示します)
(2) ファイルサイズの指定
EURPMログファイルのファイルサイズの上限を指定できます。
EURPMログファイルのファイルサイズは,各コンポーネントの環境設定ファイルに指定します。各コンポーネントの環境設定ファイルについては,表5-6を参照してください。
指定できるファイルサイズは,750〜2,000,000KBです。ファイルサイズの標準は,750KBです。
EURPMログファイルには,指定したファイルサイズを超えた場合,ログをバックアップファイルに保存する機能があります。バックアップファイルがある場合,既存のバックアップファイルは削除されます。
(3) EURPMログに出力される情報
EURPMログは,次の形式で出力されます。
[通番],[日付,時刻],[nnn],[エラーレベル],[xx…xx::yy…yy],[nnnn],[タスク通番],[プロセスID],[スレッドID],ログ出力文字列
出力される情報を次に示します。
項目 |
内容 |
---|---|
通番 |
000000001〜999999999のログの通し番号を出力します。 |
日付,時刻 |
EURPMログを出力した日付,時刻がYY/MM/DD hh:mm:ss ttt形式で出力されます。 |
nnn |
数字が出力されます。 |
エラーレベル |
次のレベルが出力されます。 PARAM:実行時パラメタログ ERROR:エラー WARNING:警告 INFORMATION:情報,起動/停止ログ |
xx…xx::yy…yy |
文字列が出力されます。 |
nnnn |
数字が出力されます。 |
タスク通番 |
次のタスクの種類に応じて,タスク番号が出力されます。 0:メインタスク 1:ソケット接続待機タスク 2:ソケット監視タスク 3〜999999999:ジョブタスク |
プロセスID |
1〜9999999999のプロセスIDが出力されます。 |
スレッドID |
1〜9999999999のスレッドIDが出力されます。 |
ログ出力文字列 |
ログの詳細情報が出力されます。ログ出力文字列に「KEEY」で始まるメッセージが出力された場合は,マニュアル「EUR メッセージ」を参照してください。 |
(4) ログの出力例
EURPMログの出力例を次に示します。
-
起動ログの出力例
[000000001],[05/10/05 21:35:57 794],[997],[INFO ],[CEURPMGLog::MessagePut ],[0150],[ 2],[ 1824],[ 2092],KEEY355-I ジョブを起動しました。
-
終了ログの出力例
[000001025],[05/10/05 21:35:57 794],[997],[INFO ],[CEURPMGLog::MessagePut ],[0150],[ 2],[ 1824],[ 2092],KEEY356-I ジョブを終了しました。
-
エラーログの出力例
[000000003],[05/10/05 20:53:54 026],[999],[ERROR ],[CEURPMGLog::MessagePut ],[0050],[ 2],[ 1824],[ 2092],KEEY339-E 指定された帳票ファイルが帳票サーバに存在しません。
-
警告ログの出力例
[000000010],[05/10/05 20:53:58 026],[998],[WARNING],[CEURPMGLog::MessagePut ],[0050],[ 2],[ 1824],[ 2092],KEEY393-W 帳票サーバでEUR Print Serviceを実行しているときに警告が発生しました。
-
情報ログの出力例
[000000020],[05/10/05 21:53:58 026],[997],[INFO ],[CEURPMGLog::MessagePut ],[0050],[ 2],[ 1824],[ 2092],KEEY343-I サービスを停止しました。